ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」の感想、あらすじ

ミュウツーの逆襲 EVOLUTION

2019年公開の日本の3Dアニメーション映画。「ポケットモンスター」シリーズの劇場映画第22作目。1998年公開のポケモン映画シリーズ1作目「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」を3DCGでリメイクした作品。声の出演 松本梨香、大谷育江、市村正親、山寺宏一。


©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon ©2019 ピカチュウプロジェクト

人間のエゴによって、幻のミュウの化石からつくられたポケモンのミュウツーが、人類に逆襲しようとする話。ミュウのコピーであるミュウツーが、自身の存在意義について悩む姿などが描かれる。

あらすじ

不思議な生き物『ポケモン』と人間が共存している世界。そこには、清らかな心と会いたいと強く願う気持ちを持つ冒険者の前にだけ現れると言われる、幻のポケモンがいた。その名はミュウ。世界中の研究者が長年探しても、ミュウの手掛かりすら見つかることはなかったが、ついに一人の科学者が、ミュウのまつ毛の化石を発見したのだ。

そして科学者たちは、最強のポケモンをつくりたいという思いから、化石を元にミュウをコピーして、ミュウツーという新たなポケモンを生み出した。

 

その後ミュウツーはロケット団のサカキによってその力を制御され、悪事に利用された。だが、人間に利用される日々を送っていたミュウツーは、その心の中に自分を生み出した人類に対する憎悪の念を抱くようになったのだ。

そしてある時、ミュウツーはその力を解放してサカキを裏切った。彼は、最強のポケモンをつくりたいというエゴによって自身を生み出した人類へ、逆襲することを決意したのだ。

 

その一方で、ポケモンマスターを目指して相棒のピカチュウと旅を続けるマサラタウンのサトシは、ある日最強のポケモントレーナーと名乗る者からの謎の招待状を受け取った。サトシはすぐに一緒に旅をするカスミとタケシと共に、差出人が待つ島に向かったのだ。

だがそこで彼らを待っていたのはミュウツーだった。サトシたちトレーナーのポケモンは、次々とミュウツーに奪われてしまったのだ。

 

ミュウツーはサトシのピカチュウやカスミのコダックなど、トレーナーから奪ったポケモンをより強くコピーして、新たに生み出した。それらを人類への逆襲のための力にすることを企んでいたのだ。

怒ったサトシは力ずくでオリジナルのピカチュウたちを取り戻し、ミュウツーに立ち向かう。だが、そこに突然幻のポケモンのミュウが現れ、オリジナルとコピーのどちらが強いかをかけて、ミュウツーと戦い始めたのだ。すると、その二体のポケモンの戦いに合わせるように、トレーナーたちのポケモンもまた、自らのコピーポケモンたちと戦い始めた。

同じポケモン、同じ生き物同士の悲しい戦いを見て、サトシはそれを止めようとするのだが…。

 

人間のエゴによってつくられ、自らを生み出した全てを憎んだミュウツー。仲間のポケモンと信頼し合う、人間のサトシを目の当たりにした彼の逆襲の結末は…。

感想(ネタバレあり)

ストーリーはオリジナル版とまったく同じでしたが、もともとの完成度が高い話なので、何度も観ている私が改めて観ても楽しめました。

3DCGで新たに描かれていたポケモンは、みんな生き生きとよく動いていて新鮮でした。3Dになったポケモンバトルは迫力があってワクワクしましたし、無邪気に笑うミュウやピカチュウは本当に可愛く、リザードンやミュウツーはちゃんとかっこよかったです。オリジナル版のアニメに負けないくらいの魅力を感じました。

ですが、ストーリーやセリフがほぼ同じだったので、何度も観ている私には終盤になってCGに慣れてくると少し退屈に感じるところがありました。もう少し変えて欲しかった気もしました。

ストーリーについて

上で書いたように、ストーリーはオリジナル版と同じでしたが、やっぱり何度観ても考えさせられて感動できる良い話でした。

中でも、石になったサトシをピカチュウが心配そうに、でんきショックで起こそうとするところは何回観ても悲しくて泣いてしまいます。それに、同じポケモン同士が戦う場面では、生き物同士が戦うことの虚しさを改めて感じられました。

 

今は何かと効率化が求められる情報社会なので、機械が人間の代わりに置き換わったり、自分以上の存在を目にしたりすることもあって、自分の存在意義を見失いがちな時代だと私は思います。何かに負けていても、代わりがあっても、意味がないと思われるものでも、存在していていいと思えるような優しい世の中になってほしいと、最後のコピーポケモンたちを見て私は改めて感じました。

ポケモンについて

勝手に作られて人間のために利用され続けたミュウツーの迷いや悲しさ、強さやかっこよさも、オリジナル版と同じようにしっかり感じられました。市村正親さんの威厳のある渋い声が、難しげな言葉を使うミュウツーの最強の感じと、とてもマッチしているところが特に好きです。

中でも序盤で、

「誰が生めと頼んだ。誰が作ってくれと願った。私は私を生んだ全てを恨む。だからこれは『攻撃』でもなく『宣戦布告』でもなく、私を生み出したお前たちへの『逆襲』だ!」

映画「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」のミュウツーのセリフ

とミュウツーが言った後、『ミュウツーの逆襲 Mewtwo Strikes Back!』のタイトルが出るところは、その演出とミュウツーのセリフと見た目と声の全てが合わさっていて、すごくかっこいいです。大好きなシーンなので、CGで新しくなった絵が見られて良かったです。

 

サトシを心配するピカチュウやかっこいいミュウツーはもちろん素晴らしいですが、私はこの映画のニャースもすごく好きです。他のポケモンが自分のコピーポケモンと戦っている中でも、「その爪で引っ掻かれたら痛いだろうニャー。」と思って戦わずに、二人で月について語り合うところが、とても優しくて好きです。

ニャースは自分から人間が話す言葉を勉強して喋れるようになった頑張り屋さんなポケモンなので、私はずっと前から好きだったのですが、この映画のこのシーンを見てもっと好きになりました。

 

ミュウツーのポケモンコピー機にニャースが連れ去られそうになった時、ムサシとコジロウが一生懸命ニャースを掴んで止めようとするところも印象的でした。サトシたちがポケモンのことを思って行動するのはいつものことですが、ロケット団の絆は普段はなかなか見られないのでちょっと癒されました。

その他について

サトシはもうずっとカスミとタケシの三人で旅をしていないので、その三人の時にテレビを見ていた私は、三人が会話している場面がとても懐かしく感じました。

そしてエンドロールで流れていた、三人とポケモンたちが旅をしている様子の絵が、昔を思い出させるような雰囲気の楽しそうな良い絵だったので、最後にまたノスタルジックな気分にさせられました。

まとめ

CGで新たに描かれたポケモンバトルは迫力があって新鮮でした。可愛いポケモンは本当に可愛く、かっこいいポケモンはかっこよくなっていて、オリジナル版に負けないくらいの魅力があったと思います。特にミュウツーがかっこよかったです。

ストーリーはオリジナル版と同じだったので、その考えさせられる深いストーリーを改めて楽しめました。ですが、本当に同じストーリーで、終盤CGに慣れると少し退屈に思うところもあったので、変えて欲しい気持ちもありました。

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