メン・イン・ブラック:インターナショナル
2019年公開のアメリカ映画。日本でも同年公開。「メン・イン・ブラック」シリーズの第4作。出演 クリス・ヘムズワース、テッサ・トンプソン、リーアム・ニーソン。製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ。日本語吹き替え版声優 杉田智和、今田美桜。監督 F・ゲイリー・グレイ。
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地球に生息するエイリアンを監視し取り締まる最高秘密機関『メン・イン・ブラック』(MIB)のエージェントの活躍を描くシリーズの4作目。エージェントHとMの新たな男女コンビが、地球を救うためにMIB内部に潜むスパイを見つけようとする話。
あらすじ
地球に生息するエイリアンを監視し取り締まる最高秘密機関『メン・イン・ブラック』(MIB)。その組織ではブラック・スーツとサングラスを身につけたエージェントたちが、地球を守るために日夜働いていた。
そんなある日、MIBのニューヨーク本部に一人の女性がやって来た。
彼女の名前はモリー。幼い頃にエイリアンと出会い、エイリアンを助けた経験を持つ女性だった。モリーはその後の20年間、MIBのエージェントになって世界の真実を知るために、一人で彼らを追い続けていたのだ。
MIBはスカウトにより人を集めていたため、自ら乗り込んで来たモリーを雇うことには否定的だった。しかし、本部のボスであるエージェントOが彼女の優秀な能力と熱意を評価したことで、モリーは新たなエージェント『M』としてMIBで働くことに決まったのだ。
Mはその後すぐにロンドン支部に行き、地球に極秘で来ていたエイリアンを警護する初任務を命じられた。彼女はそこで、ベテランエージェントのHと行動を共にすることになったのだ。
Hはかつてロンドン支部長のハイTと二人だけで、『ハイヴ』という凶悪なエイリアンを倒して地球を救ったことがあり、他のエージェントから英雄視されている男だった。だが今はその話が嘘のように、傲慢でいい加減な男に変わってしまっていた。
MはHの指示を受けながら警護を行なったが、警護対象のエイリアンが突然謎の二人組に襲われてしまい、その任務は失敗に終わった。極秘だったはずの対象の居場所が外部に漏れてしまっていたのだ。
MIB内部にエイリアンのスパイがいるかもしれないと考えたMとHは、その後スパイの手がかりを見つけるため、独自に襲撃者の調査を始めた。しかし、警護していたエイリアンに託されたある物が原因で、二人は謎の襲撃者たちとMIBの両方から追われる身となってしまう。
MIBの誰も信用できなくなった状況で、その後もMとHは地球を守るために、世界中であらゆるエイリアンと戦い続ける。だがその事件の裏側には、彼らが予想もしなかった大きな陰謀が隠されていたのだった。
果たして、新たに結成されたエージェントコンビMとHは、MIBに潜むスパイを見つけ出し、真相にたどり着くことができるのか…。そして、エイリアンによって危機にさらされたMIBと地球の運命は…。
感想(ネタバレあり)
面白いエイリアンがいっぱい登場するところや大きな銃を使った戦闘などの描写は、これまでのシリーズ同様に分かりやすく派手で面白かったです。特に序盤は、当たり前のようにエイリアンが通っていたシリーズお馴染みのMIB本部や、仕掛け満載の乗り物などの様子にとてもワクワクさせられました。
中盤はシリーズの面白い宇宙要素が薄まった感じがして少し地味に見える場面もありましたが、クリス・ヘムズワースさんとテッサ・トンプソンさんのアクションは、派手な宇宙の銃を使わなくてもかっこよかったです。
キャラクターについて
私はクリス・ヘムズワースさんが演じていたエージェントHがかっこよくて好きでした。普段はMに対して軽くていい加減な感じでしたが、真面目な時は頼れる先輩っぽくなるところのギャップが良かったです。
これまでクリス・ヘムズワースさんは、アスガルドの神の役で見ることが多かったですが、普通の人間として頑張っている姿も新鮮で楽しめました。やっぱりハンサムだなと改めて感じられました。
私は日本語吹き替え版で観ましたが、エージェントH役を演じていた杉田智和さんの声もまたピッタリで良かったです。
普段の軽口を叩く時の面白さと、真面目な時のかっこよさのギャップが、声の面でも感じられてキャラクターとよく合っているように思いました。
テッサ・トンプソンさんのエージェントMも悪くはなかったですが、優秀な設定ならもう少しそれを活かす場面が見たかったです。周りとHの行動にただ振り回される感じがしました。新人だったので仕方ないかもしれませんが、彼女の活躍は続編があれば、そこに期待したいです。
気になった点について
序盤はこれまでのシリーズを観ていて期待していた通りのワクワクするような宇宙要素が見られましたが、中盤はそれが少なくなったように見えて私は少し不満でした。
特に武器商人リザの要塞で、MとHが人型のエイリアンと戦うシーンでは、普通のアクション映画のようになっていて、少し退屈に思いました。アクション自体はかっこよかったのですが、もっとMIBらしい変な形のエイリアンを相手に、派手で個性的で変な武器を使って対処してほしかったです。
まとめ
分かりやすくて楽しく観られましたが、私が一番期待していた派手な戦闘シーンや宇宙要素などが、中盤以降思っていたより少なかったのが、少し不満に感じました。
クリス・ヘムズワースさんのエージェントHのキャラクターは、そのギャップがかっこよくて好きになりましたし、吹き替えの杉田智和さんの声もキャラクターにぴったりで良かったです。
テッサ・トンプソンさんのエージェントMはあまり活躍している印象がありませんでしたが、次作があればそこに期待します。
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