ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「バースデー・ワンダーランド」の感想、あらすじ

バースデー・ワンダーランド

2019年公開の日本のアニメーション映画。監督 原恵一。声の出演 松岡茉優、杏、東山奈央、市村正親。


©柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会

自分に自信がなかった少女が、突然地下への扉から現れたヒゲの紳士たちに、カラフルで不思議な世界に連れて行かれる話。異世界での冒険で成長していく少女の姿が描かれる。

あらすじ

自分に自信がない内気な小学生の少女アカネは、友達の間で気まずい空気を感じていたことから、つい仮病で学校を休んでしまった。

アカネの母親は、そんな彼女に叔母のチィのところに行く用事を頼んだのだ。

 

その後、骨董屋を営むチィのもとへ行ったアカネがその店の商品を触っていると、そばにあった地下への扉が突然開いた。すると誰もいなかったはずのその中から、大錬金術師ヒポクラテスを名乗るヒゲの紳士が現れたのだ。

ピポという小人を連れたヒポクラテスはアカネの前に立つと、彼らの世界を救ってほしい、ということを彼女に頼んだ。アカネは自分にそんな力があるわけないと言って断ったが、ヒポクラテスたちは彼女を救世主と呼び、強引にアカネとチィを地下へと連れて行ったのだ。

その扉の先でアカネたちがたどり着いた場所は、彼女たちが住む世界とはまるで違う不思議な世界。色と命があふれるワンダーランドだった。

 

しかしカラフルで美しいその世界は、色を失う危機に瀕していた。

その理由は、世界を水で潤わせるはずの王子が病弱で、姿を見せていなかったためだと言われていた。ヒポクラテスはその王子を救ってもらうために、救世主のアカネをワンダーランドに連れてきたのだった。

アカネにはそんなことができる自信など少しも無かった。だがその世界の村の住人が苦しんでいる姿を見た彼女は、彼らのためにできるだけのことをしようと決めたのだ。

 

そうしてアカネは、ヒポクラテスとピポとチィの3人とともに、その世界を旅していくことになった。

アカネはその後の道中で、まん丸の羊や言葉を話すネコ、綺麗な花畑や満点の星空など、自分の世界にはなかったものをたくさん見た。そして、いろんなカラフルなものを楽しみながら世界を巡り、王子が住む城へと向かったのだった。

 

だが、世界を救おうとするアカネたちを邪魔する者もいた。鉄で覆われた蒸気装甲車『ヨロイネズミ』に乗るザン・グという謎の男が、命の源の水が湧く井戸を破壊しようとしていたのだ。

 

その後、大冒険を繰り広げたアカネはついに井戸の前でザン・グと対峙する。彼女はそこで、人生を変える大きな決断を迫られるのだった。

ワンダーでカラフルな冒険の末に、成長したアカネが出した答えとは…。そして、世界を荒らす謎の男ザン・グの正体は…。

感想(ネタバレあり)

花畑や星空や水中や蒸気機関など、アカネたちが旅をしていた色とりどりで不思議な世界の風景は、どれも綺麗で印象的でした。その世界観はおとぎ話のようで、見ていて楽しかったです。

自信がなく今の環境に居づらくなった子供たちが、他の場所で背中を押してもらえたことで、また元の場所で頑張れるようになる前向きな話でした。

今の状況で困っているような人が見て、気楽に楽しめる映画になっていたと思います。

ストーリーについて

初めはリアルな学校のシーンから始まったので少しイメージしていたものと違いましたが、地下室の扉から渋い声のおじさんがいきなり出てきたところで一気に引き込まれました。そしてその後にアカネが旅をしていた一つ一つの世界観は、全部が他と違うカラフルな描写でワクワクさせられました。

全体的には私はあまり盛り上がりきれなかった感じがしましたが、終盤でのアカネを見ると、その旅で楽しく過ごしたことで彼女が成長できたことが分かって良かったです。彼女が自分で一歩踏み出して苦しんでいる人を助けようとしていたところは、特にそれが分かりやすく見られて感動しました。

 

アカネも王子も、元の環境に居づらくなって逃げていた感じでしたが、二人とも逃げた先で成長するための背中を押されるような体験をしていました。

今の場所で苦しんでいる人も、アカネたちのように他の場所なら楽しく過ごせたり成長できる、ということもあるのだろうなと感じました。苦しいなら一度や二度、別の場所で楽しく過ごすのも悪くないのかもと思わされる映画でした。

表現について

状況によって色や形が違う水の表現が、とても綺麗だったり面白くて印象的でした。

特に最後の『しずく切りの儀式』のシーンは、幻想的な上にとても綺麗で感動させられました。

それから、小さい体のピポの食卓に乗っていた水入りのお椀も面白かったです。表面張力で水がお椀から盛り上がってこんもりなっているところは、他の小さい要素とも合わさってとても可愛かったです。

その他について

キャラクターの中では私はピポが好きでした。小さいけれど一生懸命動く彼の一挙手一投足が、とても可愛かったです。ピポの声を当てていた東山奈央さんの声だけでも十分可愛いので、すごく好きになりました。

 

東山奈央さん以外の声優さんではヒポクラテス役の市村正親さんの渋い声が、その見た目にぴったりに感じて好きでした。松岡茉優さんももちろん、自信のない感じや優しい感じを声の演技の中に感じられた気がして良かったです。

まとめ

アカネが旅をした世界はどれもとてもカラフルで綺麗だったので、見ていて楽しかったです。特に水の表現が面白くて、クライマックスのシーンではとても綺麗で感動させられました。

自信がない子供たちが他の場所で背中を押されるような分かりやすい話でした。今の状況で困っているような人が見て、気楽に楽しめる映画になっていたと思います。

可愛いキャラクターもいましたし、声優さんも自然で良かったです。

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