ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「居眠り磐音」の感想、あらすじ

居眠り磐音

2019年公開の日本映画。出演 松坂桃李、木村文乃、芳根京子。監督 本木克英。原作 佐伯泰英。


(C)2019映画「居眠り磐音」製作委員会

『居眠り剣法』と呼ばれる剣術の達人の主人公が、江戸で出会った大切な人たちを守るために悪と戦っていく話。穏やかで優しく悲しい過去を背負った浪人の主人公が、愛する人を強く思う姿や、江戸の人たちと温かく交流する様子が描かれる。

あらすじ

眠っているのか起きているのか分からない『居眠り剣法』と呼ばれるほど穏やかな剣術を扱う達人、坂崎磐音は3年間の江戸勤番を終え、故郷の豊後関前藩に戻ることになった。磐音は幼馴染の小林琴平らとともに、間近に祝言を控えた許嫁の奈緒が待つ豊後関前藩に着いたのだが、その矢先に彼はとある悲劇に見舞われてしまう。

友を斬り全てを失ってしまった磐音はその後、奈緒を残したまま一人で関前藩を後にしたのだ。

 

浪人として江戸で長屋暮らしを始めた磐音は、大家の金兵衛に紹介され昼間はうなぎ屋、夜は両替屋の今津屋の用心棒として働き始める。

穏やかで優しい性格に加え剣の実力もあってよく働く彼は、すぐに周りの人たちに馴染んでいき、金兵衛の娘のおこんなどの町の住人たちから好かれていった。

 

しかしそんな時、磐音は幕府が流通させた新貨幣をめぐる両替屋たちの陰謀に巻き込まれてしまう。彼は大切な人たちを守るため、哀しみを知るその剣で江戸に潜む悪と戦い始めるのだった…。

 

全てを失った哀しみを胸に悪を斬る、優しい浪人の坂崎磐音。新貨幣を利用して幕府をも揺るがす悪事を働こうとしていた両替屋たちと、彼の戦いの結末は…。そして、愛し合っていた磐音と奈緒の二人に待ち受けていた厳しい運命とは…。

感想(ネタバレあり)

松坂桃李さんが演じる磐音様がとてもかっこよかったです。普段はおっとりしていて優しいのに、刀を抜いて戦う時になると鋭い顔になって敵と斬り合い始めるギャップにやられました。そしてさらに悲しい過去を背負いながら頑張って生きていたところも、深みを感じて良かったです。

彼にとっては幼馴染の友達を失い愛する人にも会えない地獄のような世界だったのに、それでも大切なものを守るために優しく正しくあり続けていた磐音は、本当にヒーローのようでで素直に応援できました。

 

会えないけれどお互いを一途に思っている磐音と奈緒の関係性はロマンチックで良かったですし、そんな磐音のことを理解して励まし支えていたおこんとの関係性もまた、大人な感じがしてかっこよかったです。

奈緒とおこんさんは、どちらも違った意味で磐音とお似合いに見えたので、どちらとも上手く付き合ってほしいと思いました。

 

私は時代劇は普段は全然見なくて、この映画は松坂桃李さんと芳根京子さんを見るために観に行ったのですが、話がシンプルな上に登場人物たちがみんな分かりやすく魅力的だったおかげで、そんな私でも十分楽しめました。続編があれば観たいです。

江戸時代の要素について

江戸時代のお金の話などは、私にはちょっとだけ分かりにくかったですが、時代劇を見慣れていないからこそ、現代にはない江戸時代の要素に心を動かされる場面がいくつもあって面白かったです。

 

特に磐音と奈緒が、三年間離れ離れにならないといけない状況を本当に残念がっていた様子が、とても微笑ましくて印象的でした。その間のお互いを知れないことを寂しがるという二人の会話は、電話やネットでいつでも繋がれる現代ではなかなか感じ切れない感情だと思うので、とても大事で可愛いものに感じました。

そして終盤の二人の切ない再会シーンもまた、現代にはあまり無い距離感で心に残りました。お互い心から思い合っていて近くにいるのに、身分の違いからそれ以上近づくことができない、というのがとても悲しかったです。その時の芳根京子さんの姿がすごく綺麗だったので、磐音と奈緒の間にある大きな距離を感じ取れたような気がしました。

 

また、磐音たちの殺陣の緊張感も良かったです。『居眠り剣法』と言われるくらいなので常に激しいというものではなかったですが、静かなところから始まる戦いの緩急をドキドキしながら楽しめました。

少し当たっただけでも大怪我になる刀の緊張感という面でも私にとっては新鮮でした。私は最近「名探偵コナン」や「アベンジャーズ」のような、銃で片腕を撃たれてもピンピンしてそうなくらい勢いのあるアクション映画をよく観ていたので、刃を押さえつけられただけでとても痛そうな殺陣アクションは、刀をぶつけ合っている場面を見ているだけでもハラハラしました。

まとめ

普段はおっとりしていて優しいけれど、刀を抜くととても強くて頼りになる磐音様のギャップがとても良かったです。そして悲しい過去を背負いながらも、地獄とも思えるような世界を頑張って正しく生きていたところも、ヒーローのようでとてもかっこよかったです。

奈緒やおこんさんなどの他の登場人物も魅力的だったおかげで、時代劇を見慣れていない私でも楽しめました。

現代では感じ切れない、時代劇特有の思いや緊張感も感じられて面白かったです。

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