ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「バーフバリ 伝説誕生」の感想、あらすじ

バーフバリ 伝説誕生

2015年公開のインド映画。日本では2017年公開。出演 プラバース。原題 『Baahubali: The Beginning』。


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巨大な滝の下で拾われた勇敢な青年バーフバリが、滝の上の世界で戦いながら旅をしていくうちに、壮大な自身の運命を知っていく話。

あらすじ

雲の上まで続いている巨大な滝の下の村で、高貴な女性に抱えられた一人の赤ん坊の男の子が拾われた。連れて来た女性は赤ん坊を託した後で川に流され亡くなってしまったが、赤ん坊はその村でシヴドゥと名付けられ、その後すくすくと育っていった。

 

勇ましく優しい青年となったシヴドゥ。彼はその運命に導かれるように、自身がやって来た滝の上の世界に自然と興味を惹かれていた。

滝の上までは何年も辿り着くことができなかったが、上から落ちて来た仮面の持ち主の女性に会いたいという強い気持ちを抱くことで、シヴドゥはようやく頂上まで登り詰めたのだ。

 

彼は滝の上の大地で、仮面の持ち主のアヴァンティカという女性に出会った。シヴドゥは彼女を好きになり、彼女もシヴドゥのユニークなアプローチを受けて彼のことを気に入った。その後二人はすぐに恋人同士になったのだが、彼らがそこでずっと一緒に暮らすことはできなかった。

アヴァンティカは戦士であり、暴君バラーラデーヴァが統治する王国から、王妃のデーヴァセーナを救出するという使命があったのだ。

シヴドゥは愛するアヴァンティカの代わりに、自分がデーヴァセーナを救い出すことを彼女に誓い、一人でマヒシュマティ王国へと向かった。

 

その後シヴドゥは王国でも勇ましく戦い続け、多くの民衆を守り兵士を倒していった。しかし何故か、シヴドゥに守られた民衆やバラーラデーヴァの部下のカッタッパは、豪快に戦う彼の姿を見ると『バーフバリ』という名を口にして彼を称えたのだ。

シヴドゥがその名についての話を聞くと、彼は自身の出生についての驚くべき事実を知ることとなった。

 

その背景には50年前、彼の祖父の代から続く因縁の歴史があったのだ。そしてそれは、バーフバリの三代に渡る壮大な伝説の始まりでもあった…。

感想(ネタバレあり)

とっても強くてどんどん敵を倒しながら突き進んでいくバーフバリとシヴドゥの姿は、すごく勢いがあって見ていてとても爽快でした。そして民や愛する人を守るために命をかけて一生懸命戦う姿は、かっこよくて熱いものも感じました。

二人とも現在の常識では考えられないくらい強すぎるので、戦闘シーンはとても派手な描写になっているのも面白かったです。

全体的に分かりやすい展開のテンポの良い娯楽映画でしたが、私は突っ込みどころ満載だけど熱くてかっこよくもあるアクションシーンが抜群に面白く思いました。

アクションシーンについて

いろんな困難な場面をあらゆる方法で突破していくバーフバリとシヴドゥのアクションシーンは、どれも迫力満点でとても面白かったです。

 

派手な作戦や剣や馬を使ってバッタバッタと敵兵を倒し、国を守るために味方を鼓舞するバーフバリはとても熱くてかっこよかったですが、私はその体を生かして一人でパワフルに戦うシヴドゥのアクションが好きでした。

剣を持った多くの兵士に囲まれても基本的に素手で全部倒していくシヴドゥの戦いは、とてもバリエーションに富んでいて面白かったです。

 

素手では倒せないくらいの大量の敵が現れた時、シヴドゥが倒した人を振り回して戦い始めたところは驚きました。

そしてそんなマッチョなことをするのはシヴドゥくらいだと思いきや、終盤のバーフバリの相手で人の体を投げて戦う人が出てきた時もビックリでした。意外とポピュラーな戦い方で面白かったです。

 

また、雪山で敵に追われた時に、素手で巨大な岩を動かして雪崩を起こし、木の皮を剥いでソリみたいにして斜面を滑って、最後には崖から飛んで雪崩と敵から逃げ切った時は、もうめちゃくちゃで笑えました。劇場版コナン君のアクションシーンをまじめに実写化するとこんな感じになりそうだなという感じでした。

彼らは本当にいろんな戦い方をしていたので、最後まで全然飽きずに楽しめました。

 

序盤の滝登りのシーンで、足場から飛び降りながら上の木に向かって弓矢を放ち、最後の出っ張りを登るシーンもかっこよくて印象深かったです。迫力があってとてもスリリングでした。しかし冷静に考えると、あの足場であんな弓矢を作っている余裕があるのなら、もっと安全な方法があったのではないかなと思ってしまいました。

 

アヴァンティカとのアクションシーンもまた面白かったです。彼女の攻撃を軽やかにかわしながら巧みな手つきで服を脱がせ、滝に当ててビシャビシャにして、きのみを使って彼女の顔に化粧をする。とってもセクハラっぽいシーンでしたが、あそこまでスタイリッシュにやられると、かっこよく見えました。

そして、シヴドゥがアヴァンティカの体にタトゥーを入れる場面も良かったです。タトゥーを入れられているアヴァンティカがびっくりするほどそれに気づかなくて、シヴドゥの器用さに笑ってしまいました。彼女のタトゥーとシヴドゥのタトゥーが近寄った時に綺麗に重なるところは、ロマンチックな感じで良かったです。

 

バラーラデーヴァが牛を素手で止めたことも十分すごいはずなのに、バーフバリたちがそれ以上にめちゃくちゃすぎて、あまり印象に残らないというのも不思議でした。悪くて強い人ですが、終わってみると比較的普通の人に感じました。

ストーリーについて

ストーリーの大筋はとても展開が早くて見やすかったです。

特に序盤は、あんなに劇的な拾われ方をした赤ちゃんが1分くらいで少年になって滝を登り始め、それから数十秒のうちにヒゲでムキムキなおじさんになって、崖をかなり高いところまで上がっていました。強い少年時代を描いても面白いところがありそうなものなのに、ほぼ描かないのはすごかったです。

よっぽど大人になってからのシーンに自信がないとできないだろうなと感じました。そして大人になってからのアクションシーンは、実際に面白かったので満足できました。

 

シヴドゥもバーフバリも、大事なもののために戦う二人の姿勢はかっこよくて、終盤には「バーフバリ!バーフバリ!」と口に出したくなる熱い思いでした。

 

物語の前編らしく続きがとても気になって観たくなる最後でもありました。

あんなに人間離れしたことができる人なら、人間に殺されることはないだろうと思った矢先だったので、あのクライマックスのシーンには驚きました。

 

YouTubeにあがっている株式会社ツインの『5分で分かる「バーフバリ 伝説誕生」ダイジェスト映像』は、本当に5分で大体分かります。


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キャラクターについて

シヴドゥもバーフバリも、デーヴァセーナ妃もアヴァンティカもシヴァガミも、登場人物がみんな熱くてパワフルだったのが面白かったです。

 

育ての母にも産みの母にも好きになった人にも、みんなにとても優しいシヴドゥが良かったです。父親のバーフバリのような大きな王の器を感じました。

序盤で、母親に苦労させないためにシヴァ神のご神体を滝の下に置くところは、キン肉マンみたいな強引すぎる解決法で少し笑えましたが、同時に彼の母親思いの優しい気持ちに癒されました。

あんなところにご神体を置いたらすぐボロボロになりそうですが、崇拝している周りが何も言わないのはきっと、彼の優しさとかっこよさが周りにちゃんと伝わっているからなのだと感じました。

 

私は吹き替え版で観ましたが、登場人物たちの古風な感じの熱いセリフの言い方が、とてもかっこよくて好きでした。全体的にみんなかっこよかったのですが、特にアヴァンティカが言った

「これが臆病者の涙だとお思いですか。苦しみに耐える涙に見えますか?内なる怒りで身体中の血が沸き立ち、涙となって流れたのです。」

映画「バーフバリ 伝説誕生」アヴァンティカのセリフ

というセリフが好きでした。

まとめ

とても勢いがあって分かりやすい娯楽映画でした。アクションシーンは突っ込みどころがあるところも面白いですが、それだけではなくどれも迫力があってかっこよかったです。

特にアクションは、強すぎるバーフバリたちの戦い方のバリエーションが豊かで、最後まで全然飽きませんでした。

キャラクターも熱いキャラクターが多くて好きになりました。続きがとても気になる終わり方でした。

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