ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「アイアムアヒーロー」の感想、あらすじ

アイアムアヒーロー

2016年公開の日本映画。出演 大泉洋、有村架純、長澤まさみ。監督 佐藤信介。脚本 野木亜紀子。原作 花沢健吾。


(C)2016 映画「アイアムアヒーロー」製作委員会 (C)2009 花沢健吾/小学館

謎のウィルスにより多くの人間が『ZQN(ゾキュン)』と呼ばれるゾンビのような生命体になって暴れ始めた世界で、冴えない漫画家志望の男が、逃げる道中で出会った女子高生を守りながらあらゆる敵に立ち向かっていく話。

あらすじ

漫画家志望の男の鈴木英雄は、15年前に新人賞を受賞して以来ヒットする漫画が描けておらず、長い間連載作家のアシスタントの仕事をして暮らしていた。

誰の目から見ても普通の雰囲気の彼は、同棲中の恋人を含めたあらゆる人に、成功なんてできない冴えない男だと思われていたのだ。

 

しかし、英雄のそんな普通の日常は突然終わった。

謎の新型ウィルスの感染によって変貌を遂げた人々が、日本中で暴れ出したのだ。暴れる感染者に噛まれた人が新たな感染者となり、また別の人間を噛んでいく。そんな連鎖が街中で繰り広げられていた。

そして英雄の周りの人物も例外ではなかった。彼の恋人やアシスタント仲間などもまた、感染者に噛まれて死んでいったのだ。

 

そのゾンビのような感染者のことを、人々は『ZQN(ゾキュン)』と呼んだ。

英雄は頭を完全に破壊しないと死なないZQNに対抗するため、趣味のクレー射撃用のショットガンを持って、彼らから逃げ始めた。目指す場所は、標高の高さでウィルスが死ぬという情報があった富士山だった。

そして英雄はその道中で比呂美という女子高生に出会った。彼は二人で危機をくぐり抜けたことをきっかけに、それからの道のりを彼女と助け合いながら進んでいくことになったのだ。

 

しかしその後、彼は比呂美からある驚くべき事実を聞かされる。英雄はそれが危険を伴うことを知りながらも、それでも彼女を守っていくことを約束し、比呂美と二人で富士山を目指し続けたのだ。

 

だが彼らの道の前には、まだまだ多くの困難が待ち受けていた。

何度ZQNの恐怖に襲われても、偶然出会った女子高生を守ろうとし続けた普通の男、鈴木英雄の戦いの結末は…。

感想(ネタバレあり)

ゾンビ映画なのでかなりグロテスクなシーンはありましたが、一回噛まれたら終わりのギリギリな状況が続くゾンビもの特有の緊張感は、最後までしっかり楽しめました。

特に終盤の大量のZQNに挟まれた英雄たちの戦闘シーンは、ずっとヒヤヒヤでした。最初は冴えない男だった英雄が、最後にはヒーローのように変わっていくというのは予測できた展開でしたが、それが分かっていても、比呂美たちを守るために覚悟を決めて猟銃で戦う英雄の姿はとてもかっこよかったです。

大泉洋さんは期待通り、最初は冴えなく見えても、最後にはかっこよく決めていました。そして有村架純さんは最後まで可愛くて、長澤まさみさんはかっこよかったです。

グロテスクなゾンビものを見慣れていない私でも、役者さんたちのおかげで何とか最後までドキドキしながら、気持ち悪く思いながら楽しく観られました。

ゾンビ映画について

私は有村架純さんを見るためにこの映画を観たのですが、思っていた以上にグロテスクな描写があって衝撃的でした。

私はゾンビ映画は、イケメンのゾンビが人間の女の子に恋をする「ウォーム・ボディーズ」くらいしか観ていないので、本格的なゾンビ映画に慣れていない部分もあって、見ているのがきつい場面がありました。もはや最初に英雄が遭遇する片瀬那奈さんのZQNの時点で、怖すぎてビビりまくりでした。ほかのZQNもそうですが、あの見た目でまともな言葉を話し始めるのがすごく怖かったです。

しかしそんな風にビビりながら観ていくのも、終わってみれば面白かったです。

 

序盤の街中でいろんなZQNが出てきて大勢がパニックになっている場面は、観ている自分もそのヤバさが実感できるような、まるでその場にいるような臨場感があって好きでした。

役者さんについて

気持ち悪いZQNがたくさん出てきて血もたくさん流れるような、あまり得意ではない展開が続きましたが、それでも私が最後まで観続けられたのは、やはり有村架純さんがとても可愛かったからだと思います。

彼女が出てくる場面のたびに、その可愛さに癒されて気持ちを回復していたことで、ショッキングなシーンが続いてもギリギリ観ていられたような気がします。

 

すごく気持ち悪いZQNたちに襲われた後でも、有村架純さんが演じる比呂美が『半分こ』と言って、優しい笑顔で片方のイヤホンを英雄に渡すのを見るだけで、とても癒されました。何もかもがめちゃくちゃな世界になっていましたが、比呂美はそこに現れた天使のようで、私はその可愛さに何度も救われました。

その後、比呂美が噛まれていたことが分かって不穏な空気を感じる展開もありましたが、彼女はZQNになった後ですら可愛くあり続けてくれて安心しました。ほとんど喋らなくても、他と違う猫みたいなZQNの比呂美がとても可愛かったです。後半は寝てばっかりでしたが、寝顔だけでもすごく愛らしくて癒されました。

比呂美が有村架純さんでなければ、あそこまでして彼女のために戦っていた英雄に共感もできなくて、私は最後まで観られなかったかもしれません。本当に有村さんが比呂美を演じていて良かったなと感じました。

 

藪役の長澤まさみさんも、かっこよくて良かったです。終盤の強気な言葉で英雄に気合いを入れる場面は、美人でかっこいい長澤さんにぴったりでした。

最後のシーンで、血だらけで車を運転しながらタバコを吸う長澤まさみさんは、そのアネゴ感が最高にかっこよかったです。

ストーリーについて

一回も噛まれちゃいけないギリギリな状態で、怖いZQNに襲われ続けるドキドキ感だけでも十分に楽しく観られましたが、その世界観の中での主人公の英雄の変わりようも面白かったです。

ZQNが乗った救急車が人をひき、ZQNになった警官が人を襲って、高級時計が何の価値も無くなるような、いろんなことがひっくり返った世界でしたが、そんな世界で子供の比呂美を守ろうとしていて、人を撃たずに普通であり続けていた英雄はとてもかっこよかったです。

そして比呂美たちを守るために、ショットガンを撃つ決意をして戦う彼は、本物のヒーローのようでした。大泉洋さんのその変わりようの演技も良かったです。

 

今の世界で冴えなく見えていたり、今の環境でごく普通に思われている人でも、状況や気持ち次第で、かっこよく見られるようになったり、ヒーローのように思われたりするのかもしれないと感じました。輝く場所や状況は誰にでもあるのだと思います。

まとめ

予想以上にグロテスクなシーンが多くて怖い場面もありましたが、終わってみると怖がりながら観るのも楽しかったです。

それでも、本格的なゾンビ映画に慣れていない私が最後までちゃんと楽しく観られたのは、可愛い有村架純さんのおかげだと思います。怖いシーンの合間に挟まれる彼女の姿は本当に天使のようで、何度も癒されて救われました。

冴えなかった英雄が比呂美たちを守るために猟銃で戦うところは、予想していてもかっこよく思えました。普通に見える人でも、気持ち次第で輝けるのかなと思わされました。

劇中で変化していく大泉洋さんや、強気でかっこいい長澤まさみさんの演技も良かったです。

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