ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「インクレディブル・ファミリー」の感想、あらすじ

インクレディブル・ファミリー

2018年公開アメリカのアニメーション映画。日本でも同年公開。声の出演 黒木瞳、三浦友和、綾瀬はるか。原題は『Incredibles 2』。製作 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ピクサー・アニメーション・スタジオ。


(C) 2018 Disney / Pixar. All Rights Reserved.

『Mr.インクレディブル』の続編。スーパーヒーローの活動が法律で禁止された世界で、スーパーパワーを持ちながら暮らしている家族の話。ヒーロー復活のために外で戦う母親と、家の中で熱心に子供達を世話する父親の姿などが描かれる。

あらすじ

前作のシンドロームの戦いから三ヶ月後。

Mr.インクレディブルこと怪力パパのボブをはじめとして、5人全員がスーパーパワーを持つヒーロー家族のパー一家は、陸上競技大会の会場に現れた悪党、アンダーマイナーから街を救うため、家族一丸となって体を張って戦った。

 

彼ら家族は純粋に正義のために全力を尽くしたが、その結果、町に多大な損害を与えてしまったため、彼らが行なった行為は世間から大きく非難されることになった。

スーパーパワーを持つ彼らが生きる世の中は、その力を使ったヒーロー活動が法律で禁止されている世界だったのだ。

ボブや息子のダッシュ、娘のヴァイオレットは、自身の力を正義のために使えない現状を残念に思っていたが、彼らは世の中に合わせるためにパワーを隠して生きていくしかなかった。

しかしその後、そんな彼らに手を差し伸べるものが現れた。

 

Mr.インクレディブルのボブ、彼の妻でありイラスティガールのヘレン、そしてボブの親友のフロズンことルシアス・ベスト。かつてヒーロー活動が禁止される前に大人気だったその三人は、アンダーマイナーの騒動後、ある人物たちに呼び出されたのだ。

三人を待っていたのは、世界的な通信会社デブテックの社長であるウィンストン・ディヴァーと妹のイヴリンだった。

 

彼らの父親は、昔ヒーロー活動が合法だった時代にヒーローたちをとても頼りにしていた人物だった。しかし、ヒーローが法律違反にされた直後のこと、彼の家に強盗が押し入ったのだ。そして彼は、応答がないヒーローを待ち続けたまま、強盗に撃たれて亡くなってしまった。ウィンストンは、スーパーヒーローが法律違反にされなければ父親が殺されることもなかったと考えていたのだ。

そんな悲劇を繰り返さないために、彼は知名度のあるボブたちに活躍してもらい法律を変えさせることで、スーパーヒーローを復活させる計画を立てていた。そして、ウィンストンたちが、そのための最初の任務を行うヒーローとして選んだのが、イラスティガールのヘレンだった。

 

ヘレンは子供たちの世話をすることを考えて、その誘いを受けるかどうか迷っていた。だが、ボブの後押しもあって再びイラスティガールとしての活動を再開することを決めたのだ。

すると、イヴリンたちのもとで活動を始めたヘレンはすぐに大活躍を見せて、現役時代に負けないくらいの人気を取り戻し始めた。

 

しかしその一方で、家で子供たちの世話をするボブは大変な思いをしていた。ダッシュの算数の宿題やヴァイオレットの初デートの心配、さらに、ただでさえ手がかかる赤ちゃんのジャックジャックには17種類もの謎のスーパーパワーがあることが分かった。ボブはそれらの問題について考え続けることで、ほとんど寝られない生活をしていたのだった。

 

そして、外で順調なヒーロー活動をしていたヘレンにも、それを邪魔する存在が現れた。モニターなどに映す映像を利用してそれを見た人の行動を操る、スクリーンスレイヴァーと名乗る人物だった。

その人物はヘレンが行く先々で騒動を巻き起こし、スーパーヒーローに頼りきりで自分では何も行動しない民衆に対しての不満を口にしていた。

 

その後、ヘレンがスクリーンスレイヴァーの正体と思われる人物を捕まえたことで、世間からヒーローへの評価はさらに上がり、ついにスーパーヒーローを再び法律で認めることが決定した。

しかしその調印式を目前にして、思いもよらない事態が彼女を襲ったのだ。

 

家族の危機を察したボブと子供達は、すぐにヘレンのもとに駆けつけた。

そして彼らは、正義のために再び家族の力を結集して戦うことを決めたのだが…。

感想(ネタバレあり)

前作以上のアクションあり、家族愛の感動や笑いの要素などもたくさんあって、前作からパワーアップした娯楽映画として単純に楽しめました。家族それぞれの能力を生かして協力して戦う姿は、期待していた以上に盛り上がって楽しかったです。

しかし、今回の敵のスクリーンスレイヴァーは、前作よりも頭が良いキャラクターだったので、その思考には考えさせられる部分もありました。子供から大人まで、いろんな面から楽しめる映画だったと思います。

 

スーパーパワーを生かしたバイクアクションや、スクリーンスレイヴァーとのやりとりなど、今作ではイラスティガールの派手な見どころも多かったですが、私はボブが家事や育児に奮闘している姿が見られたのが一番良かったです。

前作のボブは、ずっとヒーロー活動にこだわっていて、家族と一緒に家にいるシーンがあまりない人だったので、彼がダッシュに算数を教えるために勉強してたり、ヴァイオレットを元気付けるためにトニーのことを調べてたり、ジャックジャックのためにずっと寝てなかったりして、子供たちのためにとても一生懸命になっている姿には感激させられました。子供たちにとってのいいパパになろうと頑張ってるボブは、スーパーヒーローのMr.インクレディブルではありませんでしたが、とてもかっこよくて、ヴァイオレットが言っていたように最高のパパに見えました。

ちゃんとできれば、子育てはヒーロー並みの偉業だとエドナも言っていましたが、それを一人でやるのは本当にすごいことだなと、ボブを見ていて改めて感じました。

スクリーンスレイヴァーについて

彼女が必死に戦っている間、お前たちはお菓子を食べながら、ただスクリーンで見ているだけ。自分で動くことなく、スーパーヒーローに戦わせ、疑似体験して満足している。自分で話さずにトークショーを見て、自分で参加せずにクイズ番組を見る。リスクを取らず、あらゆる大事な経験は離れた場所からスクリーン越しに眺めるだけだ。辛いことから逃げ、自分からは動かない。ただ欲しがり消費するだけで、そこから立ち上がることはしない。汗をかこうとせず人生を生きようとしない。自分たちの要求を満たしてほしい。権利を守ってほしいと求めるだけ。便利なシステムがニッコリ笑いかけながら、大事なものを奪い続けているというのに。

映画「インクレディブル・ファミリー」のスクリーンスレイヴァーのセリフの一部

スクリーンスレイヴァーはこのようなことを言っていました。現実でも、誰しもそんな風に他人任せにしている部分はあるのだろうなと感じました。私も同じようにやってしまっていることはあると思います。

 

劇中でもウィンストンたち兄妹の父親は、自分で動くことなく、ヒーローに自分や奥さんの安全確保を任せようとしたせいで亡くなっていました。

スクリーンスレイヴァーが言葉を向けていた相手はそんな風に、自分がスーパーヒーローじゃない、スーパーパワーを持っていない、ということを理由にして、動こうとしない人たちだったんじゃないかと思います。それは良くないことだと思いましたが、それに対する答えは、ボブたちが行動で示していたように私は思いました。

この映画でボブは、母親ではないけれど娘とボーイフレンドの仲を修復させようとしたりして、子供たちの面倒を一生懸命に見ていました。ヘレンは父親ではないけれど、外でいきいきと仕事をしていました。そしてフロゾンやエドナも、ヴァイオレットたちの親ではないけれど、子供たちのことをすごく可愛がっていました。さらに最後にはその子供たちが、一人前のスーパーヒーローではないけど、船の乗客を守ろうと自発的に動いていました。

同じように、たとえスーパーパワーを持っていなくても、誰かの命を救うための行動をしてもいいですし、スーパーヒーローでなくても正義のために動いていいと思うのです。

そんな感じで、自分が何者かとかを考えずに、やりたい事や大事な物のために自発的に一生懸命になっていれば、スクリーンスレイヴァーが言っていたようなスクリーンに支配される生き方にはならないのではないかと、私は感じました。

 

しかし、スーパーパワーを持っていない人でも、一人一人が自発的に誰かを守ろうとできる世の中ならば、大勢に認められるスーパーヒーローの概念は、必要性が低くなるという考え方も分からなくはないです。もしかしたら、そもそもスーパーヒーローの活動が法律で禁止になったことは、ヒーローに頼らない自主性を民衆に持たせるためでもあったのではないかと、私は考えました。

強い人が守ってくれる方が安全だということは間違いないですが、ヒーローがいてもいなくても、自分で考えて正しいと思える行動がとれる社会が健全なのかなと思わされました。

その他について

前作同様に、劇中で流れる音楽が全部かっこよくて好きでした。特に、Mr.インクレディブル、イラスティガール、フロゾンの三人のテーマは途中でウィンストンが歌っていましたが、エンドロールで完全版がかっこよく流れた時は驚かされました。

 

前作は、家族みんなが個性的な能力を持っていて、同じくらい強いイメージが私の中でありましたが、今回は子供たちを守っていた大人たちがとても強い印象を受けました。

イラスティガールはもちろんかっこよかったですが、今回はフロゾンもかっこよかったです。いつも子供たちを守りながら戦っていて、とても優しくてかっこいいおじさんでした。吹き替えの声も少しコミカルな渋いおじさん声で、最高にマッチしていたと思います。最後のシーンで大量の氷を出して街を守るところは、一番すごかったです。

Mr.インクレディブルは子育てに奮闘している姿が良かったですが、戦闘になるとスーパーパワーが怪力なだけなのでどうしても地味になるのが残念です。

 

吹き替え版の声優さんも、前作に引き続いてとても自然で良かったです。三浦友和さんも黒木瞳さんも良かったですが、私はヴァイオレット役の綾瀬はるかさんの声が好きでした。もともと綾瀬はるかさん自体が好きなのもありますが、終盤でジャックジャックのレーザーアイを使う時、『ピュンピュン』と口に出していた時の声がすごく可愛かったです。

まとめ

ヒーローパワーのアクションも笑いも家族を描いた感動も、前作から引き継いだ上で前作以上のものになっていて、私は満足できました。

スクリーンスレイヴァーの考えはシンドロームよりも少し難しかったですが、いろいろ考えさせられるところもありました。

キャラクターたちも前作以上に、深く描かれていましたし、吹き替えも変わらず自然に楽しめるもので良かったです。

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