ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「ナイト ミュージアム2」の感想、あらすじ

ナイト ミュージアム2

2009年公開アメリカ映画。日本でも同年公開。出演 ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、エイミー・アダムス。原題は『Night at the Museum: Battle of the Smithsonian』。

(C) 2009 TWENTIETH CENTURY FOX

『ナイトミュージアム』シリーズの第二作。博物館の展示物に命を吹き込む魔法の石板が、世界最大の博物館群スミソニアンに持ち込まれ、取り戻しに行った主人公とスミソニアンの展示物たちが大騒動を巻き起こしていく話。

あらすじ

夜になると展示物が動き出すアメリカ自然史博物館で警備員の仕事をしていたラリー・デイリーは、あれから2年後、画期的な商品開発をする会社を立ち上げ、社会的に成功を収めていた。

しかしその一方で、彼が働いていた自然史博物館では、日中に展示物の言葉を代弁する者がいなくなったため、雰囲気が暗くなり客足も遠のいていた。

 

そしてついに自然史博物館は改装することになり、ラリーがかつて共に過ごした古い展示物たちは、新しいハイテクなものと入れ替わることが決まってしまった。

彼らに命を吹き込んでいた黄金の石板などの特別な展示物以外はすべて、ワシントンD.Cにある世界最大の博物館群、スミソニアンの倉庫に送られることになったのだ。

ラリーは気の合う仲間たちを助けようとしたが、気づいた時にはもう遅かった。彼は悲しみながらも、去っていく展示物を見送ることしかできなかったのだ。

 

しかし、彼らがスミソニアンに出発した夜のこと。ラリーのもとに、ある電話がかかってきた。その相手はなんと、自然史博物館からスミソニアンに送られ、動けなくなったはずの展示物たちだった。彼らは自然史博物館から黄金の石板を持ち出して、スミソニアンで動き出していたのだ。

ラリーはその電話の要件を詳しく聞くことはできなかったが、彼らはかなり慌てている様子だった。心配に思った彼は、すぐにスミソニアンへと向かったのだ。

 

スミソニアンに着いたラリーは、石板の魔法の力で動き出していた大量の展示物を目にする。そして、石板の力を利用して世界征服を企む古代のエジプト王、カームンラーと出会ったのだ。

ラリーは石板を取り返して、カームンラーの計画を阻止しようとした。しかしカームンラーはその後、世界の歴史上最も恐れられた人物たち、イワン雷帝、ナポレオン・ボナパルト、アル・カポネらの展示物を味方につけて、対抗し始めたのだ。

 

するとラリーもまた、彼らから逃げる道中で出会った、アメリア・イアハートやカスター将軍などの有名な展示物に協力してもらい、カームンラーたちと戦い始めるのだった。

世界最大の博物館で動き出した大量の展示物を巻き込んで、気の合う仲間たちを助けようとしたラリーの運命は…。

感想(ネタバレあり)

前作からのキャラクターはもちろんのこと、前作からスケールアップした舞台で新しく動き出した展示物の行動がとても面白くて、観ていて楽しい映画でした。

 

前作はニューヨークの博物館にある展示物が動き出す話だったのでよく知らない人物や無名の展示物も多かったですが、今作は世界最大の博物館群が舞台で、世界的な有名人や有名なものがたくさん登場していたため、キャラクターについては前作よりも分かりやすくなっていたと思います。

特に、イワン雷帝、ナポレオン・ボナパルト、アル・カポネという、歴史上の有名な怖い人たちが集まっていたところが印象的でした。そんな人たちが敵になってヤバイと思うのと同時に、世界史版のスマブラみたいでとてもワクワクもできる展開でした。そして、憎まれ役同士で話している時には、意外とフランクに話していたのが少し微笑ましかったです。

ラリーの味方になるアメリアとカスター将軍については私はこれを観るまで知りませんでしたが、どちらも面白いキャラクターだったので、勢いで楽しめました。知っていたらもっと楽しめていたのかもしれません。

 

ストーリーは前作よりもギャグがメインになっていたので、気になる点はいくつもありましたが、細かいところを気にする映画でもないと思います。

私は前作の、展示物のことを自分で勉強して解決していたストーリーが好きだったので、今作の勢いで解決する流れは少し残念に思う部分もありましたが、新しい展示物たちとの楽しいやり取りは、単純に面白く見られました。

しかし、序盤でスミソニアンの倉庫に入るとき、ニッキーに案内してもらっていたシーンは、あまりいらないなと思ってしまいました。

キャラクターについて

何をおいても、いろんな面白いキャラクターが出てくることがこの映画の魅力だと思います。前作よりもストーリー性が薄まった分、キャラクターはより多く、個性も濃くなっていて、彼らとラリーのやり取りは最後まで飽きなかったです。

 

私は特に、終盤の乱闘シーンが好きでした。

巨大なリンカーンが冥界から来た鳥人間を蹴散らした後、マッチョな考える人がナポレオンの部下を殴り飛ばしたかと思えば、すぐそばで首振り人形のアインシュタインが猿二匹に指示を出してカポネの部下をボコボコにしていたシーンです。そして、主人公は懐中電灯で古代のエジプト王と戦っており、さらにその最中には小さなカウボーイとローマ皇帝が敵の足に切り傷をつけているという状況で、こんなめちゃくちゃな戦闘はなかなか珍しくて面白かったです。

画面のインパクトなら、そのうちの一つだけでも十分だと思います。しかし一つずつ見せていってもいいところを、それを一度の戦闘シーンで全部詰め込むあたりは、やっぱりスミソニアンはスケールが違うなと思わされました。

今作限りのインパクトあるキャラクター達を、とても印象的に生かしたシーンでした。ほかの映画でこんな場面が出てきたら、監督の気が狂ったのかと心配しそうなくらいのカオス状態でしたが、この映画なら楽しく見られます。

 

そして、ラリーのキャラクターも同じくらい良かったです。前作と変わらず、自然史博物館の展示物を大事に思っているところが好きでした。

全体的にいろんな展示物が暴れまわっていたので、前置き無しで見せられたら意味不明に思えたかもしれませんが、それでもこのカオス感を楽しめたのは、その土台に前作から受け継いだ便利な設定と、ラリーという変わらないキャラクターが登場し続けていたからだと思いました。

 

アメリアはやることを何でも楽しもうとしていた素敵なキャラクターでしたが、終盤の乱闘シーンは、これを作っていた人が楽しんでいたのだろうなと思わされるような、面白いものでした。

映画に限らず、世の中にはいろんな楽しみ方ができるものがたくさんありますが、私もなるべく多くのものを、つまらないと思うのではなく、楽しんで過ごしていきたいと思わされました。

まとめ

前作からスケールアップした舞台で動き出す展示物たちの様子がとても面白かったです。ストーリーは少し物足りない部分もありましたが、キャラクターに関してはもうお腹いっぱいな気分で観終わりました。最後の乱闘シーンのめちゃくちゃな感じは、見ていて楽しかったです。

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