ハングオーバー!!! 最後の反省会
2013年公開のアメリカ映画。日本でも同年公開。3作ある『ハングオーバー』シリーズの3作目。出演 ブラッドリー・クーパー。
©2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND LAGENDARY PICTURES
シリーズおなじみの三人が集まり、友達を救うため、ギャングを相手に奮闘する話。
あらすじ
バンコクでの二日酔い騒動があってから二年後。
42歳になったアランは相変わらず実家暮らしで、問題ばかり起こしていた。アランの父親は、いつになっても変わろうとしない彼に激怒し、ついにはそのまま亡くなってしまった。
今後のアランのことを心配した彼の母親は、彼を施設に入院させ治療を受けさせることを考えた。だが一筋縄ではいかないことは目に見えていた。そこでアランを説得する役目を頼まれたのは、過去にラスベガスとバンコクで、彼と共に二日酔い騒動を乗り越えてきた三人だった。
アランの義理の兄のダグ、そしてその友達のフィルとステュは、うまく彼を説得し、4人で治療施設のあるアリゾナへと向かった。しかしその道中、彼らが乗っていた車は突然トラックに追突された。そして、それに乗っていた男たちに、4人とも誘拐されてしまったのだ。
その先にいたのは、4年前ラスベガスで会った黒いダグと、ギャングのボスの男マーシャルだった。フィルには彼らに誘拐される理由に思い当たるところが無かったが、それも当然だった。マーシャルの狙いは2年前のバンコクで彼らと行動を共にしていたギャング、レスリー・チャウの身柄だったのだ。
刑務所にいた時、誰とも話さなかったチャウが唯一連絡を取り合っていたのがアランであり、彼らのたった一つの共通の話題が、フィルたち4人のことだった。
フィルはチャウの場所なんて知らないと答えたが、マーシャルは強引にチャウの捜索を彼ら3人に押し付け、人質としてダグをさらっていった。
マーシャルから与えられた期限は3日。それ以内にチャウを連れてこなければダグは殺されてしまう。
フィルたち3人はダグを救うためにチャウを探し始め、彼の異常な言動に振り回され続ける。
そして彼らは再びラスベガスへとたどり着き、またもやそこで大騒動を巻き起こすのだった。
感想(ネタバレあり)
シリーズの最後らしくアランが成長する展開もあり、チャウのハチャメチャ要素もあって、前の2作とは雰囲気が少し違いましたが、これはこれで楽しめました。
前作までは、常にふざけていたような物語でしたが、今回は謎の感動が生まれていて驚きました。
個人的には、記憶をなくした夜の間に何があったのか探っていくという、前回までの流れが好きだったので、それを期待して観ていると、少し寂しいような気持ちにもなりました。
前回までは、めちゃくちゃなことをした夜を振り返り、面白がりながら朝の結果と照らし合わせる流れがとても面白かったですし、よくできてたなと思わされました。
今回それは無かったですが、その代わりにチャウの行動に何度も驚かされました。ただの面白おかしいキャラかと思いきや、ギャングとして行動するときにはとてもキレる男で、劇中の金塊を盗む場面ではまんまと騙されてしまいました。
記憶を失うという今までの流れが変わっても、それでもダグが一緒に行動できない流れが変わらないところは、少し面白かったです。
三作目なので前の二作を見た私は、彼らの関係性も楽しめました。
特にステュとフィルは、アランのせいで何回もひどい目にあっているのに、アランに対してとても優しいのが良かったです。ステュは割と怒っていましたが、それでも毎回本気で向き合っていて、これからも一生彼と付き合っていこうと決めていた姿勢には、胸を打たれました。
でも私の一番はフィルでした。あんなにハンサムなのに、紳士で仲間思いで、完璧すぎて驚きました。特にアランと一緒に、屋上から降りるシーンが良かったです。
最後のシーンでは、前作同様にステュがひどい目にあっていて面白かったです。やっぱり私はこれを待っていたんだなと思って、少し安心感すらありました。
そして何よりも、それを見ていた時のブラッドリー・クーパーさんの笑顔がとても爽やかで、これだけでも見た甲斐があったなと思わされました。
まとめ
個人的には前の二作のほうが好きですし、完成度高かったように感じましたが、シリーズ最後としては、うまく今までのことを使ってまとめていたと思いました。
ブラッドリー・クーパーさんが本当にハンサムで驚きました。
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