ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「メリー・ポピンズ リターンズ」の感想、あらすじ

メリー・ポピンズ リターンズ

2018年公開のアメリカ映画。日本では2019年公開。出演 エミリー・ブラント、コリン・ファース。製作 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ。

(C) 2019 Disney. All Rights Reserved.

『メリー・ポピンズ』の続編。かつて、完璧な魔法使いであるメリー・ポピンズにしつけられた少年のもとに、20年後再び彼女がやって来る話。メリー・ポピンズが、その家の子供たちを楽しい魔法を使ってしつけながら、彼ら家族の面倒を見ていく。

あらすじ

舞台は大恐慌の時代のロンドン。

かつてはメリー・ポピンズにしつけられていた少年マイケル・バンクスも、20年の時が経った今では、三人の子供を持つ父親になっていた。彼は父親が働いていた銀行で仕事をしながら、昔と同じ桜通り17番地の家で暮らしていたのだ。

だが、マイケルは一年前に妻を亡くしており、彼の三人の子供たちにはいろんな心配や苦労をかけてしまっていた。さらには、彼が家を担保に借りた借金によって、父親から譲り受けたその家も差し押さえられる危機に陥ってしまったのだ。

 

しかし、彼らバンクス家が厳しい状況にあるとき、子供たちの前にメリー・ポピンズが以前と同じ姿で空から舞い降りてきた。

昔と同じく、バンクス家の子供たちの世話をしに来た彼女は、すっかり夢を見なくなってしまっていた三人に、魔法で不思議な経験をさせながら彼らをしつけていったのだ。メリー・ポピンズと共にバスタブの海で探検したり、絵の中に入って歌ったりしているうちに、子供たちは再び想像の楽しさを感じるようになっていった。

だが、大人になってメリー・ポピンズの魔法を忘れてしまったマイケルは、子供たちが体験した夢のような話を信じようとはしなかった。それどころか、借金を返すあてが見つからないストレスのせいで、かつての父親のように子供たちを怒鳴りつけてしまったのだ。

 

その後も、マイケルの借金を返すあては見つからず、その返済期限は近づいていった。

バンクス家は、いよいよ長年住んだ家を手放す決意をし始めるが、メリー・ポピンズは、彼らのためにさらなる魔法を見せていくのだった。

感想(ネタバレあり)

メリー・ポピンズを演じる女優さんがエミリー・ブラントさんに変わって、少しクールな感じにはなりましたが、彼女の優しくて厳しくてかっこよくて可愛いところは、前作のままだったのでとても良かったです。もちろん、メリー・ポピンズが見せてくれた魔法の世界は、前作以上に面白くて最後の最後まで楽しめました。前作を観た時と同じように、彼女が次はどんな楽しいことをしてくれるのだろうと、ワクワクさせられながら観ていました。私にとっては、これこそ最高の魔法体験でした。マイケルは、メリー・ポピンズに再会できて嬉しいと言っていましたが、私も彼と全く同じ気持ちで観ることができました。

物語的にも意外な伏線があって、私は前作以上に楽しめました。見方や人によって物の価値は異なりますが、『メリー・ポピンズ』の続編として、私はかなり満足できました。

メリー・ポピンズについて

前作のジュリー・アンドリュースさんと比べると、今回のエミリー・ブラントさんはかっこいい系の美人さんという印象でしたが、そのかっこいい綺麗さの中にも、優しさや可愛さが同時に見つけられるところが、とても良かったです。私は前作ももちろん好きですが、エミリー・ブラントさんのメリー・ポピンズも大好きになりました。

子供たちをしつけるときは厳しいけれど、それ以上に子供たちを思う優しさを感じられたり、絶体絶命の事態でも彼女なら何とかしてくれると思えてしまうカリスマ性は、今回も健在で安心しました。前作とは違ったタイプの子供でも、違った対応でちゃんと面倒が見られる彼女が素晴らしかったです。

 

私はエミリー・ブラントさんのメリー・ポピンズでは、一見クールだけど歌うときにはすごくノリノリで、とても楽しそうに歌うところが特に好きです。中でも『本は表紙じゃわからない』をジャックと歌うときの彼女が最高でした。舞台に立って堂々と歌って踊るそのメリー・ポピンズの姿は、とてもかっこよくて可愛くて、二人のダンスもすごかったです。曲が終わった後には、思わず拍手してしまいそうになりました。

前作との関連について

前作を思わせる場面がとても多かったのが印象的でした。前作に出てきた場所や言葉がたくさん出ていたので、前作を観た方であればそのへんも楽しめると思います。

私は前作の『メリー・ポピンズ』も大好きなので、この映画が始まった時から、いつメリー・ポピンズが空から傘をさして舞い降りてくるのだろうと期待していましたが、今回の登場の仕方はとても意外で、驚かされると同時に感動しました。今作だけでも十分驚きだとは思いますが、前作を観ている方なら、さらに印象が強くなる場面だと思います。

メリー・ポピンズの傘は前作ではあまり喋っていなかったと思いますが、今作ではたびたび喋っていたのも地味に驚きました。終盤に登場したあの人物に関しても、前作を観た方ならとても驚いたことでしょう。

 

アニメと実写の人物が一緒に動く演出は前作にもありましたが、今作ではより複雑な動きをしているように感じました。

前作は、平面の中だけで動いているような感じが少しありましたが、今回はアニメのキャラクターが実写の人物と共に、舞台の奥に行ったり手前に来たり、人物の上に乗ったり乗られたり、あらゆる動きをしていたので、まるで本当に人と一緒にそこにいたように感じられました。

 

全体的には前作を観ていなくても楽しめる内容だったと思います。しかし、終盤の大事な流れの中では、前作を観ていなければ唐突に感じるかもしれないやり取りもありました。なので、前作を観てからリターンズを観るのが一番かもしれません。けれど、どちらにせよ一番の見どころのメリー・ポピンズの魔法の素晴らしさは変わりません。

吹き替えについて

私は日本語吹き替え版で観たのですが、セリフだけではなくて歌のシーンまで、違和感なく完全に吹き替えられていました。歌詞も日本語として自然で、かつ面白いものになっていて、大人から子供まで楽しめるような作りになっているように思いました。

 

キャラクターの声も当然のことながら、全員良かったです。

メリー・ポピンズ役の平原綾香さんは歌が上手なのはもちろんですが、その落ち着いた声にメリー・ポピンズの優しさが出ているように感じました。平原さんは、舞台版でもメリー・ポピンズ役を演じていたそうです。個人的には前作でも言っていた、子供たちを急がせるときの『たったかた』という言葉を今作でも言っていたのが少し嬉しかったです。

マイケル役の谷原章介さんも、亡くなった奥さんや子供たちを思うとても優しい声が良かったです。最近のディズニーの映画は、『リメンバー・ミー』の藤木直人さんや『ファインディング・ドリー』の上川隆也さんなどの、おじさんの声優がとても良い感じに思います。

 

曲も良かったのですが、前作の『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』などの、十年単位で耳に残っていたような曲と比べると、少し印象が薄かったように私は思いました。

まとめ

何よりも、前作同様にメリー・ポピンズのキャラクターが最高で、彼女の見せる魔法の世界がとても楽しい映画でした。

吹き替えも、歌のシーンまでとても自然で面白いものになっており、前作を観た方も観ていない方も、大人から子供まで楽しめる物語になっていたと思います。脇役にもコリン・ファースさんやメリル・ストリープさんなどの名優を揃えていて隙が無かったです。前作も意識した作りになっていたので、『メリー・ポピンズ』の続編としても大満足でした。エミリー・ブラントさんたちのダンスもとても良かったです。

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