ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「オデッセイ」の感想、あらすじ

オデッセイ

2015年公開のアメリカ映画。日本では2016年公開。原題は『The Martian』。出演 マット・デイモン。監督 リドリー・スコット。

(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

火星に一人きりで取り残された宇宙飛行士が、工夫しながら生き延び地球への生還を目指す話。

あらすじ

NASAの有人火星探査計画に参加した、植物学者で宇宙飛行士のマーク・ワトニーは、同じ計画に参加しているクルーと共に、火星表面での土の調査をしていた。そして、彼らが冗談を言いながら作業を進めている時、一つの緊急警告が伝えられたのだ。

 

任務中止になるほどの大嵐が近づいてきていた。彼らはすぐに作業をやめて、火星を離れる準備を始めた。そしてクルー全員で火星上昇機MAVへ向かったが、その途中、強風に煽られて飛ばされたアンテナがマークに当たり、彼も吹き飛ばされてしまった。

船長のルイスは、MAVを動かせられる限界の時間までマークを探していたが、宇宙服の損傷によって彼が死亡したと判断し、クルーを連れて火星を離れた。

その報告を受けたNASAは、マークの死を世間に公表し大々的に彼の葬式をあげた。

 

しかし、MAVが離陸し嵐が過ぎ去った後の誰もいない火星で、マークは目を覚ました。

アンテナの破片がうまく宇宙服の穴をふさいで生き延びたのだ。

だが、一人きりで火星に残されたという状況は、彼がこれから先を生き延びるには絶望的だった。

ハブと呼ばれる居住空間の耐用期間は31日しかない。中にある酸素供給機が壊れれば窒息死、水生成機が壊れたら渇きで死ぬ。ハブに穴が開けば減圧されて爆死。奇跡的にそんなことが無くても、食料が尽きれば餓死する。NASAと交信する手段はなく、あったとしても、次の有人ミッションは4年後だ。

 

しかし、マークはあきらめなかった。

幸いにも彼は植物学者だった。まずは不足する3年分の食料を、その不毛の星で育てることを考えたのだ。

彼は自分を含めたクルーの排泄物と火星の土を混ぜて、ハブの中に畑を作りジャガイモを植えた。問題は育てるための水だったが、火星降下機に残っていた燃料ヒドラジンから水素を取り出し、それを燃やすことで得ることができた。

 

しかしジャガイモを育てる環境はできても、NASAとの交信方法を見つけない限り、助けは期待できない。マークはその手段を得るために再び動き始めた。

 

その後もマークは、生き延びるためのあらゆる問題に直面し、対処し続けることになる。地球から遠く離れた星で、たった一人取り残された彼の運命は…。

 

感想(ネタバレあり)

マークが火星にあるものでいろんな工夫をしながら、諦めずに生き残ろうとしていた姿にとても感動しました。そんな絶望的な状況でも、マークの前向きな性格とユーモラスな独り言のおかげで、暗くならずに観られてとても面白かったです。

途中ではNASAの人たちへの苦情やクルーへのくだらない冗談を言ったりもしていましたが、それを言いながらやっていることは、ものすごく専門的で知識が必要な作業だったりするのが、とてもかっこよかったです。普通の人には絶対にできないようなことを、文句を言いながらサラッとやってしまうギャップが良かったです。

こんなキャラクターが作られているということは、やはり本物の宇宙飛行士の知識や精神力も、ものすごいのだろうと思わされました。

 

吹き替え版でマークを演じていた神奈 延年さんもとても良かったです。心の声がとても多い映画でしたが、軽すぎず重すぎない親しみやすい声で、最後まで聞きやすかったです。

ストーリーについて

やっぱりマークが諦めずにいろんな工夫をして、問題を乗り越えていくところが面白かったです。最初は何もないところから始まって、一つずつ頑張って対処している彼を見ていると、応援したくなりました。

最後の最後の宇宙空間まで、その場の機転で工夫して乗り越えていて驚きの連続でした。アイアンマンのシーンではとてもハラハラもしました。

 

地球の人たちが、全力でマークを助けようとしていたところも良かったです。彼からの情報がほとんど無い中で、その断片的な情報でマークの行動を予測するあたりは、やっぱりNASAってすごいんだなと改めて思いました。

私は特に、パスファインダーを修理するところが一番気に入りました。あれは、NASAの人たちが全力でマークの行動を予測していないと、早く理解できなかったことだと思います。それにマークも、それをNASAが理解してくれることを信じていないとできない行動だと思いました。どんなに距離が離れていても、実力を信じて繋がっている関係を感じられるところが良かったです。

そして、頑張って生きようとしたマークと、生かそうとした彼らの力が合わさって、やっと通信できたことに喜ぶ彼らを見て、また感動しました。

そのすぐ後に、マークが『交信できた途端、NASAがやたらうるさい』という文句を言っていたところもとても面白かったです。

 

主に専門家しか出ていないので皆さん凄かったのですが、私の中ではNASAの人たちの活躍は、ほとんどリッチ・パーネルに持っていかれた感がありました。

突然出てきて、ほとんどの人が名前も知らない人物なのに、誰も思いつかない画期的な作戦を思いついてNASAの長官に直接話すというのが、とてもかっこよかったです。立たせた人を惑星に見立てて、宇宙船の軌道を説明してくれるのも、分かりやすくて良かったです。

私にとってはキャラクター的にも、『リッチ・パーネルは絶対外さないすごいやつ』でした。

まとめ

絶望的な状況でも諦めずに生き延びようとするマークの姿に感動しました。それを全力でサポートするNASAの人たちも、リッチ・パーネルもかっこよかったです。

火星でジャガイモを作るというシーンが、私の中では強く印象に残っていましたが、見返してみると、まともにジャガイモを作れていた時間は意外と短かったです。

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