ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

SF おすすめ映画 まとめ

SF おすすめ映画 まとめ

今まで記事を書いた中で,SFに分類されるもののおすすめ映画を紹介したいと思います。

バタフライ・エフェクト

2005年公開のアメリカ映画。

あらすじ

ある日,自分が書いた日記の時間に戻れる力があることに気付いた主人公が,好きな人と幸せになるために過去に戻ってやり直し始める。しかし,何度やり直しても二人が幸せになる未来にはならなかったため,主人公は二人が幸せに過ごすための最後の手段を思いつく。

感想

タイムトラベル物の映画でかなり有名な映画です。好きな人のために何度も過去に戻る主人公がかっこいいです。そして,過去に戻った時と改変された未来の物語の展開が,その度に予想以上で面白いです。最後の主人公の選択はびっくりしますけれど,納得はできます。

すごく面白いですけど,明るい展開ばかりではないので,観るときは覚悟をしたほうがいいです。

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 サマータイムマシン・ブルース

2005年公開の日本映画。
あらすじ

ある大学のSF研究会がクーラーのリモコンを壊してしまった次の日。SF研の部室に突然タイムマシンが出現し,彼らはそれを使って昨日へ行って、壊れていないリモコンを取ってこようと考えた。とりあえず数人の部員を昨日へと送ったが、その直後に顧問の先生から『歴史を変えると、この世界のすべてが消える』という話を聞いてしまう。今日に残っていた部員もそれを聞いて、昨日へと向かい過去改変を止めようと奮闘するのだが……。

感想

タイムマシンを使って過去に行ってまで、SF研のみんながバカみたいに騒ぐ姿が本当に楽しそうで、見てるこっちまで楽しくなってきます。

時間移動をして過去に行っているのに彼らは全然緊張感がないし、くだらないやり取りばっかりします。でも、それが良いとさえ思えてくるのです。タイムマシンを使っても彼らの日常はそんなに変わらないし、その状況を楽しむ彼らの仲の良さはやっぱり、見ていて楽しいと感じました。

それでも、後半の伏線回収はとても爽快です。それまで見切れていた物体や、妙なカメラワークの謎がだんだん解けていくのが見事だと思いました。

深い教訓などはほとんどないですけど、気楽に楽しくみられる映画だと思います。

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 恋はデジャ・ブ

1993年公開のアメリカ映画。

あらすじ

性格の悪い気象予報士が嫌々田舎のお祭りの取材にやってきた。彼が取材を終えて眠り,目が覚めたら時間が祭りの日の朝に戻っていた。周りの人には時間が戻っているという感覚は無い。最初はその現象を利用して楽しんだりもするが,何度同じ日を繰り返してもその時間のループから抜け出せないため,彼はうんざりしてくる。

そんな状況で助けを求めたプロデューサーの優しい言動を見て,彼は今までの自分の情けない姿を見直し始める。 

感想

タイムスリップ物の名作です。良くわからない現象なのに,主人公はずる賢くその現象をうまく利用するところが面白いです。それから主人公は嫌な奴だったのに,本気で彼を心配するプロデューサーには心を打たれました。終盤のシーンは二人がうらやましいくらい良い演出だと思いました。私もこんなことされてみたいと思いました。

基本的にコメディで楽しく見れるので,いつみても楽しめます。

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ぼくは明日、昨日のきみとデートする

 2016年公開の日本映画。
あらすじ

美大生の南山 高寿はいつもの大学までの電車の中で、同じ車両に乗っていた女性に唐突に恋をしてしまった。勇気を出して一目ぼれしたことを告白し、「また会えるかな?」と尋ねると、彼女は涙を流しながら振り向いて「会えるよ。また明日」と答えた。

それから彼らは毎日のようにデートを重ね、理想的とも思えるほど順調に仲を深めていった。しかし、ある日彼は彼女から大きな秘密を打ち明けられ、二人の運命のすれ違いに悩み苦しんでいくのだった。

感想

タイトルにもなっていて劇中に何度も出てくる二人のデートシーンが、とても微笑ましくてよかったです。

設定は少し複雑に思われるかもしれませんが、何回も見たくなるような凝ったものになっていて、主演二人の演技にもマッチしているところも良かったです。見ていて辛くなる場面もありましたが、自分は彼らほど大変な運命にはないのだから、他人とすれ違った時にはちゃんと話してみようかなと思いました。

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ミッドナイト・イン・パリ

 2012年公開アメリカ映画。

あらすじ

1920年代のパリが大好きで小説家を目指す主人公は,旅行で来たパリの夜に通りすがりの古い車に乗った。その車が付いた先は,なんと彼が愛する1920年代のパリだった。ヘミングウェイやピカソなど1920年代に活躍した尊敬する芸術家に会って喜ぶと同時に,彼はその時代の女性に恋をした。最近気が合わなくなってきた婚約者とは違って話が合うので,やっぱりこの時代が1番だと思う主人公だったが,本当にこれでいいのかと悩み始める。

感想

1920年代の芸術家たちがみんな面白くて,楽しい作品です。日本では有名でない芸術家がたくさん出てくるので,知ってたらもっと楽しめたんだろとは思います。けど,知らずに何となくで観ても大丈夫だと思います。

過去に異常にあこがれる主人公の姿を見て,自分の姿を見つめなおさなきゃなと思いました。それと,主人公のセリフが小説家を目指しているだけあって,いい感じのセリフが多かったです。

自分を見つめなおして,前向きになれるいい映画だと思います。

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オーロラの彼方へ

 2000年公開アメリカ映画。

あらすじ

警察官の主人公はオーロラが出ていたある日,ひょんなことから昔亡くなった父親が使っていた無線機を動かした。彼の父親は消防士で30年前に火災現場で命を落としていたた。こんな古い無線機はもうだれも使っていないと思ったが,なんとその無線機は30年前の父親と繋がったのだ。

父親が亡くなる日が,今通信している父親にはまだ来ていないことを知ると彼はその運命から救おうと奮闘する。

感想

親子の感動ものです。無線で話す親子の何気ない会話がいいです。特に,小さいころに亡くなってしまったお父さんに主人公が「今までもずっと話したかった」と言っているのを聞いて,これまで寂しかったというのが伝わってきて良かったです。

ただ,予告では最初から最後までお父さんを火事から救うと思いがちですが,実際はそうじゃありませんでした。でも,面白かったですけどね。

最後のシーンでは2つの時間のつながりが,しっかり感じられるしスリル満点で良かったです。

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アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜

2013年のイギリス・アメリカ合作映画。
あらすじ

主人公のティム・レイクは、気になる女性にはあまり積極的になれないが、普通の心優しい男性だった。ところが、ある日父親に時空が旅できる能力が自分に備わっていることを聞かされたことで、彼の世界は変わった。

上手に使いこなせない時もあったが、その能力のおかげで素敵な女性と出会い、その人と結婚することになった。人生の節目で彼は能力を利用するのだが、あるときその力の意外な弱点を知り、それを使うことをためらうようになっていく。

そんなティムを見て、彼の父親はその能力を使って幸せになるための秘密を二つ、彼に伝えたのだった。

感想

悪いことばかりの日でも,見方によっては素晴らしい日だというメッセージがあって,今日という日を大切にしようと思いました。主人公のような能力を持っていないからこそ、私たちはかけがえのない今を無駄にしないで、悔いのないように生きなきゃいけませんね。主人公が能力を都合よく使いすぎなのは少し気になりましたが、前向きになれるいい話でした。

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her 世界でひとつの彼女

2014年公開のアメリカ映画。

あらすじ

奥さんと別居してからずっとふさぎ込んでいた主人公は,ある日人工知能型のOSを買った。そのOSは女性で自分のことをサマンサと名乗り,主人公と一緒に暮らし始めた。

主人公は明るくて優しい彼女のことを好きになり,サマンサも主人公のことが好きになった。人間と肉体を持たない人工知能の恋人なので,直面する問題はいくつかあったが,何とか二人で乗り越えた。しかしある日,人間を超える速度で成長するサマンサとの間にずれが生じていることに気付き始める。

感想

人工知能の女性と人間の恋愛ものです。ラブラブな二人を見ているのが微笑ましくていいです。

それから,吹き替え版ではサマンサの声優が林原めぐみさんでとてもいいです。優しくて明るいお姉さんみたいで可愛くもあって,こんなAIがいつもそばにいたら確かに人間いらないかもと思いました。

字幕版もいい声らしいので機会があったら字幕版も見てみたいです。

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ウォーリー

 2008年公開アメリカのアニメーション映画。製作 ピクサー・アニメーション・スタジオ。

あらすじ

汚染された地球から人類が避難して約700年。人類が出したごみを圧縮するロボットの「ウォーリー」は今も圧縮し続けていて、長年動き続けた結果感情を持つというエラーを起こしていた。

そして彼は、突然宇宙からやってきた白くてきれいなロボットに恋をする。彼女はウォーリーの宝物を見ると、それを持ってすぐに宇宙に帰ったが、離れたくないウォーリーは,宇宙船にしがみついて、彼女についていった。

たどり着いた先は、巨大な宇宙船『アクシオム』。そこはかつて地球から避難した人たちの子孫が暮らしている船だった。今そこに住む人々は宇宙船の外に出たことが無く,動く椅子の上で常に生活していたため、椅子から落ちたら自分では椅子に戻れないほど身体能力が落ちていた。

ウォーリーたちが彼らの前で見せる行動が、後の人類の子孫の行く末を大きく変えていくのだった。

感想 

ロボット2体が本当にかわいいです。映画を観る前はそうでもなかったんですけど,観た後だとすっごくかわいく見えます。一途に彼女を追い求めるウォーリーが彼女や周りの人の気持ちを変えていくのは,観ていて気持ちが良かったです。

特に,彼女がだんだんウォーリーのことを好きになっていく様子が可愛すぎます。最初興味が全然なかったのに,最後のシーンでは一生懸命すぎて心に響きました。

基本的にウォーリーたちの可愛い姿が見どころではありますが、機械に頼りっぱなしだったせいで、走ることどころか、歩くことすらできなくなっていた人間たちが、再び頑張り始める姿も感動的でした。

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マイノリティ・リポート

 2002年公開のアメリカ映画。主演 トム・クルーズ。監督 スティーヴン・スピルバーグ。

 

あらすじ

西暦2054年。

プリコグと呼ばれる3人の予知能力保持者の力を使った犯罪予知システムの導入により、その時代の殺人事件の捜査はそれまでのものとは、全く違うものになっていた。

犯罪予防局の刑事であるジョン・アンダートンも、そのシステムを使用して毎日殺人事件の防止に努めていた。しかしある日、ジョンは自分自身が殺人を犯すことを予知されてしまう。何かの間違いだと考えた彼は、予防局から逃げ出し、元同僚たちから追われる身となったのだ。

ジョンはその過程で、自身が引き起こすと予知された事件の詳細を知り、犯罪予知システムの裏側に気付いていくのだった。

感想

未来予知から未然に殺人事件を防ぐという面白い設定に、警察官である主人公が殺人事件を予知されるというドキドキな展開もあって、最後までどうなるのか気になりながら楽しめました。特に,ジョンが殺人を犯すと予知された時間が迫っている時の緊張感がとても良かったです。

未来要素を活かしたアクションシーンなども見てて面白かったので、いろんな面から楽しめました。事件の真相とそれを可能にしたトリックも、それまでの情報をうまく使ったものになってて、なるほどなと思わされました。

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ゼロ・グラビティ

2013年公開のアメリカ・イギリス製作映画。日本でも同年公開。出演 サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー。

 

あらすじ

地球上空600キロ。気圧も酸素もない無重力空間の中、医療技師のライアン・ストーン博士は、宇宙服を着て望遠鏡を復旧させるミッションを行っていた。

ライアンは円滑に作業を進めていたが、突然ヒューストンから連絡が入った。別の場所にあった人工衛星の破片が、彼女たちの元に飛んできているとの報告だった。

クルーは全員すぐさま避難を開始したが、逃げ遅れたライアンは、体をつないでいたアームごと宇宙空間へ放り出されてしまう。何とかしてアームを外し、ベテラン宇宙飛行士のマットと合流できたが、シャトルへの被害は壊滅的だった。

酸素も燃料も減り続け、他に誰もいない無重力の宇宙空間で、彼らはたった二人で地球を目指すための旅を始めた。しかしその旅は、信じられないほど多くの困難が待ち受けるものになっていくのだった。

感想

とにかく、宇宙の表現がものすごい映画です。

人の動きはもちろん、画面に映るすべてのものが、まるで本物の宇宙にあるみたいな動きをしていて、見入ってしまいました。逆に宇宙で撮影してないことに驚くくらいでした。普通は地面に落ちるだけのものでも、画面の全部が、人も物もあらゆる方向に動き続けていますから、動きが激しいシーンは特に情報量がすごくて、全部見たくなってしまいました。

重力ってとても大事だなと思いつつ、自分の周りにあって当たり前なものに感謝しようと思える映画でした。

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インターステラー

2014年公開のアメリカ・イギリス製作映画。日本でも同年公開。出演 マシュー・マコノヒー。監督 クリストファー・ノーラン。

 

あらすじ

異常気象と、それに伴った疫病などによって、食糧不足問題が進んだ近未来の地球。

ある日のこと。かつては熟練のパイロットでありエンジニアでもあったクーパーは、彼の10歳の娘のマーフが奇妙なことを言っているのを耳にした。自分の部屋に幽霊がいて、その幽霊が本棚にある本を勝手に落としてくると言うのだ。初めは半信半疑だったが、砂嵐が起きた日に彼女の部屋を調べると、クーパーは気づいた。幽霊ではない、何者かが重力を使って、自分にメッセージを送っているのだと。

クーパーはマーフとともにそれを解読し、そのメッセージが指していた座標の場所へ向かった。その場所はクーパーが昔働いていた組織であり、ずっと前に解体されたはずのNASAだった。彼らは人類が新たに暮らせる惑星を探すため、腕利きのパイロットであった彼に、宇宙船に乗ってくれるよう頼んだ。クーパーは子供たちの未来のためにそれを受け入れた。

彼は『必ず帰ってくる』という言葉と、自分の時計をマーフに託して、宇宙へと向かった。だが、やがてその旅は彼にとって重く苦しいものになっていくのだった…。

感想

SFが好きな人にとっては、見ていてとても楽しい映画だと思います。

ワームホールに、重力による時間のずれに、違う惑星の探索にブラックホール突入、さらには五次元の表現に、しゃべるロボットなど、ワクワクする要素の連続だったと思います。それに、序盤の謎も、終盤でうまく伏線として使われていて、とてもうまくまとまってるなと思いました。

宇宙や惑星などを描いた映像も、どれも綺麗で迫力もあって良かったです。重力の権威の先生などの協力の元、実際の科学や理論を盛り込んで作られているそうなので、知識があればあるほど、楽しめる映像なのかもしれません。

理解が難しい箇所はかなりありますが、何回か見ていたら分かってきます。ちゃんと理解しようと思うなら、何でも勉強が必要なのだと改めて思いました。

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オデッセイ

2015年公開のアメリカ映画。日本では2016年公開。原題は『The Martian』。出演 マット・デイモン。監督 リドリー・スコット。

あらすじ

NASAの有人火星探査計画に参加した、植物学者で宇宙飛行士のマーク・ワトニーは、火星表面での土の調査中に発生した大嵐によって吹き飛ばされ、仲間のクルーたちと離れ離れになってしまう。他のクルーは、彼が死亡したと判断してその後火星を離れたが、嵐が過ぎ去った後の誰もいない火星で、マークは目を覚ました。

一人きりで火星に残されたという状況は、彼がこれから先を生き延びるには絶望的だったが、マークはあきらめなかった。植物学者の彼は、まず不足する食料を、その不毛の星で育てることを考えたのだ。

何とかして彼は、火星でジャガイモを育てる環境を作り上げた。だが、NASAとの交信方法を見つけない限り助けは期待できないため、彼はその手段を得るために再び動き始めた。

その後もマークは、生き延びるためのあらゆる問題に直面し、対処し続けることになる。地球から遠く離れた星で、たった一人取り残された彼の運命は…。

感想

マークが火星にあるものでいろんな工夫をしながら、諦めずに生き残ろうとしていた姿にとても感動しました。そんな絶望的な状況でも、マークの前向きな性格とユーモラスな独り言のおかげで、暗くならずに観られてとても面白かったです。普通の人には絶対にできないようなことを、文句を言いながらサラッとやってしまうギャップがかっこよかったです。NASAの人たちが全力でマークを生かそうとする力と、マークの生きようとする力が合わさって、初めて結果が出るところが私は好きでした。

リッチ・パーネルという人が、私は特にお気に入りです。突然出てくる天才で、説明もスマートで分かりやすく、絶対外さないすごいやつでした。

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コンタクト

1997年公開のアメリカ映画。日本でも同年公開。出演 ジョディ・フォスター、マシュー・マコノヒー。監督 ロバート・ゼメキス。

あらすじ

SETI(地球外文明探索)の研究をしている女性博士のエレノア・アロウェイ(エリー)は、将来性の薄いその研究内容のことをからかわれて苦労することも多かった。だが彼女は、真理を追究するために、諦めず宇宙からの通信を待ち続けた。

そしてエリーは、ついに宇宙からの電波信号を検知したのだ。発信源はこと座のど真ん中にあるヴェガだった。しかしその信号には、その場の誰も予測できなかった意外なものが含まれていたのだ。

その中身が公表されると、世界中の人々は一斉に動き出した。エリーを含む科学者や、政府役人、宗教家や文化人、様々な人間が、ヴェガからの情報を有利に使うために言い争いを始めたのだ。それは、探求心、信仰、名誉、政治、国防など、あらゆるものを懸けた権力争いになった。

その後、信号の解析はさらに進み、地球人たちはヴェガとの接触方法を少しずつ検討していくのだが…。

感想

ワームホールや相対性理論などの、SF好きな人が楽しめそうな要素もありましたが、それ以上に、宇宙からのメッセージを受け取った地球人のあらゆる言動が描かれていて、いろいろ考えさせられる映画でした。役人や科学者たちみんなが、それぞれの立場のために発言しており、その中の誰の考えに従って物語が進んでいくのかと思うと、先が気になってとてもワクワクしました。

科学と宗教について描いていましたが、どちらも悪者にすることはなく、最終的には、観た人に考える余地を残していたところが私は好きでした。科学でも宗教でも、信じる者が救われるかは分かりませんが、何かを本気で信じられる者は本気で頑張れる人だと私は思います。証拠や有益性が見つからないからといって、否定するのも良くないなと思いました。

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オール・ユー・ニード・イズ・キル

2014年公開のアメリカ映画。日本でも同年公開。出演 トム・クルーズ、エミリー・ブラント。原題は『Edge of Tomorrow』。

あらすじ

 宇宙からの謎の侵略者によって、人類滅亡の危機に瀕した近未来。擬態する能力を持ち、人間の行動を読んで行動するそれらは『ギタイ』と呼ばれ、飛来してからの5年で何百万という死傷者を出しながら、地球を侵略していた。

戦闘経験の無かったウィリアム・ケイジ少佐は、ひょんなことから史上最大規模のギタイとの戦闘の最前線に送られてしまう。当然、彼は戦闘が開始してから5分でギタイに敗れて戦死したが、次の瞬間には、出撃前日の前線基地にいた。そこでは、前日に彼が経験したものと全く同じ出来事が繰り返されていたのだ。彼は訳が分からないまま何度も同じ戦闘を繰り返すうちに、ギタイの出現パターンを覚えていき、少しずつ戦えるようになっていった。

そうして彼は、地球を守るために何度も戦い、何度も死に、何度も目覚めながら、少しずつ強くなり、ギタイに立ち向かっていくのだった。

感想

戦って死んで目覚めるというループの中で、少しずつ学びながら前に進み続けるという設定が、とても面白かったです。それが特に生かされている中盤は、ものすごく引き込まれました。初めはすごく突飛な発想だと思いましたが、観ていくうちにその設定の完成度や面白さにどんどんハマっていきました。

この映画の原作小説はゲームのプレイ日記を見て、リセットとコンティニューの設定を思いついたそうです。私もゲームはする方なので、共感できるところはいくつかありました。いろいろ頑張って話を進めた後、リセットされてだいぶ前の地点からやり直さなければいけなくなった時の、同じ話をまた聞くウンザリ感は特によく分かりました。

トム・クルーズさんのアクションももちろんありますし、ドキドキや意外な展開もあって、エンタメ映画としてとても楽しめる映画でした。

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メッセージ

2016年公開のアメリカ映画。日本では2017年公開。出演 エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー。原題は『Arrival』。

あらすじ

高さが450メートルを超える正体不明の飛行物体が、世界の12箇所に突然現れた。そしてその出現に世界中が混乱する中、著名な言語学者のルイーズ・バンクスが、その中にいる彼らとの会話の翻訳を依頼されたのだ。

異星人との初対面を終えたルイーズは、彼らとの対話には文字を使った視覚でのコミュニケーションが有効だと判断した。そして簡単な英単語を彼らに伝え始めたのだ。すると彼らはルイーズたちの言葉に対し、円形の不思議な文字をいくつか返してきた。

ルイーズたちは何度も対話を重ねていくことで、彼らの文字の研究を進めた。彼女はそうして少しずつその文字を扱えるようになっていったのだが、その理解を進めていくうちに、ルイーズにはある異変が起こり始めていた。彼らの登場で世界が荒れていく一方で、それでもルイーズは、彼らの言語の意味を最後まで読み取ろうとするのだが…。

感想

最初に観た時には少し難しくて戸惑う場面もありましたが、自分のその気持ちと混乱しているルイーズが重なって、とても先が気になる展開に思えました。そして最後には、彼女がヘプタポッドの思考に気づくと同時に、自分がそれまで不思議に思っていたことの全部がつながって、全てが丸く収まっていくような感じがとても爽快でした。そして、全く情報が無く初めて見る言語を理解することの難しさにも、改めてとても驚かされました。

宇宙船の描写も、これまで想像していた宇宙船や宇宙人とは全然違って、彼らとの考え方の違いを別の場所から感じ取れたような気がしました。

宇宙の言語を理解することで、ルイーズの考えがだんだんと変わっていく場面が、私にはとても印象的でした。言語の持つ力の強さを感じて、自分が使う言語も大事に扱うべきだと感じました。

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メン・イン・ブラック3

2012年公開のアメリカ映画。日本でも同年公開。出演 ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン。製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ。エイリアンを監視する極秘機関『メン・イン・ブラック』のエージェントを描いた『メン・イン・ブラック』シリーズの第三作。

あらすじ

地球に出入りするエイリアンを監視するための政府の極秘機関『メン・イン・ブラック(MIB)』には、エージェントJとエージェントKの二人のベテランエージェントがいた。

Jがエージェントになって14年が経った現在になっても二人は互いに信頼しながらコンビで活動を続けていたが、刑務所から脱獄した殺し屋のアニマル・ボリスが地球にやって来た日から、KはJに隠し事をして単独で捜査をするようになった。

そして次の日。エージェントKに関するあらゆるものがその日、突然消えてなくなった。しかし、全ての人が昨日までいたKに関する記憶を失くしている中で、Jだけはなぜか、それまでのKのことを覚えていた。

その後、ボリスがタイムトラベルをしてKの過去を変えてしまったことが分かったJは、エイリアンの力を借りて、ボリスが向かった過去の一日前、1969年の7月15日へ飛んだ。

Jはそこで40年前のKと出会い、彼と協力して過去のボリスを追い始めるのだが…。

感想

一作目と二作目よりも、だいぶふざけた要素がなくなって真面目な物語になっていましたが、真面目なタイムトラベルSFとしてよくできてて楽しめる映画でした。笑える要素もあり、宇宙人との戦闘アクションもあり、JとKの友情や感動もありで、時間移動するSFですが全然難しくなくて面白かったです。

前作までの話をあまり覚えていなくても、ラストで感動するために必要な情報は劇中で全部説明してくれていたので、十分楽しく観られました。

ワクワクするようなSFの時間移動要素と、これまでの『メン・イン・ブラック』の世界観が、とてもうまく融合されていて、いい具合に面白くなっていました。現実での過去の出来事やエイリアンもその物語に絡み合っていましたし、時間の差を生かしたこれまでにつながる意外な展開もあって良かったです。

若いKを演じていたジョシュ・ブローリンさんは、本当にトミー・リー・ジョーンズさんの若いころっぽい顔で、驚きました。

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ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜

2011年公開の日本のアニメーション映画。映画ドラえもんシリーズ第31作。ゲスト声優 沢城みゆき、小林由美子。1986年公開作「ドラえもん のび太と鉄人兵団」のリメイク作品。

あらすじ

ある日、北極に降ってきた巨大ロボットの部品を拾ったのび太は、ドラえもんと一緒に、他の人間のいない鏡の世界でそれを組み立てた。彼らはそのロボットを『ザンダクロス』と名付け、しばらく動かして遊んでいたのだが、すぐにザンダクロスの持ち主であるリルルという少女がのび太を訪ねてきて、それを返さなければならなくなった。

しかしその後、のび太たちはリルルが地球侵略を目論むメカトピア星のスパイだったことに気づいた。さらには、メカトピア星の鉄人兵団がすでに地球に向けて発進していたのだ。

慌てたのび太たちは鉄人兵団を止めるため、ジャイアンとスネ夫、そしてピッポと名付けたザンダクロスの頭脳を味方につけて、再び危険な鏡の世界へと足を踏み入れた。

その後、ドラえもんたちがメカトピアのロボットと戦っていた時、しずかちゃんもまた一人で鏡の世界に入り、戦いで傷を負ったリルルを見つける。しずかちゃんはリルルがロボットと知りながら、それでも必死で彼女を助けようとしたのだった。

のび太とピッポ、そしてしずかちゃんとリルルは、次第にそれぞれ友情のような関係を築きつつあった。しかし、メカトピアの鉄人兵団はすでに地球のすぐそばまで迫って来ていた。のび太たちとロボットの友情、そして地球とメカトピアの歴史の行方は…。

感想

ドラえもんファンならもちろんですが、映画ドラえもんという枠でなくても、いろいろ考えながら楽しめる名作だと思います。しずかちゃんやのび太の、リルルたちへの優しい行動を見て、他人を思いやる心の大切さに改めて気づかされる温かくて優しい映画でした。

途中に出てくるメカトピア星の歴史設定が面白かったです。姿かたちや考え方が違っても、いろんな歴史を重ねてきたことや歌が好きなことなど、ロボットたちと人間で同じ部分がたくさんあることに気づくと、現実での他人との接し方について、これまでよりも深く考えさせられました。

リメイク元の旧作には出てこなかったピッポというキャラクターが出ていましたが、彼がザンダクロスとして戦う姿は、とても熱くてかっこよかったです。リルルもピッポがいたことによって旧作よりも優しい感じになっていて、私は好きでした。

旧作同様、しずかちゃんの見せ場もたくさんあって、彼女の行動には感動させられました。

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まとめ

SF映画をまとめましたが,何かのためにひたむきに頑張る主人公というのが多かった印象です。それが恋愛であろうとそうでなかろうと、一生懸命やっている姿はかっこよく映るものだから面白く感じるのかもしれません。

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