ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜」の感想、あらすじ

ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜

2014年公開の日本のアニメーション映画。映画ドラえもんシリーズ第34作。ゲスト声優 小林ゆう、飯塚昭三、小栗旬。

(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2014

探検にあこがれて魔境を発見したのび太が、拾った犬のペコといつものメンバーを連れて、魔境探検に行く話。乱暴者のジャイアンとの友情などが描かれる。

あらすじ

夏休みのある日。

ジャイアンに影響を受けて誰も知らない魔境探検に興味を持ったのび太は、ドラえもんに頼んで、探検するための魔境探しを始めた。

 

人工衛星からの写真を一枚一枚確認していく方法で、誰にも見つかっていない秘境を探すのは簡単ではなかった。だが、のび太が少し前に空き地で拾ってきた行儀のいい犬のペコのおかげで、彼らはアフリカのジャングルの奥地にある、怪しい石像を見つけることができた。

そこは、常に雲がかかっているヘビー・スモーカーズ・フォレストと呼ばれる場所だった。現在の人間の衛星では確認できないため、まだ多くの人間がその存在を知らない秘境だったのだ。

ついに秘境を見つけた二人は喜んで、すぐにジャイアン、スネ夫、しずかちゃんを呼び、ペコを含めた5人と1匹で、アフリカ大陸へ向かった。

 

ハラハラドキドキの大冒険を求めていた彼らは、目的地よりも100キロほど離れた地点から歩いて向かうことになった。その旅はドラえもんのひみつ道具を上手く使った快適で楽しい旅になった。

だがその途中、スリルの無い冒険に不満を持ったジャイアンは、ドラえもんから便利なひみつ道具を取り上げて、空き地に置いてきてしまった。さらにその後、どこでもドアも使用不可能になり日本に帰ることができなくなったドラえもんたちは、ヘビー・スモーカーズ・フォレストを目指してひたすら前に進み続けた。

いつものひみつ道具が使えない魔境の旅はかなり危険なものになった。そしてジャイアンは、自分がその原因を作ったと思い込んで、しばらく自分を責めていた。

 

危険な魔境探検をつづけた彼らは、ようやく写真で見た巨大な石造の近くまでやって来た。

しかしそこで、5人の中の誰でもない声が、彼らに語りかけた。その声の主はペコであった。ペコはその先にある秘境、犬の王国であるバウワンコ王国の王子だったのだ。

彼は、父親である王を裏切った大臣のダブランダーから王位を取り戻すために、のび太たちを連れて故郷に戻ってきたのだった。ダブランダーは、バウワンコ王国がかつて研究していた古代兵器を復活させ、外の世界を侵略しようと企てていたのだ。

バウワンコ王国には、『国乱るる時、10人の外国人来たりて、巨人の心を動かさん』という古い言い伝えがあった。

ペコはそれを頼りに、のび太たちに協力を求めたのだ。のび太たちは5人しかいなかったが、それでも困っているペコたちを助けるため、力を貸すことに決めた。

 

だが、ダブランダーが復活させた古代の兵器の力は強大で、彼らはすぐに追い詰められてしまう。

ペコは外国から来たのび太たちだけでも逃がそうとするが、そんな時、ずっと責任を感じていたジャイアンが、みんなのために立ち上がったのだった…。

バウワンコ王国と世界の運命は…。

感想(ネタバレあり)

冒険や友情など、ドラえもん映画にお約束な要素が詰まっていて、安心して楽しめる映画でした。終盤にはジャイアンの活躍などの熱い展開や、意外なトリックもあって、初めて観た時には驚かされました。

ストーリーについて

初めて観た時には、終盤まで責任を感じていたジャイアンがみんなのために動き始める流れが好きだったのですが、最初から見返すと、意外にバウワンコ王国に行くまでの時間が長くて、それまででちょっと飽きてしまいました。2回目というのがその理由にあるのかもしれません。

 

しかし、最後の30分はやっぱり面白かったです。

みんなを守るために一人で戦おうとするジャイアンの姿はいつ見てもかっこいいです。そしてその後、『これから何が起きるにしても僕らはずーっと一緒だよ。』と、ためらわずにジャイアンに言うのび太たちとの関係性もとても良くて、その友情に感動させられました。

私は特に巨神像の中に入った後、剣の達人の敵と戦うのび太と、巨神の心を動かすジャイアンの気持ちがシンクロした時が好きです。どちらも同時に『諦めるな』と、頭の中で自分に言い聞かせて、仲間のために頑張るところは熱い展開でした。

のび太とペコの友情も良かったです。のび太はペコが普通の犬ではないと知ってからも、最後までそれまでと同じように可愛がっていて、不安そうにしていたら熱心に励ましてあげていたところが、とても優しくて好きでした。

 

また、しずかちゃんの終盤の活躍も良かったです。先取り約束機で熱心に何かを約束した後、強いひみつ道具を持ったドラえもんたちが助けに来たときは、少し混乱もしますがワクワクもしました。さらに、オープニングの曲が流れた時には、もう勝ったなと確信できました。

 

でもやはり、私が初めて観た時と比べると、思っていたよりも楽しめなかったなという気持ちがありました。バウワンコ王国に入ってからは面白かったですが、ジャングルの冒険は、私は少し退屈に思えました。

『僕たち大人になってもこんな冒険できるかな?』

映画「ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜」ののび太のセリフ

 と、大魔境の冒険を終えたのび太は最後に不安そうにそう言っていました。

残念ながら、私はしばらく観ていなかったうちに、以前ほど冒険を楽しめなくなってしまったのかもしれません。

年を重ねていくうちに、新しくできることや楽しめることが見つかるのと同時に、できなくなることや楽しめなくなることも見つかっていくのかもしれない、というのを実感しました。

なので、のび太やジャイアンがこの冒険を楽しんでいたように、私も今できることや楽しいと思えることを、精一杯やっていこうかなと考えさせられました。

 

最初にこの映画を観た時にはスルーしていましたが、今観ると、なぜのび太が出木杉君を連れて行かないのかが気になって仕方なかったです。分からないことがあったらドラえもんと一緒に聞きに行くほど頼っている上に、出木杉君も言えば絶対について来てくれるのに。と変なことに意識を持っていかれてしまいました。

ドラえもんはいろんな世代が楽しめるものだとは思いますが、純粋にストーリーを楽しく追うには、人それぞれ一番合う年齢があるのかもしれないなと感じました。

まとめ

冒険に友情に、ドラえもん映画としては安定したストーリーが楽しめました。終盤のジャイアンとの友情などの熱い展開はいつ見ても感動しますが、私はそれまでのジャングルの冒険部分が少し退屈に感じました。最初に観た時にはそう思っていなかったので、初めて観る人は全体的に楽しめると思います。

小栗旬さんの声の演技がとてもうまくて驚きました。

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