ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「ジャージー・ボーイズ」の感想,あらすじ

ジャージー・ボーイズ

2014年のアメリカ映画。クリント・イーストウッド監督。

1960年代に世界中でヒットしたバンド「フォー・シーズンズ」の経歴を描いたミュージカルを,クリント・イーストウッドが映画化した作品。

(C) 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC ENTERTAINMENT

あらすじ

1951年のニュージャージー州。

後の「フォー・シーズンズ」のリード・ヴォーカルとなるフランキー・ヴァリは,そこで歌いながら美容師見習いをしていた。

そしてフランキーには,同じマフィアに入っているトミー・デヴィートという友達がいた。彼は何度も刑務所に入っており素行は良くなかったが,フランキーにとっては良い友達だったのだ。

 

フランキーはある日,トミーがニック・マッシという男とやっていたバンドに誘われて「スリー・ラバーズ」という名の新たなバンドに参加した。そして彼らは,歌も演奏も作曲もするボブ・ゴーディオという男の話を聞き,その男と契約することを思いついたのだ。

才能あふれるボブは,最初はほとんど素人のスリー・ラバーズに曲を書くことに乗り気ではなかった。だがフランキーの歌声を聴いて考えを改めた。フランキーのその声に曲を書こうと思ったのだ。

 

彼らはその後,知り合いのプロデューサーにレコードを出してもらう約束をしてもらったが,それから1年間彼らがやったのは安いギャラのバックコーラスだけだった。彼らにはヒットする曲と,レコード制作のためのお金がないことが原因だった。

それからボブは,驚くことに二日でプロデューサーが納得する4つの曲を作り上げた。そしてトミーがお金を借りることで,彼らはようやくレコードを出すことが決まったのだ。その時期に彼らはバンド名を「フォー・シーズンズ」に変えた。

 

その後のある日,ボブが書いた曲がラジオで流れたことをきっかけに、フォー・シーズンズは急激に世間の人気者になった。

それからしばらく彼らの活動は順調だった。新曲の評判は良く,コンサートツアーは大成功。彼らは急に売れたため調子に乗って派手なパーティを開いたり,愛人を作ったりしていた。

しかし,人気絶頂の彼らがテレビに出た時にある問題が起こった。トミーが借金まみれで,その総額は15万ドルもあるということが分かったのだ。

 

その後フォー・シーズンズの4人は集まって話し合いをしたが,仲直りはできず,今までのトミーの自分勝手な行動から,喧嘩にまで発展してしまった。

結局,フランキーは100万ドル近くの借金をトミーの代わりに背負うことになり,トミーはバンドから抜けることになった。さらに,自分が必要とされていないと感じたニックもバンドをやめてしまい,ボブも今後はバンド活動ではなく制作側に回ることを考えていた。つまり,莫大な借金を背負ったフランキーは,ソロで音楽活動をしていくことになってしまったのだ。

 

フランキーは借金を返すために,4人でやっていたころと比べると安いギャラで年200日のツアーに出た。

そして努力をして借金を返し終わったフランキーに,予想外の事件が起こる。それが彼のソロの名曲が誕生するきっかけとなったのだった。

 

感想(ネタバレあり)

フォー・シーズンズの経歴を見ることで,バンドが成功するには,実力や才能だけではなく,運も必要なんだなと思いました。

フランキーは結局成功しましたけど,トミーやニックがいなければバンドに入ることは無かったですし,トミーがボブのことを聞かなければフォー・シーズンズは誕生してませんでした。さらにクルーに会わなかったら,売れてなかったかもしれません。そんな強運の積み重ねでスターは誕生しているんだなと改めて思いました。

逆に才能があっても,運が無くて売れない人もいるのかと思うと,複雑です。

歌を歌うシーンはやっぱりうまくて,いい曲ばかりだったので,フランキーたちと一緒にノリノリになって体が動いてしまいました。

 

フォー・シーズンズが結成された時にはあんなに楽しそうに歌っていた彼らが,喧嘩して離れていく様子を見ていた時は寂しかったです。

しかし,だからこそ最後の表彰式のシーンで,昔のように仲良く歌っている4人を見ているのは,本当にうれしかったです。

 

確かにトミーがいなかったら,バンドに入ることも,歌手になることもなかったので,フランキーが彼に感謝する気持ちは分かります。けれど,やっぱり問題が起き始めの時に,縁を切るなりの対処をするべきだったと私は思いました。

こんなことを考えるのは,私がニュージャージー出身じゃないからかもしれませんけど。

 

それから,最後のシーンでフランキーが言った

「今までで一番良かったときは,レコードが売れた時でも殿堂入りした時でもなく,街灯の下に4人集まってまだ何も起きていないころ,はじめて自分たちのサウンドが出来上がった時。あの時が最高だった」

というセリフが心に残っています。

同じような意味の言葉に,祭りは準備の時が1番楽しいという言葉があります。お金とか将来とかを何も考えずに楽しめる時がやっぱり1番いいのかなと思いました。

 

フランキーはみんなでいい歌を歌えれば幸せだったのに,いい歌を歌えば歌うほどに,いろいろな問題が積み重なって,それができなくなっていくという状況を考えると何だか切なかったです。

フォー・シーズンズにとって売れたのは良かったですけど,売れなければフランキーとトミーはあんな喧嘩をすることもなかったと考えると,成功するのはいいことばかりではないんだなと思いました。

まとめ

フォー・シーズンズの経歴を見ることで,スターになることの難しさを感じました。歌のシーンは実際のフォー・シーズンズの曲なのでいい曲が多くて印象的でした。

テレビなどで人気者でも,楽に生きていけるわけではなかったことから,どんな仕事でも楽じゃないんだなと思いました。

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