ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「ドクター・ドリトル2」の感想、あらすじ

ドクター・ドリトル2

2001年公開のアメリカ映画。日本でも同年公開。出演 エディ・マーフィ。

前作で動物と会話できるようになったドクター・ドリトルが、森林伐採を止めるために絶滅寸前の熊を野生に戻そうとする話。

あらすじ

動物と話ができる医者のジョン・ドリトルは、前作でトラを治療してから人間と動物の両方を病院で診るようになり、とても忙しい日々を送っていた。特に動物については、困っている動物がいればどんなに忙しくてもあちこちに助けに行ったことで、彼は世界的な有名人となったのだ。

 

動物と話し、彼らを救い続けるジョンのことを家族は分かってくれていたが、長女のシャリースだけは例外だった。

16歳の彼女はいつもヘッドホンをつけて部屋にこもり、久しぶりにジョンに会っても、動物を助ける父親が恥ずかしいと言い放った。そしてさらに、彼氏ができたので自分の誕生日を家族と一緒に祝いたくないとも言ったのだ。

 

次の日、ジョンはシャリースのことを気にしながらも、とある森で彼を呼んでいた謎の大物ビーバーに会いに行った。そしてそのビーバーは、彼らが住む縄張りを守ってほしいとジョンに頼んだのだ。

彼らの縄張りは、製材会社の人間が少し前から森を伐採していた場所にあった。そのため、彼らが住む家は次々と人間によって壊されていたのだ。

森の実情を見たジョンは、そこに住む絶滅寸前の動物を守るためという名目で裁判を起こした。そこにはパシフィック・ウェスタン・ベアという絶滅寸前の熊がいたのだ。

 

しかし、その森にはメス一頭しか生息していなかった。ほかの場所に住むオスは人に育てられた個体しか生存していないため、その森で種の保存をすることは不可能だとされていたのだ。

だがそこで、動物と話せるドクター・ドリトルは判事に言い切った。自分なら人馴れした熊を野生に戻し、メスの熊と夫婦にさせることができる、と。それは一般的に危険かつ無謀、無責任とも思われる前代未聞の行為だった。ジョンは熊を野生に戻すまでの期間として一か月の時間をもらえた。

 

そしてドリトル一家は全員そろって森に向かった。しかしジョンは、その都会生まれの熊に会うまでは、自分が行おうとしている行為の大変さが分かっていなかった。

ジョンは問題のオス熊、アーチーに会いに行ったが、サーカスで生まれ育ったアーチーは、餌の取り方から冬眠の仕方まで、野生の熊の生活について何も知らなかったのだ。ジョンはアーチーを上手く言いくるめて森に連れて行ったが、そこに住むメス熊のエヴァは、自然の環境で彼女を守ることができないアーチーと夫婦になることを嫌がった。なのでジョンは、一か月でアーチーを立派なオス熊にすることを彼女と約束し、それから彼を鍛えることになったのだ。

 

ジョンが親身になって野生や恋愛について教えた結果、アーチーはだんだんエヴァに近づけるようになっていった。

だが、その森で起きていた問題は二頭の熊のことだけではなかった。森を伐採しようとしている製材会社の人間が妙な動きをしており、さらにはシャリースも、何やら深刻な悩みを抱えているようだった…。

家族と動物を愛したドクター・ドリトルと、野生の熊になることを目指したシティベア、アーチーの努力の結果は…。

感想(ネタバレあり)

前作よりもコメディ要素が少なくて、森林伐採や家族の問題などを描いた真面目な感じにはなっていましたが、ドリトル先生と言葉を話す動物たちのやり取りは変わらず面白くて癒されました。ドリトル先生が動物たちに優しいところもそのままで良かったです。

しかし、私は前作の方が好きです。一作目と比べるとこの映画は観た記憶が残っていなかったのですが、二回目は観ないだろうなと感じてしまいました。自分好みの展開ではなかったです。

前作との比較

前作では、いろんな動物に勝手な行動をされて困っているドリトル先生を見るのが楽しかったのですが、今回は話せるのが当たり前になっていて、割と冷静に対処していたのが残念でした。もっと慌てたり困ったりしてドタバタしてほしかったです。

ほとんど熊のアーチーの相手をしていたので、他の動物とあまり触れ合う場面が無かったのも物足りなく感じました。

ですが、テレビを見たり歌ったりして、人間のように行動するアーチーは面白かったです。人間のドリトル先生が熊に野生の生活を教えるという状況も、シュールで面白かったですし、アーチーのことを森全体で心配していたところも優しくて良かったです。

 

それから、ドリトル先生の行動の規模が大きくなりすぎていて、余計なことを考えてしまいました。前作は目の前の生き物を助けようとしていただけでしたが、今回は森林伐採や、絶滅寸前の熊を野生に戻すことや、世界規模で動物の行動を操ったりしていたので、その影響を考えてしまうと前作よりは気楽に観られませんでした。

相手の製材会社も、動物をいじめるために伐採しようとしていたわけではないでしょうし、相手の都合を無視して強引に反対して中止させるのはどうかなと思ってしまいました。仮に製材会社が今回の舞台になった森を伐採しなくても、人間の都合で伐採する予定だったのであれば、別の土地がすぐに同じ目に合うのは明らかなわけで、結局のところ、何も解決していないと思いました。そんなことを考えていると、コメディに集中できなかったです。

人間の都合で伐採すること自体も良くないことではありますが、それなら、人間の都合で森に行きたがっていない熊を森に連れて行って、野生に戻すのはどうなのかとも思いました。それに関してはドリトル先生が最後に謝っていましたが。

動物が言葉を話すという軽いコメディなので、気にならない人にはまったく気にならないことでしょうけれど、私は少しだけ気になりました。

 

前作よりも、ドリトル先生の行動目的がはっきりしていたので、バカみたいな無意味なやり取りが少なかったのも、私は残念に思いました。

ずっとアーチーを野生に戻して伐採を止めるために行動していたので、前作のオランウータンにイタリア語を話されるみたいな、おかしな状況が少なくて寂しい気持ちになりました。

でも、アイスでおなかを壊したアーチーがトイレで用を足す場面は良かったです。一緒に中にいたドリトル先生が換気しようとするけれど、窓がちょっとしか開かなくて「クッセー!」と言ってるところは、とてもバカバカしくて面白かったです。

私が『ドクター・ドリトル2』に求めていたのはそのバカバカしさだったのですが、私の期待していたものとは少し違いました。

ラッキーについては前作と同じノリでよかったです。

エディ・マーフィさんについて

明るい役ではすごく軽いマシンガントークをするエディ・マーフィさんも、ドリトル先生の時は大人しめな印象があります。しかし今回はすこしだけ、その明るいところの片鱗が見えたなと思う場面がいくつかありました。

その一つは序盤で、長女のシャリースについて奥さんと話しているシーンで、「ケータイにかけてみる?」と聞かれた時の答えに、

「同じ家の中にいるのに何で連絡が取れないんだよ。携帯にかけろってのかい?家にいるのに携帯にかけるのか?ハハ。そうか。同じ家の中でケータイね。ばかうけ。」

映画「ドクター・ドリトル2」ドリトル先生のセリフ

と続けて言った時です。吹き替えのセリフなので、実際エディ・マーフィさんが言った意味とは違いますが、とにかくしつこいと思いました。エディ・マーフィさんが演じる他のよくしゃべるキャラクターが言ったのならそうは思いませんが、私の中ではドリトル先生はそれほど一方的に喋るキャラクターではなかったので、そう思ってしまいました。

1を聞かれて1を返しているのに、それに5の言葉を使っている感じです。「かけない」の一言で済む内容しか言っていないのに、そこまでの言葉をかけて言うところは、ちょっとエディ・マーフィさんっぽさが出てるなと感じました。

まとめ

前作同様、人間の言葉を話す動物たちが面白くて癒されました。

ふざけるシーンがあまりなくて真面目な方向になっていたので。私は前作の方が好きです。熊の生態について普通に勉強にはなりました。

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