ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」の感想、あらすじ

クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃

2016年公開の日本のアニメーション映画。『クレヨンしんちゃん』劇場映画シリーズ第24作。監督 高橋渉。脚本 劇団ひとり、高橋渉。


(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK2016

好きな夢を見れる『ユメミーワールド』に行けるようになったしんのすけたちが、悪夢に苦しめられている友達の女の子を助けるために、その世界を冒険していく話。

あらすじ

ある日、野原家が住む春日部市の人たちは大きな魚に飲み込まれる同じ夢を見た。そしてその現象が起きた次の日からしんのすけたちは、眠るとなんでも好きな夢を見ることができる『ユメミーワールド』に行けるようになったのだ。

しかし、子供たちは自分の好きな夢を見てその世界を楽しんでいたが、大人は違った。大人はその日から毎晩、悪夢を見るようになったのだ。彼らはそのせいで毎日うなされて、だんだんと疲れを溜めるようになっていた。

 

そしてユメミーワールドが現れたのと同じ頃。

しんのすけたちが通う幼稚園に新たに春日部に引っ越してきた女の子が入園した。名前は貫庭玉サキ。少し人を遠ざけるような雰囲気で、しんのすけが頻繁にするようなおバカなことが嫌いと言っている子だった。だが、そのブレない態度をネネちゃんは気に入っていた。

そこでしんのすけたちは、かすかべ防衛隊にサキを新たに加え、夢の世界で起こっている事件を調べていくことにしたのだった。

 

だが、風間くんが夢の世界であることに気づいたことから、彼はサキを疑うようになった。そしてサキが彼らに放った言葉によってネネちゃんは怒り、かすかべ防衛隊はバラバラになってしまう。

しかし、しんのすけだけは違った。サキが誰よりも悪夢に苦しめられていたことを知った彼は、かすかべ防衛隊の一員となった彼女をこれ以上一人ぼっちにしないために、彼女を助けることを決めたのだ。

 

そうしてしんのすけは、家族に協力してもらってサキを苦しめていた悪夢に立ち向かっていくことになった。しかしその道中で判明したサキの悪夢の正体は、彼が思っていた以上に強くて大きなものだったのだ。

 

バラバラになってしまったかすかべ防衛隊と悪夢に苦しめられていたサキの運命は…。そしてその悪夢の正体とは…。

感想(ネタバレあり)

サキちゃんを全力で助けようとするかすかべ防衛隊の絆がとても微笑ましくて魅力的な映画でした。そして最後には、みさえたち母親の子供への思いにも感動させられました。

野原家もかすかべ防衛隊もサキちゃんたちも、みんな活躍して誰も不幸にならない優しい話でした。最後のシーンでしんちゃんが寝て終わるといのも、可愛いかつ穏やかで良かったです。

 

脚本にはお笑い芸人の劇団ひとりさんが関わっているそうなので、ギャグも他の作品より細かかったり、鋭かったりして面白かったです。夢の世界の描写も面白いものが多かったので、全体的に見ていて楽しい映画でもありました。

かすかべ防衛隊について

全体的にかすかべ防衛隊の面々が、みんな友達思いで優しかったのが好きでした。

特に、サキちゃんがネネちゃんたちを怒らせて一人ぼっちになった時、しんちゃんだけはサキちゃんのそばで彼女を励まし続けていたところが、とてもかっこよかったです。しんちゃんに魚から脱出させてもらった後、優しい言葉をかけてもらってサキちゃんが笑顔を見せるようになる展開は、しんちゃんがまるで少女漫画の王子様のようでした。不安そうなサキちゃんに冗談を言いながら軽く励ましていたしんちゃんはとても爽やかで、5歳なのにちょっとイケメンに見えました。

 

最後までサキちゃんとの約束を守るネネちゃんの優しさにも感動させられましたし、風間くんたちの夢の描写も面白かったです。

意外だったのはボーちゃんの夢がすごく渋かったことです。まだ5歳なのに、どういう経緯で大和田獏さんのファンになったのかがとても気になりました。

 

序盤でしんちゃんが披露していた特技のオケツの割り箸折りを、最後のバトルの時にまた同じようにやっていたのも、私にはかなり印象的でした。

『見て!ケツで掴まってる!』というのをあの状況で普通に言える風間くんには、地味にしんちゃんとの深い友情を感じられて良かったです。日常的にそんな状況を見ていないと何も言えない、困惑する状況でしかないと思います。

 

しんちゃんのお尻の件も子供たちの夢の様子も、だいたいはバカバカしいことをやっていたのですが、その子供らしい純粋な発想があったからこそサキちゃんの心を開いて助けられていたので、バカバカしいことやピュアな心も悪くないかなと思わされました。

ギャグについて

細かかったり、風間くんのツッコミが鋭かったりしたギャグ要素が私は好きでした。

ストーリーとは直接関係のないところで笑える要素が多くて、感動できるシーンとのメリハリがあったような気がしました。大和田獏さんやとにかく明るい安村さんのシーンも、特に必要が無い気もしましたが、割と面白かったです。

お笑い芸人の劇団ひとりさんが脚本に関わった良さをうまく感じられるものだったと思います。

 

ストーリーには本当に1ミリも関係なかったですが、私は『序盤の玉突き事故で負傷者8人』の話と、『空港で100人が運行ストップ』の話を聞いて、しんちゃんがしていた想像がとてもバカバカしくて面白かったです。

気になった点について

かすかべ防衛隊の絆やみさえたち母親の思いやりには感動させられましたが、気になる点も少しだけありました。

最後に子供の存在が母親の夢だと言うのなら、中盤でひろしとみさえが子供になりきってピュアな心を取り戻す必要があったのかなと少し疑問に思いました。

まとめ

サキちゃんを助けようとするかすかべ防衛隊の絆はとても微笑ましくて、みさえたち母親の思いやりに感動させられる映画でした。誰も不幸にならなくて優しい話で良かったです。

一人になっていたサキちゃんにしんちゃんが軽く冗談を言って励ましているところがとてもかっこよかったです。その後のサキちゃんは笑顔を見せる素直な良い子になっていので、本当に王子様のような爽やかさにも感じられました。

劇団ひとりさんが関わっている脚本のギャグ要素も、鋭く感じられて楽しめました。

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