クリスマス・クロニクル
2018年Netflix公開の映画。出演 カート・ラッセル。
© Netflix
クリスマスイブの夜に、サンタクロースにいたずらをして事故を起こさせてしまった兄妹が、かっこいいサンタクロースと協力してクリスマスを救おうとする話。
あらすじ
2018年12月24日
今年一年、良い子でいるように頑張った10歳の少女ケイトは、父親のお気に入りだったビデオカメラで、サンタクロースへのビデオレターを撮っていた。
しかし、途中で兄のテディに邪魔されてそれをからかわれた。彼はこの一年、あまり良い子ではなかったのだ。父親が亡くなってからは悪い友達とつるむようになり、非行に走るようになっていた。
今年のクリスマスイブの彼らは、母親と兄妹の三人で過ごす予定だった。だが母親に急な仕事が入ってしまい、彼らは二人きりで留守番をすることになった。
テディが一緒に遊んでくれないため、寂しくなったケイトは一人で、父親がいたころのクリスマスの様子を映したビデオテープを見て過ごしていた。すると、あることに気づいた。両親がいなくなった部屋を映し続けていたテープに、赤い服を着た何者かがプレゼントを置いていく様子が映っていたのだ。
絶対にサンタクロースだと考えたケイトは、すぐにテディを呼び、二人で今日の夜にサンタクロースの全身をはっきり撮影する計画を立てた。
二人は家の中にあらゆる仕掛けを施して、サンタクロースが来るのを待った。そして彼はやって来て、兄妹が仕掛けた罠に引っかかったのだ。
ケイトたちが彼の足音を頼りに外に出ると、近所の家の煙突に次々と入っていく赤い服を着た男と、空に浮かぶ大きなそり、そしてそれに繋がれたトナカイたちを目にした。
彼らはサンタがいない隙を見てそりに乗り込んだ。そしてサンタが戻ってくると、そりは二人を乗せたまま、空の彼方へ飛び立ったのだ。しかし、上空でケイトがサンタに声をかけると、彼はひどく驚いて、そりを地面に墜落させてしまった。
数十秒でそりが行き着いた先は、兄妹の家から何千キロも離れたシカゴだった。そしてケイトたちはサンタから、自分たちのせいでクリスマスが存続の危機になってしまったことを聞かされる。
責任を感じた二人は、そのクールなサンタを手伝うために、クリスマスの一夜を彼と共に過ごすことになったのだ。
© Netflix
クリスマス・クロニクル | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
感想(ネタバレあり)
クリスマスの魔法描写がとても良くて、私にとってはとても良いクリスマス映画でした。
サンタさんは渋くてとても良い人でしたし、サンタを信じていた子が裏切られるような展開は全く無い、優しい話でした。現実のクリスマスとサンタさんが、本当にこんな感じであれば、みんな大好きになるのだろうなと思わされました。
サンタさんの優しい言動にはホッとさせられましたし、思い切った言動にハラハラさせられる展開もあって、最期まで飽きずに楽しめました。
サンタクロースについて
やはり、カート・ラッセルさんが演じていたサンタクロースのキャラクターがとても良かったです。
常に子供や昔子供だった人達のことを考えていて、自分を信じてくれる子たちのことを、全力で信じているような理想的なサンタさんでした。プレゼントを欲しがっていた子のことなら、良い子だけではなく悪い子もみんな覚えていて、フランクに話しかけていたところに、温かみを感じました。
数えきれないほどあった世界中の子供たちからの手紙や、ビデオレターを全部見てて、ちゃんと返事をしてあげるのも最高でした。現実でそういうものを作っていない子は、見ると作りたくなるでしょうし、作っている子はもっと出したくなるかもしれませんね。
こんなサンタさんを子供の時に見たら、とても好きになってしまうだろうなと感じました。というか、大人でも好きになってしまいます。こんなかっこいいサンタさんなら、いてほしいって思いますし、会ってみたいです。
最後まで、とても優しくてかっこよかったです。少しだけ悪いこともしますが、それも全部プレゼントを欲しがる子供のため、クリスマスを守るためにやっていたことで、一貫性がある大人という感じが、またかっこよかったです。
ここまで好きになったら、もはや何をしてもかっこよくなります。ちょっとだけずるいとさえ思えるくらいでした。
もちろん、兄妹のキャラクターも悪くはなかったです。妹のケイトは、最初からサンタさんのことを信じていて良いコンビになっていましたし、テディは最初は悪いこともしていましたが、妹想いなところをあらゆる場面で感じ取れる優しいお兄さんでした。
エルフもそこそこ可愛かったです。ケイトを捕まえるとき、クリスマスの物しか周りにないから、ピカピカの電飾でぐるぐる巻きにしているところは、みんな可愛かったです。
みんな良い子だったのですが、サンタクロースのキャラクターが強すぎてかっこよすぎたので、他のキャラクターはちょっとかすみました。終盤の電車に接近するシーンでは、テディもかっこよかったですが、あれもテディを信じるサンタさんの魅力があってこそのシーンだと思います。
でも私は、それでも良いと思いました。この作品の魅力は9割サンタクロースで、それで十分な作品だったなと感じました。
まとめ
クリスマスがもっと好きになれるような良い映画でした。
サンタさんのキャラクターがとてもかっこよくて、何度でも見たくなる作品でした。魔法の描写や映像も凝ってて、最後までしっかり楽しめました。
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