ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「バーフバリ 王の凱旋」の感想、あらすじ

バーフバリ 王の凱旋

2017年公開のインド映画。日本でも同年公開。出演 プラバース。原題 『Baahubali 2: The Conclusion』。「バーフバリ 伝説誕生」の続編。


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前作の主人公シヴドゥが、王族であり英雄だった父親の死の真相や自身の出生についての秘密を聞いていく話。

王家の子供として生まれた父親のアマレンドラ・バーフバリの人生と、それを聞いた息子マヘンドラ・バーフバリ(シヴドゥ)の王としての新たな戦いに挑む姿が描かれる。

前作の感想、あらすじ

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あらすじ

王族の家に生まれたアマレンドラ・バーフバリは、前作の蛮族との戦いにおいて多くの民を守りきった。それによって兄のバラーラデーヴァとの王位継承争いにも勝利し、彼はマヒシュマティ王国の次の王になることが決まったのだ。

 

その後バーフバリは、民の苦しみを知るために外の世界へ旅に出ることになった。そして、赤子の時からの臣下であるカッタッパと二人で小国のクンタラ王国を訪れた時、彼は強くて美しいデーヴァセーナ王女に出会ったのだ。

バーフバリは一目で彼女を好きになり、身分を隠してカッタッパと共に王女に近づいた。そして彼があるクンタラ王国の危機を退けた時、デーヴァセーナはバーフバリの本当の強さと優しさに気づき、彼の永遠の伴侶となることを決めたのだ。

 

しかし、二人が夫婦として歩むための道には大きな障害があった。王位継承争いでバーフバリに敗れたバラーラデーヴァも、デーヴァセーナの見た目の美しさを気に入っており、国母のシヴァガミは彼女をバラーラデーヴァの妃にするために、すでに動いていたのだ。

バーフバリを愛するデーヴァセーナは迷い無くバラーラデーヴァとの婚姻の話を断ったが、シヴァガミはそれを簡単に許しはしなかった。怒ったシヴァガミは、バーフバリがデーヴァセーナと結婚をするなら、バラーラデーヴァを国王に即位させると言ったのだ。するとバーフバリは、愛する人との誓いを守るために王座を諦め、バラーラデーヴァと結婚することを決めた。

 

その後バラーラデーヴァは国王に即位し、バーフバリは国軍最高司令官の任に就いた。

しかし、バーフバリを王として崇めていたマヒシュマティ王国の民は、そんな状態になってもバラーラデーヴァよりバーフバリを敬い続けたのだ。それが気に食わなかったバラーラデーヴァは、バーフバリたちにあらゆる嫌がらせをして彼らを王宮から追放させた。

 

だが、それでもバーフバリは民から慕われ続けた。彼は命ある限り王と敬われる男だったのだ。それに気づいたバラーラデーヴァはさらなる姑息な手を使い、バーフバリの息の根を止めるために動き始めた。

その後バラーラデーヴァはついに、長年バーフバリに尽くし続けていたカッタッパに、ある残酷な命令を下すのだった…。

 

そして、父であるアマレンドラ・バーフバリの最期を聞かされて怒った彼の子のマヘンドラ・バーフバリ(シヴドゥ)は、その後カッタッパやデーヴァセーナと共に、父の復讐を果たすためにバラーラデーヴァと戦い始めるのだが…。

 

王として民に慕われ続けた伝説の戦士バーフバリ、その三代に渡る数奇な運命の戦いの結末は…。

感想(ネタバレあり)

前作同様に迫力あるアクションが多くて、バーフバリの強くてかっこいい姿をとことん見せられる映画でした。しかしそれだけではなく、前作以上のストーリーの深みもあって、終盤には意外にも泣かされそうになる部分もありました。

派手なアクションと同時に、次々とハラハラさせるような意外な展開も続き、さらにコメディ要素や歌と踊りもあったので、観ていてとても楽しい娯楽映画だったと思います。

ストーリーについて

ド迫力な映像に加えて、意外な展開が休むことなく次々と繰り広げられていたので、最後まで飽きずにとても楽しく観られました。

前作からの期待は全く裏切らず、前作に負けないくらい早い展開の勢いを持続させて物語が進んでいったので、間隔が空いても、すぐに以前の気持ちに戻ることができました。

 

本編が始まってから5分くらいで、バーフバリが大きい山車みたいな物を一人で引っ張りながら木の門をぶち破って登場した時は、その変わらなさに安心しました。そしてその後、山車をぶつけて象を倒してから、いきなりその象を手懐け始めた時には、もう前作を観た直後の気持ちに完全に戻りました。「バーフバリ!バーフバリ!」と民衆と共に、我らの偉大な王をたたえる思いになりました。

 

その後もバーフバリのすごいところを見せられ続けて、王の偉大なお姿を改めて実感させられましたが、だからこそ終盤に、彼に死が近づいているのを感じるシーンはとても悲しかったです。

民を守るためを思って行動してみんなに愛されていたバーフバリが、カッタッパを助けるためにデーヴァセーナを置いて家を出るシーンは、バーフバリがもうすぐ死ぬという事実が何となく分かって泣きそうになりました。

刺される寸前まで、それまで共に旅をしてきたカッタッパを信じて守ろうとしていたところも、とても悲しかったです。

 

しかし最後には、そっくりな息子のマヘンドラがすごいアクションで全部解決してくれたので、気持ちよく観終えることができました。

『バーフバリ』が名字だったのも地味に驚きました。

キャラクターについて

バーフバリの二人は前作と変わらず、とても強くてどちらも民や家族のために全力で戦っていたのがかっこよかったです。

 

そして今作では、意志が強いデーヴァセーナもとても良いキャラクターになっていました。中盤のハラハラする衝撃的な展開は、バーフバリよりもむしろ彼女を中心に動いていたようにも感じました。王族のバーフバリの妻として民の願いを叶えるために、相手が国母だろうと国王だろうと、いろんな人にはっきりとものを言う姿はとてもかっこよかったです。

 

しかし、デーヴァセーナたちの行動については、少しやりすぎと思えるような場面もありました。

中でも、列に並ぶ女性の体を触っていたセートゥパティの指を突然切り落としたところは、特に驚きました。間違っていることは絶対に許せず、常に正義のために行動しているのは分かりましたが、いきなりそんなことをすれば、たとえ正義のためでも裁判を開かれるのは当たり前だろうと感じてしまいました。

そしてデーヴァセーナからそのことを聞いたバーフバリもすごかったです。『そなたに非がある!』と言ったので、やはりそれはやりすぎだと妻に言い聞かせるのかと思いきや、

「切り落とすべきは、こやつの指ではなかろう。首だ!」

映画「バーフバリ 王の凱旋」のバーフバリのセリフ

と言って、いきなりセートゥパティの首を切った時は二度目の衝撃でした。妻のデーヴァセーナを大事に思っていることは分かりましたが、バーフバリ万歳思考の私でも、さすがにそれは追放されても仕方ないなと思いました。

 

正義のための意思表示が強すぎたこの夫婦が、もう少し穏便に解決することを知っていれば、あんなに悲しい結末になることはなかったのかもしれません。

しかし、そんな風に分かりやすく正義を示す人だったから、民にとても敬われていたのかもしれません。実際に私も、ドラマチックに勢いよく正義を貫く彼らのことは、とてもかっこいいと思いました。

 

追放された後、民と一緒に楽しそうに生きるバーフバリもとても優しくて良かったです。

「神と崇めるお方が我々のそばで生きるのだ。これは祝福せねば!」

映画「バーフバリ 王の凱旋」の民のセリフ

と民の一人が劇中で言っていましたが、その気持ちは少し分かりました。

アクションについて

これも前作同様ですが、迫力のあるかっこいいアクションシーンが何度もあって、その度に熱い気持ちを感じさせられました。中でもやはり、バーフバリの多種多様なアクションは見ていてとても面白かったです。

 

前作は河で拾われたシヴドゥ(マヘンドラ)が素手でめちゃくちゃな動きをするのが面白かったですが、今回は王族育ちのアマレンドラがメインだったので、前作みたいに笑ってしまうほどの特殊な行動は少なかったです。その代わりに、剣や弓を使ったスタイリッシュなアクションがかっこよかったです。特に、デーヴァセーナと一緒に弓を使うシーンは、とても綺麗で印象的でした。

 

しかし最後には、前作に負けないぐらいのインパクトのある戦闘をマヘンドラがしてくれて嬉しかったです。曲げたヤシの木に乗った人を飛ばす作戦を思いつくところは、期待を裏切らない我らの王の偉大さを改めて感じました。

クライマックスのシーンは、本当に全ての場面でスケールの大きさを感じて印象深かったです。

その他について

私は吹き替え版で観ましたが、前作と同じくキャラクター全員の古い感じの独特な言い回しがかっこよかったです。

今作では特に、『日は西からは昇らぬぞ。』というセリフに対してバラーラデーヴァが言った

「日が西から昇らぬのなら、東の空に沈めてやるまでだ。」

映画「バーフバリ 王の凱旋」のバラーラデーヴァのセリフ

というのが好きでした。

まとめ

前作に負けないくらいの勢いのある物語の展開と、迫力のある多くのアクションシーンのおかげで、前作を観終えた直後と同じような気持ちで、今作を楽しく観続けることができました。

やはりバーフバリがとても強くてかっこよかったです。今作では彼が死ぬことに関する感動や悲しさもあって、前作以上に楽しめました。

かっこいいキャラクターに、王道だけど意外な展開に、ド迫力のアクションやコメディ要素、歌や踊りなどもあって、娯楽映画として本当に面白かったです。

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