ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」の感想,あらすじ

チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~

2017年公開の日本映画。広瀬すず主演。

(C)2017 映画「チア☆ダン」製作委員会

サッカー部の好きな人を応援したいと言う気持ちでチアダンス部に入部した主人公が,厳しい教師による練習の中でダンスの楽しさに気付き,全米制覇を目指す話。

あらすじ

県立福井中央高校に入学した友永 ひかりは,中学からの同級生でサッカー部の山下 孝介を応援したいと言う理由でチアダンス部に入部した。

彼女は華やかで派手な部活動を期待していたが,実際のチアダンス部は,恐くて厳しい顧問の早乙女先生によるスパルタ指導の部活だった。早乙女先生はこの部活の目標は全米制覇だと新入生たちに言った。

チアダンスが想像と違ったことや,早乙女の指導の厳しさから新入生の何人かはすぐに辞めて,2年生にいたっては全員いなくなってしまった。それでもひかりは孝介を応援したいと言う目標を諦めきれず,部活を続けた。

 

2年生がいなくなったためチアダンスの経験があった玉置 彩乃が部長となり,チームを引っ張っていくことになった。綾乃は,ダンス経験のない部員に基礎練習ばかりさせる早乙女の指導方法に逆らって,部員のみんなにダンスの楽しさを分からせるため,みんなで最後まで一曲踊る練習をした。そのおかげでひかりたちはダンスの楽しさに気付いて,協力して練習をするようになった。しかし大会では,全米大会どころか4校しか出場していない福井大会で敗退する結果となった。ダンス経験者の一人もその結果を見て辞めてしまい,他の部員の多くも部活に来なくなってしまった。

 

その後,ひかりと綾乃がそれぞれ違った問題を抱える部員たちに会いに行って説得をすることで,まともに部活ができるようになった。ひかりは二年生になり新入部員も加わってチアダンス部のみんなは順調に上達しているように見えたが,その年の全国大会で敗退してしまった。

早乙女先生は大会で負けた原因は個人の実力不足であるとみんなに告げた。綾乃もそれは分かっていたため,みんなに嫌われる覚悟で,それぞれの悪いところを指摘し上達させようとした。ひかりはみんなで楽しく踊りたかったためその方法に反対するが,綾乃はそんなひかりに『楽してるだけだ。欲が無いのがひかりの欠点。』と厳しい言葉を告げた。

綾乃の厳しい指摘を受けて,部員たちはそれまで以上に努力するようになり,ひかりも端っこにいてもセンターのつもりで踊るようになった。その甲斐あって,福井中央高校チアダンス部は全国大会まで進んだ。しかしその直前にひかりは足をけがしてしまって練習についていけなくなり,全国大会に出場できなくなってしまった。

 

チアダンス部は見事全国大会で優勝したが,学校のみんながお祝いしてくれる場にひかりはいなかった。ひかりはそんな時でも,みんなとまた踊りたいという一心で個人練習をしていたのだ。

彼女の努力は実り,全米大会ではみんなとまたステージで踊れることになったが,予選の結果は7位で,全米制覇を目指す彼女たちには良くない結果だった。それを見た早乙女は,決勝では綾乃ではなくひかりをセンターにすると彼女たちに言った。今まで自分たちを引っ張ってきたのは綾乃なのでひかりはもちろん反対したが,先生はその判断を変えなかった。

ひかりは悩んだが,綾乃の決意や早乙女先生の意外な気持ちに気付き,センターとして踊りきることを覚悟して,みんなと共に全米大会決勝の舞台へ上がるのだった。

感想(ネタバレあり)

ストーリーについて

失礼な言い方になりますけれど,見る前に予想していたよりもずっと良かったです。広瀬すずさんや中条あやみさんが可愛いのはもちろん,彼女たちが頑張っている姿を見ると自然に応援したくなりましたし,最後にきれいに踊れた彼女たちを見て,最初に比べると成長したな,とか努力が報われて良かったな,とか本当に先生みたいな気持ちになって,自分のことのように嬉しかったです。しかし,そんな感動は私は見る前から予想できていたものだったんですよ。そんな感じで感動するんだろうなと思って見に行ったんですよ。

私がこの映画で予想以上に感動できたのは,天海祐希さんが演じていた顧問の早乙女先生の言動でした。こういうストーリーの厳しい先生なので,この人はきっとチアダンスの経験者で,生半可な練習では全米大会に行けないことを知っているから,自信満々でスパルタ指導をしているんだろうなと,私は見る前に勝手な想像をしていました。

でも違ったんですよ。彼女はチアダンスの経験者ではなかったから,指導方法とかは本を読んで勉強しながら指導していましたし,専門的な練習は毎日プロのコーチに手紙を書いてまでお願いしていました。スパルタ指導は,先生の態度がブレて生徒たちを不安にさせないためにやっていたことだったんですよ。生徒に夢を叶えさせてあげたいために,無理して厳しく指導したり指導方法を勉強したりしていて,とても良い先生だと思いました。

そして途中のコーチがひかりのことを褒めているシーンで先生は,『ですよね,みんなすごいんです。駄目なのは,私だけなんですよね…。」みたいなことを言っていました。私はそのシーンがこの映画で一番心に残っています。そのセリフを聞いて,先生が自分ではなく生徒を一番に考えていて,ひかりたちのことが本当に大好きなのが伝わってきて,すごく良かったです。

もちろん,ひかりや綾乃たちの挫折しても頑張り続ける姿も良かったんですけど,私がこの映画で一番心を打たれたのは,早乙女先生の生徒を思う優しい気持ちでした。

 

本当に申し訳ないんですが,この映画を見る前の私のイメージは広瀬すずさんが可愛いだけの映画なんだろうなと思ってました。高校生役ができる今一番人気の女優広瀬すずさんが主演で,さらにチアダンス部ですから,ストーリーが薄くても仕方ないなと思ってました。それでも広瀬すずさんの人気でそこそこ売れるだろうから,私も広瀬すずさんの可愛さを見に行こうという気持ちで見に行ったんです。

でも実際に見てみると,とても良かったです。見る前の軽く見ようとしていた自分を殴ってやりたいぐらいです。『ちはやふる』でも同じような勘違いをしていたはずなのに,また同じ過ちを犯してしまいました。広瀬すずさんはもちろん可愛かったですけど,彼女たちが頑張る姿とか,挫折しても諦めないところなどがちゃんと描かれていて応援したくなりましたし,上で書いたような先生の気持ちにも感動できました。青春部活映画として,しっかり楽しめる映画だったと思います。

演出について

この映画は,漫画みたいな派手な演出があるところが結構ありました。人によっては気になるかもしれないなと思いましたけど,私は普通に楽しめました。広瀬すずさんが主演の部活ものですから,彼女と同じぐらいの年齢層に見やすい作りになっているのかもしれません。普段映画をあまり見ない人も,こんな映画から見るようになってくれれば嬉しいです。

広瀬すずさんについて

広瀬すずさんはとても可愛いので私は好きです。この映画でも,元気でとても優しくて頑張り屋ないい子を演じていて,見てて癒されました。私は他の作品の彼女も見ていますけど,この映画を見て思ったことがあるんです。それは『頑張り屋でいい子なのはもう分かりました。もっとくせのある役を演じている彼女を見せてください。』ということです。広瀬すずさんは,この映画のような明るい作品だけじゃなくて,シリアスな作品の『怒り』にも自分からオーディションを受けたりしていたみたいで,とても演技を一生懸命やっているみたいです。けど,基本的に優しいいい子な役か,夢に向かって頑張ってるいい子な役の印象が,私の中ではとても強いです。

宣伝でテレビ番組に出る彼女を見ると,実際に明るい子なのも頑張り屋な子なのも何となく分かりますし,今の彼女の一番の魅力はそこなのかもしれないですけど,そればっかりじゃ正直飽きますよ。頑張り屋で優しい役ももちろん良いんですけど,もっと変な役をやって,彼女の違ういいところを見つけたい自分がいるんです。多分変な役をやっても,彼女は可愛さは変わらないと思います。私はテレビドラマの『怪盗 山猫』の広瀬すずさんが割と好きです。

まとめ

失敗しながらも目標に向かって頑張り続けるひかりたちを自然に応援できて,成長して彼女の姿を見ると,とてもうれしい気持ちになりました。それ以上に,早乙女先生の生徒を思う気持ちが,とても優しくて印象深かったです。青春映画として,安心して楽しめる映画でした。

最後に,この映画は先生にとても好感が持てた良い話だったので,私が先生に全然好感を持てなかった良い映画の感想記事のリンクを貼っておきます。

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