ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「麦子さんと」の感想,あらすじ

麦子さんと

2013年公開の日本映画。主演 堀北真希。

今まで一緒に暮らしていなかった母親が突然一緒に暮らし始め,そして突然亡くなってしまう。主人公の麦子が母親の納骨のために母親の故郷へやってきて,彼女の昔の話を聞きながら,成長していく話。

(C) 『麦子さんと』製作委員会

あらすじ

田舎の小さな駅に一人の女性が遺骨を持ってやって来た。

彼女は駅員に「どこかで会ったことがある気がする。」と言われがら駅を出て,タクシーに乗った。

すると,そのタクシーの運転手も彼女を見て,昔の知り合いにあまりにも似ていると言って驚いた。

その運転手の井本は30年ぐらい前,彼女にそっくりな赤池彩子という人と知り合いで,彼も含め町のみんなが彩子に夢中だったらしい。

 

彼女は持っていた遺骨を見ながら,運転手に言った。

「もしかしてその彩子っていう人,この人だったりして。

 彩子っていう人私の母親っぽいんだけど。」

それを聞いてまた驚いた井本が彼女に名前を聞くと彼女は

「麦子です。」

と言った。

 

 

その数か月前。

麦子は父親が亡くなってからの3年間,兄の憲男と二人で暮らしていた。彼女がアパートに帰ってくると,兄が知らないおばさんと話しており,その人は麦子を見ると話しかけてきた。憲男は麦子に早く中に入れと言ってその人を冷たく追い返した。

 

彼女は覚えていなかったがその人は麦子たちの母親の彩子で,一緒に暮らしたいと言いに来たらしい。しかし,麦子は自分が小さいころに離婚してから一度も会いに来なかった母親のことをあまりよく思っていなかったため,何とも思っていなかった。

 

麦子は声優になるのが夢で,アニメショップで声優学校の入学金を貯めるためのアルバイトをしていた。

そしてある日,アルバイト先に彩子がやって来た。

彩子は麦子が知らないうちに憲男の口座に毎月15万円振り込んでおり,このままでは今までどおり入金するのが難しくなりそうだと言った。

その後家で憲男と彩子が話し合った結果,入金がないと厳しいので一緒に暮らすことになった。

しかし憲男は彼女と同棲をするためすぐに家を出て行ってしまい,麦子は彩子と二人で暮らさなければならなくなった。

 

そして二人の生活が始まった。

しかし,アニメを見ている最中に話しかけたり,うるさい目覚まし時計を鳴らし続けたり,大事にしていた漫画を捨ててしまったりした彩子のことを,麦子は気に入らなかった。

 

そんな中,麦子のことを心配して料理を作ったくれたりする彩子に,麦子は感謝をし始め,今度は彩子のためにとんかつを作ってあげた。

脂っこいものは最近だめだと言っていた彩子だったが,麦子が作ってくれたものなら食べたいと言って食べ始めた。しかし,体調が悪く吐いてしまう。

どっか悪いの?と彩子を心配した麦子は,彩子に頼まれてマッサージをしてあげた。

 

その後ある日,彩子に声優学校のパンフレットを勝手に開けられてしまって,麦子は怒った。麦子の夢を応援したい彩子はそれを見ようとするが,見られたくない麦子は彩子を突き飛ばしてしまう。

彩子はタンスのかどに頭をぶつけたが,彼女は怒らず笑っていた。さらに,うるさい目覚まし時計が鳴り始めて,麦子はそれを投げて壊してしまう。

 

その後,彩子は怒った麦子の部屋に来て,

「私にできることがあったら言ってね。頼りないかもしれないけど,一応母親だし。」と言ったが,その言葉に対し麦子は

「私あんたのこと母親だと思ってないから。」

と酷いことを言ってしまう。

 

その数日後,彩子は末期の肝臓がんで突然亡くなってしまった。

 

 

数か月後。

麦子は納骨のために彩子の故郷に来ていた。

タクシーに乗ってその日に泊まる旅館に着くと,そこの主人夫婦も彼女の顔を見て驚いた。その夜は彩子に似ている麦子に会いに,部屋に入れないほど町のみんなが集まって彩子の昔の話をした。

 

翌日,納骨に言った麦子は埋葬許可証を失くしていることに気付いた。憲男に探してもらって郵送してもらうため,麦子は数日間この町にいなければいけなくなった。

 

その後,彩子と昔仲の良かった人と出会い,彩子がどんな人生を送ってきて,どんな気持ちで自分を産んだかなどの話を聞き,麦子の母親に対する心境が変化していく。

 

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感想(ネタバレあり)

ストーリーについて

麦子が若いころのお母さんの話を知っていく様子を通じて,麦子や彩子を心配する母親や,彼女たちの夢を応援する周りの人たちの優しい気持ちが伝わってくるいい映画でした。

子供から見ると,母親は生まれた時から母親なので気づかないですけど,親も人間なので,きっと今までいろんなことがあったんだなと思わされる映画でした。

 

今まで会っていなかった母親が突然現れて,憲男と麦子がひどいことを言ってしまうシーンが,お母さんのことを思うとすごく悲しかったです。

 

特に,麦子が声優学校のパンフレットを見ようとするお母さんを突き飛ばしてしまって,その後「あんたのこと母親だと思ってないから。」というシーンが特につらかったです。

麦子は突き飛ばす気が無かったので,いっそ怒ってほしかったんでしょうけど,お母さんにとっては麦子は可愛い娘なので怒らなかったんです。

その時のことを後から思い出した麦子の申し訳ない気持ちを思うと,本当に心が締め付けられるぐらい苦しいです。それに,そこまで思っている麦子に,母親だと思っていないと言われたお母さんも悲しかったと思います。

 

彩子がアイドル歌手を目指して上京する日の駅の回想シーンが,とても好きです。

彩子の両親が彼女を心配して目覚まし時計などのいろんなものを持たせる気持ちも分かりますし,それを見ながら寂しい気持ちになって,頑張らなきゃと思う彩子もとても良いです。それに加えて,そんな目覚まし時計を壊してしまった麦子の申し訳なさも伝わってきます。

もういろんな気持ちがいっぱいになったシーンで,とても心に残りました。

 

子供がすることなら,だいたいのことは許してくれる親に甘えて,ひどいことを言ってしまったりする気持ちは分かります。でも,親も子供の時があった同じ人間で,傷つくことも落ち込むこともあるので,気を着けなきゃいけないなと思いました。

 

私は,親から離れて一人で立派に生きていって,たまにプレゼントしたりすることが一番親孝行だと思っていました。けれど,この映画で麦子のお母さんが,声優になる麦子のためにお金を残していたことや,彩子が上京する時に両親がいろんなものを持たせていたのを見て,たまには親に頼ることも親孝行なのかなと思いました。

親は子供のことが心配で,子供のためにできることは何でもしたいでしょうから,その気持ちを発散させるために,少しは頼ることも良いのかなと思いました。

 

麦子はお母さんにひどいことを言ってしまったことを,お母さんが亡くなった後に後悔していました。なので,私は後悔しないように親が生きているうちに親孝行しないといけないなとも思いました。

 

憲男を演じていた松田龍平さんも,いい加減に見えますけど,本当は母親のことを思っていて,麦子のことも応援している優しいお兄さんで良かったです。あんなかっこいいお兄さんはちょっと憧れます。

 

堀北真希さんについて

この映画は話もいい映画ですけど,堀北真希さんを本当に魅力的に撮っている映画だと思いました。

麦子と若いころの彩子の二役を演じていらっしゃって,その二人がどちらもとてもいい子で,とっても可愛いです。

 

彩子は,アイドル歌手になるという夢をまっすぐに追いかけていて,家族思いな優しい子でした。

麦子も,最初はどう接していいか分からなくて,冷たいことをお母さんに言ってしまいますけど,感謝して料理を作ってあげたりもするし,最後にはひどいことを言ってしまったことを本気で反省する優しい子でした。

 

本当にこの映画は,堀北真希さんが好きな人には見てほしい映画です。ずっと出てますし,やっぱり二役演じていたら2倍魅力的に感じると思います。

普通に見てもとてもいい映画ですけど,堀北真希さんのプロモーション映像として見ても,素晴らしい出来だと思います。

欲を言えば,堀北真希さんの声で赤いスイートピーを歌っている場面があればよかったですけど,こんなに良い映画で魅力的に撮れているので文句は言いません。

 

それから,堀北真希さんはドラマで制服を着たり,「ALWAYS 三丁目の夕日'64」ではウエディングドレスを着ていたりもしていましたけど,そういう決まった格好よりも普通の恰好が一番似合うなと個人的には思いました。

 

まとめ

麦子も含めて登場人物がみんな優しくて,温かい気持ちになれるいい映画でした。麦子が母親について知っていく様子から,自分の親との関わりについても考えさせられます。それと本当に堀北真希さんが可愛く映っている映画ですので,堀北真希ファンは必見です。

単純に優しくて良い映画なので,見て損は無いです。

 

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