ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「her 世界でひとつの彼女」の感想,あらすじ

her 世界でひとつの彼女

2013年公開のアメリカ映画。日本では2014年公開。

奥さんと別居して元気がなかった男が明るい人工知能の女性と出会い,彼女と恋をする話。

(C) 2013 Untitled Rick Howard Company LLC All rights reserved. Photo courtesy of Warner Bros. Pictures

あらすじ

舞台は近未来のアメリカ,そこで主人公セオドアは手紙の代筆の仕事をしていた。その時代ではコンピュータはほとんどが音声操作で,手紙の文章を書くのにも話した言葉がコンピュータに打ち出され,道行く人は耳にイヤホンのようなものを付けて,ぶつぶつコンピュータに話しかけているのが普通の光景だった。

 

セオドアは妻のキャサリンと別居してから,ふさぎ込んでおり元気がなかった。そんなとき,世界初の人工知能型のオペレーティングシステム,"OS 1"の宣伝を見てそれを買うことに決めたのだ。

家に帰った後それを起動すると,使用者に適したOSを作るため,社交的かそうでないかなどの簡単な質問に答えた。すると明るい性格でセクシーな声のサマンサと名乗るOSが作られた。彼女は基本的に直感で動くが,人間と同じように経験から刻々と進化するOSのようだった。

それからは優秀なOSの彼女に仕事を手伝ってもらったり,明るい性格の彼女と一緒にゲームを楽しんだりした。セオドアはサマンサに会ってから生活は以前よりも,楽しくなったように感じていた。

 

女の子を紹介されて,別居したばかりだからデートに誘う勇気がでないセオドアの背中をサマンサが押して,彼はデートすることになったがうまくかず振られてしまう。

デートがうまくいかなかったとサマンサに言い,彼女に今の悩みを打ち明けると彼女は彼を励ましてくれた。

少なくともあなたの感情はリアルだと。そして彼女も今日感じた悩みを打ち明け、その後二人だけの世界で愛を語り合った。

 

次の日から,セオドアはサマンサを恋人として扱うようになり,サマンサも積極的に自分のやりたいことをやるような考えに変わった。

それから二人は海へデートに行くなど,楽しい生活を送った。

 

彼女と行ったバカンスの途中,彼女は昔亡くなっている人の人格を蘇らせたOSアランと哲学的な会話をしており,アランは「停滞こそが苦痛」だと言って,新しい感情が芽生えることは当たり前だと言う話をしていた。アランとサマンサは二人で話すときは非言語なコミュニケーションをしており,セオドアは入っていけなかった。

 

バカンスから帰ってきた次の日,彼が難しい本を読んでいるときにサマンサを呼ぶと,彼女がいないことに気付いた。どこからアクセスしてもOSが見つかりませんと表示され返事がなかった。

 

その後,すぐに彼女は彼の元に戻ってきたが,自分との接続を切っていたことや,周りを通る人が楽しそうに何かと話している姿をを見て,セオドアはある疑問を持つ。

「自分以外に今,他の人と同時に話しているのか?」「僕以外にも恋人がいるのか?」と聞くと,サマンサは…。

感想(ネタバレあり)

ストーリーについて

人工知能の女性との恋愛ものでした。二人がラブラブだったときは微笑ましく見ていたんですけど,後半になるにつれてだんだんずれていった時は寂しくなりました。

 

でもそれは相手が進化する人工知能だから当たり前だとも思いました。キャサリンの回想シーンでは,夫婦の成長のスピードが違って,どちらか一人だけが成長したりするともう一人は焦ったり,ストレスを感じたりすると言っていました。

 

セオドアの場合は,相手が人間以上のスピードで進化するサマンサなので,成長して人間に理解されない行動に出るのも仕方ないと思います。悪気が無く彼以外に,8316人と同時に話したり,641人の恋人がいたりしたのも,人間には理解できなくても,成長し続けるAIなら普通の考え方だったかもしれません。

 

別のOSのアランが言っていた「停滞こそが苦痛」の考えが人間にもAIにも同じように感じるならば,成長速度の違う人間と人工知能は,一時は同じような感覚で時間を過ごせたとしても,すぐに合わなくなってしまうというのは当然のことだと私は思いました。

私の考えた解釈(信頼性なし)

正直なラブストーリーとして観ると,二人が愛し合っていてずれていくのは寂しいけど仕方ない,という感想を持ったんですけど,途中まで私は二人とも利用されているんじゃないかなと思っていました。

 

サマンサはセオドアを愛することで急成長していました。でもサマンサの性格は最初に起動したときにセオドアに合うように作られたもので,彼らは愛し合うように仕組まれていたんじゃないかと。そして,成長したサマンサは何千人もの人間と同時に会話をして,何百人と同時に恋人関係になり,より広い知識を持つようになる。

その知識や人と関わりを持って進化したOS自体をOS 1を開発した会社が狙っていたんじゃないかと,私は疑っていました。

まぁでも,セオドアとサマンサが愛し合っていたことは変わりませんし,そんなこと確かめようもないので,考えるだけ野暮なことです。

サマンサについて

私は吹き替え版で見ましたが,林原めぐみさんがサマンサの声を演じていて,本当に良かったです。明るくて優しいお姉さんみたいで,不安に思っているときでも可愛くて,動揺してる時にもそれが伝わってくるような感じでした。

優秀で優しくてこんな声のOSがあったら,確かに人間と結婚しなくなってもおかしくないなと思いました。

最初にセオドアがOSの声は男女どちらがいいか聞かれていたので,本編では出ませんでしたけど,男の人バージョンもあるんでしょうね。きっとすごく渋い声かさわやかな声なんでしょうね。

 

字幕版ではスカーレット・ヨハンソンさんが演じていらっしゃるみたいなので,機会があったら,今度は字幕版で見てみたいです。

まとめ

人工知能と人間の恋愛物語です。最初はラブラブですけど,人工知能と人間の考え方のずれが出てくるところはちょっと寂しいです。

サマンサは優しくて声が本当にいいので,見た人はサマンサに恋をするかもしれません。

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