ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「恋はデジャ・ブ」の感想,あらすじ

恋はデジャ・ブ

1993年公開アメリカ映画。日本でも同年公開。原題は"Groundhog Day"。

同じ日が繰り返すようになってしまった主人公が,そのループを利用したり,苦しんだりしながら脱出を図る話

あらすじ

人気気象予報士のフィル・コナーズは自分が有名人のため,常に大きな態度をとっており,自分だけが大好きなわがままで嫌な奴であった。

 

彼は3年前から毎年行っているグラウンドホッグデーの取材に今年も行くことになった。その行事はウッドチャックというモグラのような生き物が冬眠するかどうかを見ることで,春の到来を占うという行事である。

フィルはそれをただモグラを見るだけの退屈なものだと思っていたため,取材を終えたらすぐに帰ろうと思っていた。

 

フィルと美人プロデューサーのリタ,カメラマンのラリーの3人はグラウンドホッグデーの祭りがおこなわれるパンクスタウニーに着いた。

フィルは一昨年泊まったときにうんざりしたため,ホテルに泊まる二人とは別のペンションに泊まることになった。

 

その次の日の2月2日。フィルはラジオの声で目覚めた。その声は午後から吹雪模様になるかもしれない事,ウッドチャックの春の予言のことを知らせていた。外を見ると町のみんなが祭り会場に向かっており,彼も早く帰りたいと思いながら向かった。

祭りの取材は笑顔もなく適当に終わらせた。彼はすぐに帰ろうとしたが,道路が吹雪のため閉鎖されており,この町にもう一泊することになった。

 

次の日もラジオの声で目覚めた。同じ内容だったので昨日のテープが流れているのかと思ったが,町のみんなが祭り会場に向かっており,出会う人は昨日と全く同じ反応をする。昨日が繰り返されていると気付いたフィルはリタにひっぱたいてもらうが痛いだけだった。何かが間違っていると思ったが,その日は昨日と同じように過ごした。

 

次の日目覚めると,また同じ2月2日だった。祭りの取材をせず,リタに同じ日を繰り返していることを伝えたが,信じてもらえなかった。

しかし,考え方を変えれば明日が無ければ何をしてもお咎めなしだと考えた。近くにいた女性の情報を聞き出して,次の日にその情報を使って近づいたり,銀行輸送車から周りにばれずにお金を盗んだり,やりたい放題だった。

 

そして今度はリタを口説こうとする。そのために彼女の好みを聞き出すと,優しくて楽器が弾ける人などの特徴を言った。そして今日の彼女の言動を記憶して明日は先回りし,彼女にいい印象を与えるようにした。自分の反応が悪い印象を与えると,また明日やり直して違う反応をして,いい印象を与えるように繰り返した。

その繰り返しのおかげでいい感じに楽しく過ごしたが,最終的に彼女に事前に情報を調べていることがばれて,ひっぱたかれてしまう。何度繰り返してもひっぱたかれてしまう。

 

同じ2月2日を何百回も繰り返してフィルは,さすがにうんざりしてきた。

自殺をすればさすがに終わるかと思い,崖から車ごと落ちたが,目が覚めたのはいつものペンションで2月2日だった。あらゆる方法の自殺を繰り返したが何も変わらなかった。

 

そして,またリタに話すことにした。この日に起こること,この町の人のこと,リタ自身のことを何でも言い当てると彼女がようやく信じようという気持ちになってくれた。

まだ完全に信じたわけではないため,今日1日フィルのそばにいてどうなるか見てみるという実験のようなことを始めた。

彼女と楽しい時間を過ごしたフィルだったが2月2日が終わる時に,「同じことが永久に続くことよりも,明日になると君が今日のことを全部忘れていて僕に冷たい顔をするのが悲しい」と告げる。

本気でフィルのことを心配するリタと1日中一緒にいた彼は,本気でリタのことが好きになったのだ。

 

朝6時になるとまた2月2日が始まったが,彼は魅力的な彼女のように優しくて感じのいい人になろうと思って,他人に親切にし,ピアノや氷の彫刻の練習をし始めた。

リタのおかげで繰り返しの生活を有意義なものにできたフィルだったが,その繰り返しはまだ終わる気配がなかった。

彼は2月2日から抜け出せることができるのか?

感想

ストーリーについて

 同じ日が繰り返すようになった性格悪い男が,ループの中で心優しいリタに会って,今までの言動を見直す話です。

 

同じ時間を繰り返すことでフィルのようにやりたい放題できるのはいいですけど,やっぱりその日のことがリセットされるのは嫌だと思いました。その日の印象が相手に蓄積されないので,毎回同じことをするのは正直めんどうです。関係を深めるにも1日以内にしなければいけないのも普通に難しいですし,ある程度以上は深められないと思います。

 

それと心優しいリタに出会って,情けない自分に気づき人を助けたりするようになった場面のフィルが良かったです。

前半では会う人みんなに皮肉を言っていた彼が,助けを必要としてる人すべてを助けるように動いて,みんなに感謝されるようになった様子は,見ていて気持ちが良かったです。成長したなって思いました。

でも,1番凄いのはそんな風に思わせたリタだと思いました。彼女はフィルが急にやさしくなったと思っていたでしょうけど,でもそれをさせたのはリタの優しさに見合うようにした結果であって,「彼がみんなの人気者になったのは自分のおかげって胸を張っていいんだよ」って言いたくなります。

私もリタのような人をより良く変えられるような人間になってみたいものだと思います。

リタは優しすぎますね。昨日までただの冷たい奴だったフィルが相談してきたら,本気で心配してました。きっと彼女はそんな過去なんて関係ないと思うぐらい前向きな性格なんでしょうね。

 

最後のシーンの独身男のオークションのリタも良かったです。自分が好きな人が,財布の全財産を払って自分を競り落とそうとするっていうのは,された側はうれしいでしょうね。実際そんなシチュエーションないでしょうけど,私もいつか誰かにやってもらいたいなと思いました。

あのシーンは,フィルがリタのこと好きだって知ってたから,みんな少しずつ刻んで値段を上げてたんでしょうかね。だとしたらみんな優しすぎです。

 

その後の,氷の彫刻作るシーンも良かったですね。クオリティ高すぎてびっくりしました。「君の顔は目をつぶってもかける」と言って,これもまたされた方はすごくうれしいでしょうね。

「明日どうなろうと,将来どうなろうと今は幸せだ,愛してる。」

と言っていたのを聞いて,やっぱり将来後悔しないために今を,幸せに生きようとすることが1番だと思いました。

まとめ

同じ日のループに入ってしまったフィルが,心優しいリタを見て今までとは違った優しい行動を始めるところが良かったです。リタのような人の言動を変えるほどの,心優しい人になってみたいと思いました。

大事なのは過去でも未来でもなく今なんだと思わされる映画でした。現状から抜け出せないと思っている人には最適な映画かもしれません。

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