ササキの映画感想日記

観た映画やおすすめの映画の感想などを書いていこうと思います。あらすじには多少のネタバレを含んでいるので未視聴の人は注意してください。twitterアカウント:@sasakimovie

映画「アラジン」(2019年)の感想、あらすじ

アラジン

2019年公開のアメリカ映画。日本でも同年公開。1992年に制作されたアニメーション映画『アラジン』の実写版。出演 ウィル・スミス、メナ・マスード、ナオミ・スコット。日本語吹き替え版声優 山寺宏一、中村倫也、木下晴香。製作 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ。


(C) 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

生きるために盗みをしていた清らかな心を持つ青年が、3つの願いを叶えてくれる魔法のランプを手に入れ、ランプの魔人と仲良くなりながら愛する王女様と結婚しようとする話。

あらすじ

砂漠の王国『アグラバー』に、アラジンという名の青年が暮らしていた。貧しい彼は生きるために盗みをして暮らしてはいたが、中身はダイヤモンドの原石のような清らかな心を持つ優しい男だった。

そして彼はある日、市場で困っていた一人の女性を助けた。その女性はアグラバー王国の王女ジャスミンだった。

 

アグラバーの国民を愛し、父親に反対されながらも自ら女性初の国王になることを望んでいたジャスミンと、泥棒でありながら優しい心を持ち続けていたアラジン。共に今の生活から逃れ、自由な新しい世界を求めていた似た者同士の二人は、すぐに心を通わせ合った。だが、二人の間には大きな障害があった。アグラバー王国には、王女は他国の王子としか結婚できないという法律があったのだ。

 

そしてその一方で、そんなアラジンを利用しようとする男がいた。その名はジャファー。王国を乗っ取ることを企んでいる邪悪な国務大臣だった。

彼は砂漠の洞窟に眠る魔法のランプの力で国王になろうとしていた。しかしその洞窟は綺麗な心を持った人間しか入ることができないものだった。そこでジャファーは、ダイヤモンドの心を持ったアラジンに代わりに取ってきてもらおうと考えたのだ。

 

アラジンはジャファーにうまく言いくるめられ、魔法のランプが眠る砂漠の洞窟へと向かった。

彼はランプを取ることに成功したが洞窟から出ることはできず、ジャファーにランプを渡せないまま洞窟に閉じ込められてしまった。そこで、途方に暮れたアラジンが何の気なしに手に入れたランプをこすると、なんとその中から陽気なランプの魔人ジーニーが現れたのだ。

 

ランプの魔人の力は、願いを増やす、誰かを好きにさせる、死者を蘇らせること以外なら、持ち主の願いを何でも3つ叶えられるというものだった。そして千年もの間ランプの魔人として人の願いを叶え続けていたジーニーには、いつか叶えたい彼自身の願いがあったのだ。

それらのことを聞いたアラジンは、堂々とジャスミンに会うために架空の国の王子になることを1つ目の願いとしてジーニーに告げ、最後の3つ目の願いはジーニー自身の願いのために使うことを彼と約束した。

 

その後、ジーニーの魔法の力によって王子の姿でジャスミンに近づくことができたアラジンは、ますます彼女との距離を縮めていくと同時に、その過程でジーニーとの友情も育んでいった。

そしてついに王子としてのアラジンは、ジャスミンとの結婚を許されるほどにまで、国王に気に入られていったのだ。

 

しかし、王子という嘘をついたまま愛するジャスミンと結婚しようとしているアラジンのことを、友達のジーニーは心配していた。だが、泥棒として暮らしていた本当の自分に自信が持てないアラジンが、ジーニーのそんな心配を拒絶したことにより、二人の間には溝ができてしまう。

 

そして、アラジンとジーニーが離れたその時。アラジンの正体に気づいたジャファーは、彼からジーニーの魔法のランプを奪い取ってしまった。その後ジャファーは、魔人の願いの力を使って王座と強大な魔力を手にしたのだ。彼は他国への侵略を計画し始め、それに反対するジャスミンや元国王たちを追放しようとしていた。

その企みを知ったアラジンはすぐに王宮に向かい、最強の魔術師となったジャファーに立ち向かう。彼はジャスミンを救うため、ジーニーの魔法のランプを取り戻そうと奮闘するのだが…。

 

果たして、ジャファーによって危機に陥ったアグラバー王国とジャスミンたちの運命は…。そして、清らかな心を持ちジャスミンの愛を求め続けたアラジンが、ランプの魔人ジーニーに告げる最後の願いとは…。

感想(ネタバレあり)

やはりウィル・スミスさんが演じるジーニーの言動がアニメ版と同様に面白く魅力的だったので、期待していた通りに最後まで楽しく観られました。陽気で面白いだけではなくて、アラジンを心配する優しいところや、アラジンと軽く言い合う仲のいいところなど、いろんな面が見られたので、アニメ版のジーニーと同じくらいに、ウィル・スミスさんのジーニーも好きになりました。

私はアニメ版を小さい頃に何度か見ていますが、この映画でアラジンたちが暮らしていたアグラバーの街は、アニメを本当にリアルに再現したように見えて驚きました。特に冒頭のアラジンが街を走り回るシーンでは、アクションがかっこいい上に、昔見たアニメのシーンが実写でそっくりに表現されていたので、ワクワクさせられました。

 

ストーリーについては大筋はアニメと同じでしたが、ジーニーの設定などの細かい点で実写化に合わせて変更されていた点がありました。また、流れが同じでも実写で改めて見ると、アニメ版以上に感動するところやキャラクターたちの関係を深く感じるところがあり、アニメを見ていた私でも楽しめました。

 

もちろんアニメ版を見ていない方は、ストーリーやキャラクターの面白さを単純に楽しめると思います。

アニメ版は今見ると絵柄が古く感じて見にくいところもあるかと思いますが、この映画は風景や魔法などのアニメの描写を実写でうまく再現しており、どれもとても綺麗で面白かったです。

キャラクターについて

ランプの魔人ジーニーを人間のウィル・スミスさんが演じていたので、より人間味のあるキャラクターになっていたように思えました。友達としてのアラジンとの距離がアニメよりも近く感じて、二人の仲良しさが見ていて微笑ましかったです。特に、王子とお付きの人としてジャスミンに会う時、同じ立場で言い合う二人の雰囲気が楽しそうで好きでした。

そして、中盤でアラジンが海に落とされた時にジーニーが心配そうにアラジンに声をかける場面と、アラジンが最後の願いを促すジーニーに3つ目の願いを言う場面も印象的でした。見た目が人間に近いジーニーとアラジンが、友達のお互いのためを思って言うそんなやり取りは、アニメ版とは違った雰囲気の感動があった気がします。

ウィル・スミスさんのコミカルだけど優しい演技のおかげだったのかもしれません。自信がないアラジンを励ましたり、ジャスミンと近づくのを応援していた時のウィル・スミスさんのジーニーは、とても親しみやすい感じで私はアニメ版よりも好きです。

 

しかし、ジーニーとアラジンの人間ドラマとしては今作は良かったですが、ジーニーの動きや見た目に関してはアニメ版の方がやはり面白いと思います。アニメのジーニーは、急に全然違うものに変身したりアニメならではの変な動きをしていましたが、実写のジーニーは顔が少し変わることはあっても、基本的にはずっと見た目がウィル・スミスさんなので、アニメほどの面白い変化はあまりなかったように思いました。

ですがキレキレのダンスシーンなど、実写ならではのかっこいい場面もありました。特に私は、『フレンド・ライク・ミー』終盤のアラジンとジーニーが並んで踊る姿がとてもかっこよくて好きでした。

ウィル・スミスさんの歌やダンスのシーンはどれも楽しくて良かったです。

 

優しくて爽やかなアラジンや、アニメ以上に芯の強い女性のジャスミンも良かったですが、やっぱりジーニーの印象が他のキャラクターよりもはるかに強い映画だったと感じました。

日本語吹き替え版について

私は吹き替え版で観ましたが、予想通りジーニー役の山寺宏一さんの声がとても良かったです。大人っぽくて穏やかで優しい声からコミカルな声まで、本当にさまざまな良い声が聞けて幸せな2時間でした。

中村倫也さんのアラジンの声も、アラジンの優しいところとやんちゃなところの両方を感じさせるような爽やかな声で良かったです。

ジャスミン役の木下晴香さんも、その力強くて綺麗な歌声に感動させられました。特に、中村倫也さんと一緒に歌う『ホール・ニュー・ワールド』はとても綺麗で感動的でした。

 

しかし歌のシーンでは、アニメ版の和訳と歌詞が違うことが気になりました。アニメの吹き替え版をよく見ていた人ほど、違和感があると思います。「美女と野獣」の実写版でも同じことが気になりました。

その他について

私が観に行った映画館ではこの映画のグッズがたくさん売られていましたが、アラジンのグッズは、プリンセスのグッズに加えてランプや魔人やじゅうたんのグッズまであるので、バリエーションがとても豊かで、売り場を見ているだけで楽しかったです。

まとめ

ストーリーの流れはアニメ版とほとんど同じでしたが、実写に合わせて細かい設定が変わっているところもあって、アニメ版を見ていた私でも楽しめました。特に街の再現度については、本当にアニメで見たアグラバーがそこにあるようにに思えてワクワクさせられました。

ジーニーを人間のウィル・スミスさんが演じていたことで、より人間味のあるキャラクターとして感じることができて、アラジンとの友情をより深く感じられた気がしました。アラジンと並んでキレキレのダンスを踊るかっこよさなど、実写ならではの部分もあって良かったです。

吹き替えの声優さんも違和感なく受け入れられました。山寺宏一はアニメ版と同じなのでもちろんですが、中村倫也さんや木下晴香さんも、その歌声に感動させられました。

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