ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

Netflix映画「ROMA/ローマ」の感想、あらすじ

ROMA/ローマ

2018年Netflix公開の映画。監督・脚本 アルフォンソ・キュアロン。

© Netflix

1970年代のメキシコのとある家庭で、主人たちの世話をしながら暮らしていた若い家政婦の話。

あらすじ

1970年代のメキシコで暮らす若い女性のクレオは、とある家庭で住み込みの家政婦として働いていた。

そこは、主人とその妻と4人の子供、そしてその祖母が暮らす家で、クレオは彼らに信頼されながら暮らしていた。子供たちにもよく懐かれていたのだ。

彼ら家族はクレオも含めた全員で、楽しく過ごしているように見えていた。だがある日、その生活に問題が発生した。医者であり、家の主人であるアントニオが出張先から帰ってこなくなったのだ。

そしてほぼ時を同じくして、クレオが妊娠していることも分かった。だが、その父親と思われる彼女のボーイフレンドのフェルミンもまた、その事実を知ると行方をくらましてしまった。

 

政治的混乱の最中にいた彼女は、その後も苦労しながら生きていき、家族たちの世話を続けていくのだった。

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映画「ドリーム」の感想、あらすじ

ドリーム

2016年公開のアメリカ映画。日本では2017年公開。原題は『Hidden Figures』。

(C) 2016Twentieth Century Fox

1961年のアメリカでNASAのマーキュリー計画を支えた三人の黒人女性の実話を基にした物語。当時の人種差別や宇宙開発の様子が描かれる。

あらすじ

1961年。アメリカとソ連が宇宙開発で激しく争っていた時代。

バージニア州ハンプトンにあるNASAのラングレー研究所には、ロケットを打ち上げるために必要な計算をしている黒人女性たちのチームがあった。当時のバージニアは人種分離が基本であったため、黒人の彼女たちは環境や給与の面でとても苦労していたが、そこでは20人の優秀な女性たちが誇りをもって国のために尽くしていたのだ。

 

そしてある日、その中でも特に秀でた数学の才能を持っていたキャサリンが、その能力を買われて、スペースタスクグループ(STG)に異動になった。彼女はそこで働く初めての黒人女性となった。

計算係として配属されたキャサリンは、その場の誰よりも数字に強く才能もあった。しかし、その活躍は、やはり人種と性別の壁に阻まれることになった。

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映画「パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー」の感想、あらすじ

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー

1998年公開のアメリカ映画。日本では1999年公開。主演 ロビン・ウィリアムズ。

ユーモアによる治療を実践し、多くの患者を救った実在の医師、パッチ・アダムスの実話を基にした物語。彼が医者を志し、大学を卒業するまでの様子が描かれる。

あらすじ

これは事実を基にした物語である。

1969年。フェアファックス病院精神科に、人生における自分の道を見失った一人の男が入院した。名前はハンター・アダムス。自殺癖のある男だったが、そこでの入院生活の中で、彼は自分の道を見つけ出した。同じ入院患者と向き合い、彼らを救うことに喜びを感じたのだ。

それから彼は、自分をパッチ・アダムスと名乗り、医師を目指すことにした。

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映画「ウォルト・ディズニーの約束」の感想、あらすじ

ウォルト・ディズニーの約束

2013年公開のアメリカ・イギリス・オーストラリア映画。日本では2014年公開。出演 エマ・トンプソン、トム・ハンクス。製作 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ。原題は『Saving Mr. Banks』。

(C) 2013 Disney Enterprises, Inc.

『メリー・ポピンズ』の原作者であるP.L.トラヴァースが、ウォルト・ディズニーたちと共に『メリー・ポピンズ』の映画を作る話。映画の製作過程と、小説の『メリー・ポピンズ』を書くきっかけとなった彼女の幼少時代が描かれる。

あらすじ

1961年

『メリー・ポピンズ』の原作者、P.L.トラヴァース夫人は、20年間ディズニーからの『メリー・ポピンズ』映画化の要望を断り続けていた。しかし新作が書けなくなり、お金が無くなったことをきっかけに、彼女は映画の話を進めることにしたのだ。トラヴァース夫人はその条件として、アニメーションにはしない、脚本は彼女の承認を受ける、ということをディズニーに提示していた。

 

ロサンゼルスのディズニースタジオに着いたトラヴァース夫人は、脚本家のドン・ダグラディと作詞作曲担当のシャーマン兄弟、そしてウォルト・ディズニーに温かく迎えられた。

ウォルトはまず、自身の『メリー・ポピンズ』への思いを彼女に伝えた。映画化することが20年前からの娘との約束であること。映画の世界に革命を起こすような作品を目指していること。そして何より、『メリー・ポピンズ』が大好きなことを彼女に伝えた。

だが、トラヴァース夫人はいい顔をしなかった。ミュージカル映画にしようとしているアニメーション界の巨匠、ウォルト・ディズニーに対して、歌やアニメーションは浮ついてくだらないものだと、彼の目の前で批判したのだ。

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映画「メリー・ポピンズ」の感想、あらすじ

メリー・ポピンズ

1964年公開のアメリカ映画。日本では1965年公開。製作 ウォルト・ディズニー。

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厳しい銀行家の父を持つ子供たちの家に、魔法を使えて明るく優しい美人のメリー・ポピンズがやって来て、乳母として楽しく彼らの世話をしていく話。

あらすじ

ロンドンに住む銀行家のジョージ・バンクスには、ジェーンとマイケルという名前の二人の子供がいた。ジョージは規律に厳しく立派な紳士として知られていたが、彼は子供たちの凧をつくる手伝いもできないほどに、仕事で忙しい日々を送っていた。

子供たちの世話は乳母を雇って任せていたのだが、いたずら好きの子供たちに気に入られる乳母はなかなかおらず、これまで雇った人は、皆すぐに辞めてしまっていた。

 

そこで子供たちは、今度の乳母の人とは仲良くしようと考えて、二人で募集の広告を書いた。それは、優しくて明るくきれいな人を求めるものだった。しかし、真面目でしっかりした人を雇おうとしていたジョージは、子供たちの広告を馬鹿にして破り、暖炉に捨ててしまったのだ。その広告の切れ端は、煙突を通って空高くまで舞い上がった。

そして、採用する乳母を選ぶ面接の日。ジョージの屋敷には、広告の切れ端をつなぎ合わせた紙を持った女性が、空から舞い降りてやって来た。

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