ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「メン・イン・ブラック3」の感想、あらすじ

メン・イン・ブラック3

2012年公開のアメリカ映画。日本でも同年公開。出演 ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン。製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ。

(c) 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.

エイリアンを監視する極秘機関『メン・イン・ブラック』のエージェントを描いた『メン・イン・ブラック』シリーズの第三作。14年間エージェントJの相棒として働いていたエージェントKが、悪いエイリアンの時間改変のせいで姿を消す話。Jが彼を助けるために過去に行って、若いKとともにエイリアンを倒そうとする。

あらすじ

地球に出入りするエイリアンを監視するための政府の極秘機関『メン・イン・ブラック(MIB)』には、二人のベテランエージェントがいた。

一人はエージェントJ。おしゃべりでお調子者だが、元ニューヨーク市警で正義感が強く、捜査官としての能力も高い男である。もう一人はエージェントK。MIB史上最強のエージェントと言われている人物で、JをMIBにスカウトした人物でもある。だが、Jの前では常にしかめっ面で、寡黙で不愛想な人間だった。

Jがエージェントになって14年が経った現在になっても親しげな会話はほとんどなかったが、正反対の性格の二人は互いに信頼しながらコンビで活動を続けていた。

 

だがある事件が発生した日から、KはJに隠し事をして単独で捜査をするようになった。それは、銀河刑務所から脱獄した殺し屋のアニマル・ボリスが、地球にやって来た件だった。

JがMIBのコンピュータで調べた結果、ボリスはかつてKが逮捕した犯罪者であることが分かった。その時にKは、地球全体にアークネットという防衛システムを配備し、人類をエイリアンから守ったようであったが、その詳細については極秘事項となっており、知ることができなかった。

 

次の日。エージェントKの存在が世界から消失した。

姿だけではなく、昨日までいた彼の痕跡や彼についての記憶など、Kに関するあらゆるものがその日、突然消えてなくなったのだ。しかしJだけはなぜか、それまでのKのことを覚えていた。

そして、彼がその状況に戸惑いながら他のエージェントと話しているうちに、驚くべき事実が分かった。なんと、Kは40年以上前にボリスに殺されていたことになっていたのだ。さらに、Kがアークネットを配備できなかったことにより、地球は現在のボリスたちに侵略されそうになっていた。

Jたちはその状況から、ボリスがタイムトラベルをして逮捕される過去を変えてしまったのだと考えた。そこで彼は、地球に住むエイリアンの力を借りて、ボリスが向かった過去の一日前へと飛んだのだ。

 

行き先は1969年の7月15日。

その日は、人類が初めて月に降り立ったアポロ11号の、ロケット発射日の前日であった。そしてその年は、メジャーリーグでそれまで毎年最下位だったニューヨーク・メッツが優勝した年であり、またその時のアメリカは、人種差別で荒れていた時期でもあった。

 

Jはそこで40年前のKと出会い、彼と協力して過去のボリスを追い始めた。その時代のKもまじめな男には違いなかった。だが、Jが14年間コンビを組んでいた年寄りのKとは、まるで違う性格をしていた。40年前の彼は、気になる女性の同僚の話なども、聞かれれば笑顔で語る気さくな男性だったのだ。

Jは、未来で自分に出会うまでのKの身に一体何があったのか気にしていたが、過去の彼に分かるはずもなかった。

 

そして二人は、五次元世界に生きる存在のグリフィンを味方につけて、ボリスを追い詰めていった。場所は1969年7月16日のケープカナベラル、アポロ11号が打ち上げられる場所だった。しかしそこには、40年後から来た未来のボリスも到着していたのだ。Jと若きKは、未来と過去の二人のボリスを相手に戦い始めるのだが…。

未来のKと地球の運命、そしてKが不愛想になった原因とは…。

感想(ネタバレあり)

一作目と二作目よりも、だいぶふざけた要素がなくなって真面目な物語になっていましたが、真面目なタイムトラベルSFとしてよくできてて楽しめる映画でした。前作よりも抑えめですが笑える要素もあり、宇宙人との戦闘アクションもあり、JとKの友情や感動もありで、時間移動するSFですが全然難しくなくて面白かったです。

 

私は前作までの話をあまり覚えていませんでしたが、ラストで感動するために必要な情報は劇中で全部説明してくれていたので、十分楽しく観られました。KがJをMIBにスカウトして、二人が長年コンビで宇宙人を監視していた、ということだけ分かればOKな話だったので、シリーズが久しぶりでも入り込みやすかったです。むしろ一作目のことを覚えていたら、細かな矛盾が気になったかもしれません。

タイムトラベル要素について

ワクワクするような時間移動要素と、これまでの『メン・イン・ブラック』の世界観が、とてもうまく融合されていて、いい具合に面白くなっていました。現実での過去の出来事やグリフィンなどのエイリアンもその物語に絡み合っていましたし、時間の差を生かしたこれまでにつながる意外な展開もあって良かったです。

 

『メン・イン・ブラック』にタイムマシン要素を取り入れたというよりは、タイムトラベルSFの物語を見やすくするために、アクションコメディの『メン・イン・ブラック』の世界観を取り入れているような印象を受けました。

完全新作のSFとしても面白くできそうな話ではありましたが、それまでのJとKの14年の流れが、物語をより熱く、感情移入しやすくしていたと思います。時間移動については、よく考えると矛盾はあったかとも思いますが、『メン・イン・ブラック』のノリと雰囲気がそれを上手く打ち消していたように感じました。

グリフィン流に言うと、1969年のあらゆる物事がメッツの優勝に向けて動いていたように、これまでのシリーズの流れや関係性、今作のSFシナリオなどが、すべてこの作品を面白くするために収束していたような感じでした。

特に私は、相棒のKを助けに過去まで行ったJと、のちにJの相棒となるKが、未来と過去の同じ敵を相手にして、同時にロケットの足場の上下で戦うという、クライマックスの展開がとても熱く思いました。それは、タイムトラベルSFのワクワク展開に加えて、長年シリーズが続いていた二人だという事実もあって、より強くなった感情だと思います。

 

途中までは、アニメ映画の『涼宮ハルヒの消失』にそっくりな展開で、まるでエージェントKの消失だと思いながら見ていました。

しかし、原作かテレビシリーズを知っている前提のすごい感動があった『涼宮ハルヒの消失』に比べると、『メン・イン・ブラック3』にはそんな展開がほとんど無く、アクションなどもあって、シリーズを初めて観る人でも分かりやすい点が多かったです。似ていますが両方違った意味で面白いと改めて感じました。

そして、みんなが忘れている中で主人公だけがある人のことを覚えていて、その人のことを周りに分かってもらおうと一生懸命に説明する様子は、やはりどの展開でもそれなりに感動します。相手のことを大切に思っていることが伝わってくるようです。

 

若いKを演じていたジョシュ・ブローリンさんは、本当にトミー・リー・ジョーンズさんの若いころっぽい顔で、驚きました。

まとめ

前作までよりもコメディ要素は少なかったですが、真面目なタイムトラベルSFとして楽しめました。それまでのシリーズの世界観とタイムトラベルのシナリオが見事に融合していて、お互いにいい結果を生み出していたように思える映画でした。SFですが全然難しくなく、シリーズの関係を生かした熱い展開もあって面白かったです。

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