ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「メリー・ポピンズ」の感想、あらすじ

メリー・ポピンズ

1964年公開のアメリカ映画。日本では1965年公開。製作 ウォルト・ディズニー。

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厳しい銀行家の父を持つ子供たちの家に、魔法を使えて明るく優しい美人のメリー・ポピンズがやって来て、乳母として楽しく彼らの世話をしていく話。

あらすじ

ロンドンに住む銀行家のジョージ・バンクスには、ジェーンとマイケルという名前の二人の子供がいた。ジョージは規律に厳しく立派な紳士として知られていたが、彼は子供たちの凧をつくる手伝いもできないほどに、仕事で忙しい日々を送っていた。

子供たちの世話は乳母を雇って任せていたのだが、いたずら好きの子供たちに気に入られる乳母はなかなかおらず、これまで雇った人は、皆すぐに辞めてしまっていた。

 

そこで子供たちは、今度の乳母の人とは仲良くしようと考えて、二人で募集の広告を書いた。それは、優しくて明るくきれいな人を求めるものだった。しかし、真面目でしっかりした人を雇おうとしていたジョージは、子供たちの広告を馬鹿にして破り、暖炉に捨ててしまったのだ。その広告の切れ端は、煙突を通って空高くまで舞い上がった。

そして、採用する乳母を選ぶ面接の日。ジョージの屋敷には、広告の切れ端をつなぎ合わせた紙を持った女性が、空から舞い降りてやって来た。

ジョージは自分の広告と異なる紙を持ってきた彼女に戸惑い、そして彼女のハキハキした態度にも押されて、その場でその女性を採用することに決めたのだ。

 

彼女はその後、子供たちに魔法のような不思議な現象を見せて、自分をメリー・ポピンズと名乗った。

メリー・ポピンズは魔法を使って明るく、楽しみながら子供たちをしつけ、子供たちはすぐにそんな彼女のことを好きになった。彼女はその後も子供たちに夢のような楽しい時間を与えた。

メリー・ポピンズの昔からの友人であるバートが描いた絵の中に入って遊んだり、宙に浮かぶほど笑ったり、何も言えない時に言えば万事解決する魔法の言葉『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』という言葉を唱えながら、みんなで踊ったりして過ごした。

 

メリー・ポピンズが来たことで、子供たちだけでなく屋敷全体の雰囲気が明るくなった。しかし、子供たちに現実を見てもらいたいジョージだけは、家の規律を乱す彼女に腹を立てていたのだ。ジョージはメリー・ポピンズを辞めさせるために彼女を責めたが、彼女はその怒りを利用して、彼を子供たちと一緒に銀行に行くように仕向けた。

そして、今まで父親と出かけたことが無かった子供たちは、次の日のお出かけを楽しみにして眠りついたのだ。

 

しかし、メリー・ポピンズがいない子供たちの外出先で、彼らは大きな騒動を引き起こしてしまう。ジョージと子供たちはその最中で、ある大事なことに気づいていくのだった。そして事態が収束した後、乳母としての役目を終えたメリー・ポピンズは…。

感想(ネタバレあり)

何よりも、メリー・ポピンズのキャラクターがとても良かったです。明るくて何でもできる優しい人で、それでもしつけに関しては厳しくて、好きになれる人にとっては、きっと何年たっても好きでい続けられるようなキャラクターだと思います。私は初めて見た時からずっと好きです。

音楽についても、長年に渡って頭に残り続けるようないい曲が多かったです。50年以上前の映画なので、さすがに映像の面では最近の映画に負けますが、それ以外の部分では、2019年でも十分楽しめるくらい魅力的な映画だったと思います。

メリー・ポピンズについて

改めて観返してみると、メリー・ポピンズが屋敷にやってくるまでの冒頭15分くらいは割と退屈に感じました。魔法を使う人はもちろん誰もいませんし、屋敷にいる人はみんな怒っているのに、誰も自分で解決しようとしない物語を淡々と観ていました。久しぶりに観て、こんな地味な映画だったかなと思っていましたが、メリー・ポピンズがやって来た途端に、急に観る姿勢が変わったのには自分のことながら驚きました。

メリー・ポピンズが空から降りてきて子供たちに魔法を見せてからは、次はどんな楽しいことをしてくれるのだろうと、ワクワクしながら期待して観られるようになりました。彼女がいるだけで、画面が明るくなるような気さえしました。私の思い出補正のせいもあるかと思いますが、私にとってはそのカリスマ性は何年たっても変わりません。続編を観ていない時点でこれを書いていますが、続編でもそんなところは変わらずに維持していてほしいです。

今作から20年後を描いた続編の『メリー・ポピンズ リターンズ』でも彼女のカリスマ性は健在でした。続編として満足の出来でした。(2019年2月2日追記)

逆にメリー・ポピンズが出ないシーンになると、また凄く地味に感じました。銀行で重役のおじいさんたちが囲んで歌うシーンは、その寂しさもあって少し怖かったです。

 

バートと接するときだけ、子供たちに見せる顔とは少し違う表情をするのもとても良かったです。彼に対してだけ、呆れたり厳しい顔をするのは、長年の信頼感があるような特別な感じがして好きです。彼女の優しい顔も良いですが、厳しい顔もまた良いのです。

最後のシーンの、一人で去っていくメリー・ポピンズはとても優しくてかっこいいですが、バートだけがそれに気づいて、

『さよならメリー・ポピンズ、また来てくれよ。』

映画「メリー・ポピンズ」バートのセリフ

と言うのも、またかっこよかったです。

しかし、子供たちと彼らのお父さんに大事なことを気づかせるシーンが、どちらもバートの言葉がきっかけとなっているのは、私の好みとは少し違うなと感じました。メリー・ポピンズが主役なのですから、どっちかは彼女が言ってもいいのになと思いました。バートも優しくてダンスもできてかっこいい人ですが、やはり私はメリー・ポピンズが好きですから。

 

私は吹き替え版しか観たことがありませんが、吹き替えのメリー・ポピンズの声がとても好きです。明るくて優しくて、賢そうな感じもあってとても良いです。個人的にはあはははと笑う声が可愛いと思います。

吹き替えでメリー・ポピンズを演じていた声優さんは、台詞の部分は『アラジン』でジャスミンの声をされていた麻生かほ里さん、歌の部分は『美女と野獣』でベルの声をされていた伊東恵里さんなので、ディズニーアニメ好きの方にとっては、馴染みのある吹き替えなのではないかと思います。加えて、バートの吹き替えは『アラジン』にも『美女と野獣』にも出演されていた山寺宏一さんでしたので、私はとても安心感がありました。

子供たちを急がせるときに『たったかた』と言うところも好きです。原語の意味を直訳しているわけではないのに、その意味が状況ともぴったり合っていて、訳した人がすごいと思います。

 

私はメリー・ポピンズのことが大好きなので、好きな点を言えばキリが無いくらいありますが、一言でいえば、スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスな気持ちです。

時代の流れについて

私が初めて観た時は、バートがペンギンたちと踊ったりするシーンですごいと驚いた記憶がありますが、今見るとさすがにそこまでの感動は無かったです。『アベンジャーズ』などでは、巨大なハルクと空飛ぶアイアンマンと人間のキャプテン・アメリカが、一緒に宇宙人と戦ったりしていますから、私がそちらに慣れてしまったのかもしれません。

しかし、ストーリーの点で言えば、2019年でも通用するものだと思います。(何なら2018年に、クリストファー・ロビンが同じようなことをしていた気がします。)

時代の変化に伴って映像技術は進歩していても、その時代に生きる人の心境や、人に響く話というのは、あまり変わらないのだなと感じました。

昔感動できたことでも、今は大して感動しなくなっていたことには、少し寂しく思いました。スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスです。

まとめ

メリー・ポピンズのキャラクターがとてもいい映画です。だいぶ前に一度観た映画でしたが、ずっと好きになれるくらい魅力的な人です。音楽も同じく、ずっと覚えていられるくらい素敵なものがありました。

この映画が好きすぎて、もはや何と言えばいいか分からない気持ちです。簡単に言えば、スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスです。

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