ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「ユー・ガット・メール」の感想,あらすじ

ユー・ガット・メール

1998年公開のアメリカ映画。日本では1999年公開。主演 トム・ハンクス,メグ・ライアン。

 

町のみんなから愛される小さな絵本屋の店主の女性と,大きなチェーン店の本屋の店主の男性がメール友達になり,お互いの立場は知らずに恋に落ちる話。

あらすじ

キャスリーン・ケリーは『街角の店』という母親から受け継いだ老舗の小さな児童書専門店の店主である。その店は街の親子連れのお客さんに愛されるいいお店だった。

彼女にはほとんど同棲に近い状態の恋人フランクがいたが,彼女には彼には言っていない秘密があった。

それはNY152というハンドルネームの男性とのメールの交流である。彼女は彼の名前も職業も住所も知らないが,彼とのメールで他愛のないことを話すことを楽しみにしていた。

 

ジョー・フォックスは大型書店チェーン『フォックス書店』の御曹司であり,『街角の店』の近くに建設される予定のフォックス書店の責任者である。その店はコーヒーショップを付けて,本を大量に安く売る形式の店である。

彼にも恋人パトリシアに秘密にしていることがあった。

それは shop girl というハンドルネームの女性とのメールの交流である。彼は名前も知らない彼女が自分からのメールを楽しみにしているということを聞き,仕事中もそのフレーズを思い出すほど気にしていた。

 

 

そんな時,キャスリーンは近くに大型書店のフォックス書店ができることを知る。『街角の店』の従業員はうちの店は大丈夫かと心配したが,彼女は大丈夫だと言った。大きいだけで,店員は本を知らない人ばかり。うちとはサービスが違うと答えて安心させていた。

 

ある日ジョーは親戚の子供を連れて,本をプレゼントするために『街角の店』に行った。そこではキャスリーンが町の子供たちのために絵本の読み聞かせをしており,その後彼女は子供たちに絵本について優しく丁寧に説明していた。

フォックスは彼女と話して、彼女がフォックス書店のことを嫌っていることが分かったため,自分の名字を言わなかった。

 

フォックス書店開店の日,苦情もなく店は大盛況だったが,『街角の店』があることで子供向けの本の売れ行きはいまいちだった。

一方で『街角の店』の方も売り上げは落ちていた。新しい店だから客が集まっているだけだとキャスリーンは言ったが,周りの人たちは不安に思っていた。

 

ある日絵本作家のパーティでジョーはキャスリーンと再会し,その時に自分がフォックス書店の社長一族だと知られてしまった。彼女は以前ジョーがフォックス書店の関係者だと言わなかったことや,彼の言動が気に入らなかったため,彼に小言を言い,彼はそんな彼女に嫌味を言った。

その後彼らはEメールでお互いのことが気に入らないと書くが,自分のことを言っているなんて気付くはずがなく,励ましあった。話の流れでジョーはメール相手に会わないかと誘ったが,はぐらかされた。

 

 フォックス書店ができてから店の売り上げが落ちて,経営を不安に思っていたキャスリーンはメール相手に仕事の悩みがあることを伝え,ジョーはアドバイスをしようと返した。詳しい事情は分からないため,彼は『戦え』とアドバイスして,彼女を励ました。

彼のアドバイスを聞いて,キャスリーンはフォックス書店と本気で戦う決意をする。

 

テレビや雑誌に出てジョーやフォックス書店を非難し,大型書店反対のデモを起こした。しかし,マスコミに出て相手の悪口を言っても大した効果はなかった。

 

余計に不安になった彼女はメール相手に助けを求め,今度こそ会うことになった。

ジョーは彼女に会おうと待ち合わせのカフェに来たが,先に来ていたキャスリーンの姿を見て,自分がメールをしていた相手が,商売敵である『街角の店』の店主,キャスリーン・ケリーであったとついに気づいた。

彼はメール相手としてではなく,偶然を装って彼女と話に行ったが,彼女はフォックス書店の人間の彼のことが嫌いなため,彼に嫌味を言った。

メールをしていた優しくて面白くてユーモアのある男性が来ると思っていた彼女は,目の前にいるジョーがその本人だとは知らずに悪口を言ってしまう。それに傷ついてジョーは帰ってしまった。

 

その後キャスリーンはメールを出した。

「あなたがなぜ来なかったかをずっと考えていた。代わりに私の仕事を台無しにした男が現れて,彼に酷いことを言ってしまった。彼が傷ついていたら自分が許せない。eメールのやりとりはたいてい意味のないことだったけど,私にとっては大切なものになっていた。ありがとう」

という内容だった。

そのメールを受けとり,初めは放っておこうと思ったジョーだったが,放っておけずに返信することにした。

「理由は分からないけど,昨夜いけなかったことを心から謝る。君を一層落ち込ませるようなことをしてしまった。君は友達に会いに行って敵に出会った。全部僕のせいだと思う。ぼくはいつでも君の味方だ」

 

その後キャスリーンは店を閉めることを決断し,メールの相手が気になるため恋人のフランクとも別れた。

その頃ジョーも価値観の違いに気付いて恋人と別れており,そのことをメール相手に報告していた。

 

ジョーはキャスリーンが『街角の店』を閉めてしまったと聞いて,商売敵であった彼女の家に行くが…。

 

感想(ネタバレあり)

ストーリーについて

老舗の絵本屋の店主と大型書店の店主がお互いメールしている相手だと知らずに悪口を言いあう様子が見ていてもどかしかったです。

どちらかが本屋の店主でなかったら,メール相手と待ち合わせて会う時点ですんなりうまくいっていたのにと思うと,少し悲しかったです。

 

それから最後にジョーがとった行動が良かったです。

彼女がメール相手の自分のことを好きになっていることを分かっていても,自分がその人だとは言わず,実際のフォックス書店の店主として彼女に会って,好きになってもらおうとしてたところです。

もし,看病に来た時に自分がメール相手だと言ったら,なんか卑怯な感じがしますし,大切にしていた店を奪った嫌いな相手がメール相手だと知ったら,好きじゃなくなってたかもしれませんね。

そんなことも考えて,実際の自分との時間を作って好感度を上げてから,正体を明かしたのだとしたら、ジョーはなかな策士だなと思いました。

最後に正体を明かした時の

「あなたでよかった。ずっとそう願ってた」

を聞いた時には,本当に良かったなと思いました。

 

人は見かけで判断していけないとはいいますけど,この作品を観てそれは確かに考えるべきだなと思いました。

ジョーとキャスリーンは,商売敵だと知った後知り合うといがみ合って仲良くなりませんでしたけど,事前情報が何もないメールではとても仲良くなり信頼し合っていました。これは,二人が仕事の関係のことを気にしすぎていたことが原因だと思います。

お互いがどんな仕事をしているかではなくて,どんな人かを見ていたら,メールの関係のような良い仲に慣れたのではないかと思います。この場合は母親の店がつぶされているので難しいでしょうけど,彼も仕事でやっていたのであって,潰したくてやっていたわけではないですからね。そういうことを考えたらもう少しキャスリーンは歩み寄ってもいいんじゃないかなとは感じました。

 

私はこれから会う人は,たとえ嫌なことをされてもすぐに嫌いになるのではなく,その人がどんな人かを考えてから行動しようと考えました。好きで嫌なことをしていたのなら嫌いになっても仕方ありませんけどね。

 

それから,パソコンがネットにつながる時のダイヤルアップ接続の音や,オープニングに映る古いCGは懐かしくて良かったです。

まとめ

メールでは励ましあっている二人が,現実では気付かずに悪口を言い合っている姿がもどかしい映画でした。トム・ハンクスさんの告白に答える時のメグ・ライアンさんのセリフがとても良くて印象的でした。ラブストーリーとしてきれいに終わっている名作だと思います。

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