ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「ミッドナイト・イン・パリ」の感想,あらすじ

ミッドナイト・イン・パリ

2011年アメリカ映画。日本では2012年公開。監督・脚本 ウディ・アレン。第84回アカデミー賞脚本賞受賞。

(C) 2011 Mediaproduccion, S.L.U., Versatil Cinema, S.L.and Gravier Productions, Inc.

1920年代のパリが大好きな主人公が,夜だけ1920年代のパリにタイムスリップしてしまう話。

あらすじ

主人公はハリウッド映画の売れっ子脚本家ギル・ペンダー。彼はパリが世界で一番美しい場所だと思っており,今書いている小説が売れたらパリで暮らそうと婚約者のイネズに言っていた。しかし,イネズはアメリカ以外じゃ住めないと言って反対しており,彼女の両親も,成功している脚本の仕事をやめて売れるかわからない小説を書こうとしていることをよく思っていなかった。

 

彼らはイネズの両親とともにパリの旅行に来ていた。ギルとイネズは夜まで観光して,特にギルは大好きなパリの街の風景を朝から夜までとても楽しんだ。その夜のイネズの両親との食事会で彼らはイネズの友達のポール夫妻に会った。ポールはとても頭がよくパリの大学の授業に招待されたようだった。

 

次の日ギルたちはポール夫妻と一緒に行動することになったが,ギルはどこへ行ってもうんちくを語って聞かせるポールのことが好きではなかった。イネズは喜んでポールのうんちくを聞いていたが,アンティークショップの小説を書いていて,1920年代のパリが好きなギルに対してポールは「そんなことを考える人は別の時代ならば幸せなはずだと思って現実に対処できない人間だ。その考えを黄金時代思考という。」と言って彼に反対する。

 

その夜にワインを飲んで酔っ払ったギルは,もっと遊びたいイネズより先に歩いて帰ろうとしたが,道に迷ってしまった。そして午前0時の鐘が鳴ったとき,彼の前に1920年代によく走っていたような古い車が止まり。中の人から乗れよと誘われた。

着いた場所は古い感じの内装の店でパーティをしており,ミュージカル音楽などで有名なコール・ポーターに良く似た人がピアノを弾きながら,コール・ポーター作曲の歌を歌っていた。

 

さらに有名な作家のフィッツ・ジェラルドとその妻で作家でもあるゼルダの名前を名乗る人物がギルに話しかけた。彼らはこのパーティは芸術家のジャン・コクトーが開いたパーティだと言った。1900年代前半に活躍した芸術家が集まっているこの状況を見てギルは,自分が好きな1920年代にタイムスリップしたのだと考えた。

店を変えたギルが次に会ったのは,ギルがとても尊敬している作家のアーネスト・ヘミングウェイだった。ギルはヘミングウェイに自分が行き詰っている小説を見てもらおうとしたが,彼は小説家は皆自分が1番だと思って競う合うものだから,小説は見ないが有名な美術収集家のガートルード・スタインに見せてやろう,と言った。

嬉しくてすぐにホテルに小説を取りに戻ろうと店を出た後,そこは1920年代の店ではなく現代の店になっていた。

 

次の日にイネズをヘミングウェイたちに会わせたいため,ギルは彼女を連れて昨日車が来た場所で待っていたが何も起きなかった。彼女が疲れて帰ったころに12時の鐘が鳴り昨日と同じ古い車がやってきた。

 

その車にはヘミングウェイが乗っており彼と一緒にスタインのサロンへと向かった。そこではスタインが芸術家のピカソの絵の批評をしていた。その絵はピカソの愛人のアドリアナを書いたもので,彼女はギルが書いた小説の最初の部分をとても気に入ってくれた。ギルも話が合ってとても美しい彼女のことを気に入った。

 

その次の日は,レコード屋で「自分はコール・ポーターと友達だと思っている。」とコール・ポーター好きの店員さんに言ってみたり,美術館でポールたちにスタインが批評していたピカソの絵をスタインの言葉のまま説明した。さらに絵のモデルになったアドリアナの境遇まで説明したらポールたちに不審に思われた。

 

その日の夜,ギルはフィッツ・ジェラルドのパーティでアドリアナと再会する。彼女はピカソやヘミングウェイにも迫られていたが,ギルと一緒に散歩に付き合ってくれた。

彼女のパリの風景が好きという話などを聞いて,ギルはもっと彼女のことを好きになったが,自分が結婚することを彼女に話してしまい,振られてしまう。

 

ギルはアドリアナを喜ばすために,婚約者のイネズのピアスを勝手にプレゼントしようとしたが,失敗して新しく買ったものをプレゼントする。

 

価値観が合わないことに気付いてきた婚約者のイネズよりも,自分が黄金時代だと思っている時代に生きていて価値観が合うアドリアナのことを好きになり始めているギル。

彼はいったいどんな道を選ぶのか?

 

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感想(ネタバレあり)

ストーリーについて

昔の時代にあこがれを持ちすぎている主人公が,その時代の尊敬する人たちに会ってその価値観が変わっていく話です。芸術家さんたちのキャラクターが面白く,その掛け合いも楽しめました。

 

1900年代前半の有名な芸術家さんがたくさん出てきて,知らなかったらちょっと混乱します。しかし,私は全然知らないので調べながら観てましたが,多分すごい有名な人なんだなって認識でも十分楽しめます。

 

ギルは現代も含めれば3つの時代に行ってましたけれど,どの時代にも今よりも少し前の時代が1番で,今は退屈だと言っている人がいるのにはハッとさせられました。

やっぱり未来は分からないから不安ですけど,少し前のことは分かるから安心して逃げようとするんでしょうかね。年配の方が「昔はよかった。」みたいなことをよく言うイメージなのもそのせいなのかもしれませんね。有名な方もそう思っていたのは少しショックでしたけど同じ人間だからしょうがないですね。

過去がいいものだと思うなんて,どの時代の人も思うような幻想であって,今を精一杯生きることが大事だと気付かされるいい話でした。

 

それからコメディ要素も面白かったです。

ギルがイネズのピアスをアドリアナにプレゼントしようとして,それが無いことに気付かれて焦ってるシーンは完全に自業自得で笑っちゃいました。挙動不審すぎて明らかに犯人でした。

あとギルの俳優の人がすごくコメディ顔で,ヘミングウェイの俳優さんがすごくハンサムなので並ぶと面白かったです。

演出について

最初に数分間流れるパリの風景が流れてましたけど,本当におしゃれな風景でギルの言ってることが分かるようでした。昼も夜も映画の1シーンみたいでした。

それから,有名な芸術家のキャラクターがみんな個性的で面白いです。私はよくわかりませんけど,実際の本人の性格を考えて作っていたんだと思います。

印象的だったのは,未来のことを知っているギルが芸術家が未来にすることを先に教えても,理解されなかったことです。やっぱり自分で考えてこそ,いい作品ができるのかもしれませんね。

セリフについて

この映画で私が好きになったセリフがあるので書きます。吹き替え版で観たので字幕版とは違うかもしれません。それから正確ではないかもしれません。

主人公のギルがアドリアナにパリの素晴らしさを語るシーンです。パリへの愛がすごすぎて引くを通り越して感動しました。

「時々思うんだ。この街の美を凌げるような小説や絵画や交響曲や彫刻を,人は生み出せるんだろうかってね。無理だ,だって見てごらんよ。どこの街角も大通りもそれぞれが芸術作品なんだ。まるで奇跡みたいだ。」

「冷たくて暴力的で意味のない宇宙にパリが存在する。この光が。本当,木星や海王星には何もないんだよ。でも,宇宙からでもこの街の光が見える。カフェや人々,酒を飲んで,歌って僕らが知る限りパリは宇宙一華やかな場所だ。」

ミッドナイト・イン・パリのワンシーン

アドリアナが昔の時代に残ると言ったとき,それをやめさせようとするシーンです。過去にあこがれを持ちすぎるのは良くない事とギルが気付いて,成長してなって思いました。

「もしここに残ったらここは君の今になるんだ。またすぐに別の時代の方が良かったって思うんだよ。別の黄金時代を求める。あぁ,今ってきっとそういう満たされないものなんだ。人生はどうしたってちょっと満たされないからね。」

「過去は良かったなんて幻想なんだ。」

ミッドナイト・イン・パリのワンシーン

まとめ

昔のパリにあこがれを持ちすぎてる主人公を見て,自分の考えも振り返らなきゃなと思えるいい作品でした。1920年代の作家がたくさん出てくるので,知ってた方が楽しめるとは思いますが,知らなくても有名な人という認識で十分楽しめます。芸術家たちがみんな面白くて掛け合いも楽しめました。

過去にすがるのではなく今を生きようと前向きに思えるいい映画だと思います。

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